年長さんの毎朝の登園しぶり「行きたくない」に疲れてませんか?
子どもの「幼稚園(保育園)、行きたくなーい」発言
毎朝の準備が全く進まない。
着替えさせるのもひと苦労、右腕いれてフリーズ、やっと左腕をいれたのに、手がでてこない・・・
手伝ったところで、イヤだと暴れる。
子どものこんな状況で、ママの忙しい朝がさらにハラハラ、バタバタの時間となることはありませんか?
毎日続くこの攻防に疲れてしまいますよね。
休ませると家では元気そうに遊んでいるのに。
行ってしまえば、担任の先生も「園では楽しそうにしてます」と言っているのに。
という場合だと、「頑張って行ってほしい!」という感情になることも当然です。
しかし発達ゆっくりのグレーキッズは少しのことはなんとか頑張れるので無理をします。
「行きたくない!」は決してわがままで言っているのではなく、「もう無理!ギブアップ!」の場合もあるので注意が必要です。
登園しぶりをする子どもの脳はどんな状態?
「幼稚園(保育園)行きたくない・・・」と泣いたり暴れているの時の子どもの脳の中は「扁桃体」が興奮している状態です。
この扁桃体は、感情を司る脳の部位になります。
自分を守るための器官として機能しているため、本人にとって不都合なことが起きそうなときに反応して知らせる仕組みがあります。
登園しぶりを起こす、 年長さんで不安が強い子というのは、扁桃体の働きが特徴的で、少しの刺激でも過剰に反応しやすい傾向があり、聞く耳を持つことや考えることが難しくなってしまうのです。
発達ゆっくりな子どもが登園しぶりをする理由は
発達ゆっくりな子どもの登園しぶりの理由はいくつかありますが、主に、
①園生活での刺激を敏感に感じ取る
(お友達の声が大きすぎる・光がまぶしすぎる、粘土は手が気持ち悪い 等)
➁ネガティブな記憶が積み重なっている
(先生に注意された・お友達とコミュニケーションとれなかった 等)
この2つがあげられます。
また、敏感な子へのしつけの声かけは10倍のダメージを与えているとも言われています。
よって、強めの口調でママが「早く準備しなさい!」「早く着替えなさい!」「出発の時間だよ!」と叱ることによって、子どもの脳はフリーズ状態になるのです。
それならば!と、対応を変えて叱らずに「大丈夫!」「がんばれ!」と励ましたり、「何がそんなにイヤなの?」と聞いたところで、ますますヒートアップしてしまうこともあるのです。
年長さん登園しぶりで不安の強い子には「自己学習力」を授けるとうまくいく!
子どもとの攻防は、日々の生活の中のママの肯定の声かけの積み重ねで落ち着いてきます。
肯定といえば、褒めること!と認識されがちですが、子どもにとっての褒めポイントとなるのは、実況中継のように、見たままのことを言うだけで伝わります。
「おはよう!自分で起きられたね!」
「お!パジャマぬげたね!」
「今日の朝ごはんは焼きたてパンだよ~」
朝だけでなく、日頃の生活の中で子どもの”できていること”に注目して声をかけてみてください。
”できたこと”ではないですよ。
今、”できていること”です。もっと言えば、”やり始めたこと”です!
そう考えると、たくさん褒めポイントがでてくるのではないでしょうか?
肯定の声かけを続けると、壁にぶち当たった時に自分で何とかする力。成果をだすために自分でチャレンジする力、すなわち『自己学習力』が育ってきます。
これからの小学校生活でさまざまな経験をしながら成長する子どもたちにぜひ授けたい力ですね!
きっと、笑顔で「行ってらっしゃい!」の日が叶いますよ。
執筆者:浅田みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
幼児の子育てのヒントがつまっています!
▼無料メール講座の登録はこちらから