小学生発達グレーキッズの生活ルーティンが自分でできる!ようになるためのサポートでママに知って欲しいこと

できないことが多い子どもを目の前にどうしたらいい?と不安になったり、いつもの声かけがわが子に本当に合っているのかな?と疑問に思ったことはありませんか。今回は小学生が生活ルーティンを自分でできる!ようになる行動の仕組みについてお伝えしますね。

小学生の生活ルーティンを自分でできるためのママのサポートが逆効果だった?!

入学時はあどけない表情や行動がただただ可愛かったわが子も、数年で見た目もこころも成長してすっかり小学生らしくなりました。

ですが、入学当時と比べ学年が上がっても、参観日などで同級生を見るたび、なんだか頼りないな

そろそろ、自分で考えて行動して欲しい

と感じること、ありませんか?

他にも、注意しなければ家の中ではゲームやYouTubeばかり見ている

実は歯磨きや着替え、ランドセルの片付けなど、なかなか毎日の生活ルーティンが身につかず自立が進んでいないことが気がかり、なんてことはありませんか?

そんなわが子が心配でついつい

「〇〇終わったの?△△は?早くやりなさい!」などと言ってしまい

その言葉に無視・反抗してきて家の中や親子関係が険悪になっているということもあるかもしれませんね。

かつてのわが家も、生活の1つ1つのルーティンがこなせない長男に対し、私の声かけ指示は大声からやがて怒鳴り声となり、最終的には反抗してくる息子と言い合いで毎日カオス状態。

逆に息子が反抗してこないときは完全無視で、私の言葉は誰に受け止められるわけでもなく、ただの騒音となっていました。

小学生ADHDグレーキッズの生活ルーティンが「身につかない」理由は?

突然ですが「実行機能」という言葉をご存知ですか?

「何かをやり遂げる力」を「実行機能」と呼びますが、発達障害・注意欠陥多動症(ADHD)や発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)キッズには脳の特性上、何かをやろうとして完結することがもともと苦手です。

診断がついていても、グレーで診断名がついていなくても、
ADHDやASDの行動特性が見えるのであれば、ものごとをやり遂げる力が弱いことが予測されます。

どちらかの診断がついている場合には、ADHDとASD併存率は50~60%と言われていますので、
やはり実行機能が弱く何かをやり遂げることが苦手な場合は多いでしょう。

実は生活ルーティンが身につかず、自立がすすまないのはADHDやASDの脳の特性が関係しています。

ADHDは不注意、多動・衝動性のために、作業を始め、持続し、完了させることが苦手です。

また、ASDは社会的なコミュニケーションをもって人間関係をつくることが困難なために自分の行動や興味が限定的でやるべきことに気持ちが向かいづらいという特性があります。

小学生が生活ルーティンを自分でできるようになるためにママが知っておきたいことは?

発達障害は環境や関わりによってその特性を目立たなくすることができますので

小学生キッズが「できない!」と完全に自信を失う前に

「今できること」を認めるサポートして自立していける仕組みを作り

小学生のうちに自立への自走モードをONしておきましょう!

そうすることで、本格的な思春期に子どもとの距離ができる頃には
生活ルーティンが身につくだけではなく
自分で考えて動けるような自立のサイクルを作っていけるため
前もって親子関係の悪化を避けることができます。

小学生の苦手なことやできないこと生活ルーティンに関する
指示的なママの関わりは親子関係をこじらせる要因になります。

そして、他の同年代のお友達と比較して自分ができないことを自覚し始めるのもちょうどこの小学生の3~4年生頃なのです。

この時期の指示的な関わりは子どもの自信を失わせ
長く続くことで二次障害の要因となることもあるので
早めにママの対応を見直していくことが大切です。

大人になる前のこの時期に生活ルーティンの自立を促す関わりが
子どもの特性にあったものであることが
子どもの自己肯定感にも自立度にも影響してくると言っても言い過ぎではないのです。

小学生ADHDグレーキッズの生活ルーティンを身につけ自分でできる!力を育てる具体例

小学生になってから今まで毎日のように言っても言ってもできなかったのに

自分でできるようになる方法なんて本当にあるの?

成長したらいずれできるようになるのでは?

と子どもの生活ルーティンを身につけ「自分でできる!」を
サポートをすることを諦め・積極的になれないママもいるかもしれません

しかし、生活ルーティンを身につけ
自分でできるための行動を4つに分けて考える
どこをサポートすればよいのかママが理解して普段の関わりに
活かせるようになっていきます。

今回は実行機能を理解するための4つの要素とその具体例をお教えしますね。

実行機能の4つの要素

①意志:目標を定めスイッチを入れる

なにをやるのか、どこまでやるかの目標を決め、始めようとする。

:この要素がないとスタートできません。いわゆる動機づけ「やる気スイッチ」です。

「〇〇にお願いしたいことがあるんだよな~。ちょっと難しいんだけど、きっとできると思うんだよね。お願いしていい?」

②計画立案:情報を集め、ダンドリをたてる

目標を達成するために、必要な手段や順番を決める。ダンドリを立てて始める要素

:全体を把握してやることをリストにする

「これ、見てくれる?まずはじめにね〇〇。次にね△△。最後は✕✕があるの。どうかな?」

③継続と切り替え:行動を始め、続け、終わらせる

目的のある行動を続け、臨機応変に切り替え、ときには中止する。作業中に必要な要素

:刺激に対する過敏性や注意力がないことで中断されることが多いので、ママの声かけサポートが必要です。

「おっ!もう△△まで終わったの!すごいじゃん!」「よし✕✕で最後だ!もう少し!」

④行動の調整:自分の行動をみて、調整する

自分の行動を監視し効率的に進められるように調整する。最初から最後まで必要な要素

:最後までやり抜くために進み具合を把握して調整する力です。

 ①から③を何度も経験していく中で行動の調整をしていく、自分で自分のことができるようにしていくことを練習します。

この4つの要素を1つずつママの声かけでサポートできれば
小学生キッズの自分でできた!が増え、その経験が達成感や自信につながります

自信がつくから「やりたい!」に変わりどんどん子どもの自立が進んでいくのです

最初は、家庭でできる生活ルーティンを身につけ自信に繋げます。

朝起きてから登校までの時間でのルーティンが自立できるように
挑戦するのがおススメです!

小学生キッズの
朝の生活ルーティンが身につくと驚くほど朝時間が穏やかになりますよ。

執筆者:一宮 えり
(発達科学コミュニケーション トレーナー)

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