発達障害のネガティブな子どもは勉強もやる前から諦めてしまって困る!!
発達障害のお子さんにはネガティブなタイプのお子さんも多いと思います。
そんなお子さんは何事もやる前から諦めてしまうことが多いのではないでしょうか?
諦めて何もしないお子さんにイライラしてしまいますよね。
我が家の息子は自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性があり、小学生の頃から不安が強く、ネガティブ思考からなかなか抜け出せません。
不安ばかりでネガティブな息子は何事もやる前から諦めてしまいます。
特に勉強については、そもそも目にしただけで嫌悪感をしめします。
そんな我が子ですから、あの手この手をつくしても、なかなか勉強には取り掛かってくれようとはしませんでした。
勉強をやる前から諦めるのはなぜなのでしょうか?
なぜやってもいないのに諦めるの?
親としてはついそんな風に思ってしまいますよね。
諦める理由として、発達障害の特性によるものが大きかったりします。
「間違ったら嫌だからやらない」
これはASDの特性として、完璧主義なところがあるためです。
完璧主義ゆえに、理想も高く、間違えることを極端に嫌がります。
「どうせやっても意味が無いからやらない」
これは嫌な経験を積み重ねてきたネガティブ記憶のためです。
発達障害の子は特にネガティブな記憶が脳に残りやすいため、過去の嫌な経験が多く残ってしまっています。
そのために、自分の将来に希望が持てなくなって諦めてしまいます。
勉強も何事もやる前から諦めてしまわないためには最初に動き出す力が必要
では、やる前から諦めてしまうことは何が良くないのか?
諦めることで「何もできない経験」ばかりをすることになっていってしまいます。
成功体験が増えなくて、ますます「できない自分」と自己否定をし続けてしまうのです。
人は行動を起こす時にはたくさんのエネルギーが必要となります。
それは脳にたくさんの負荷がかかることでもあります。
子どもがやりたくない勉強をやるとなると、ますますエネルギーが必要ですよね。
ですが、いったん行動しはじめてしまえば、少しのエネルギーでできるようになりますよ。
例えば車を発車するときには、アクセルを深く強く踏み込みますよね。発車してしまえばアクセルを緩めてもスピードが持続します。
脳もそれと一緒で、最初に動き出す力が必要なんです。
一度動き出した脳はどんどん動いていきますよ。
ママの勉強への高いハードルは低く下げて、発達障害の子が諦めずに始められるスモールステップ!
いきなり「はい!勉強しなさい!宿題しなさい!」と言っても、ハードルが高すぎてできるわけもない発達障害っ子たち。
まずハードルを低く低くして、行動を起こさせるところからスタートです。
最初から目的の宿題や勉強をやらなくてもOK。
我が子が必ずわかるであろう問題を宿題からでも教科書からでも見つけましょう。
まずは、お子さんが必ず出来る!という問題からやりますよ。
その時、書くことが苦手なお子さんは、口頭でOKです。
勉強に取り組まなくてはいけない。けど、取りかかれない。
そんな時、
「そっかそっか〜。そうだよね。」と気持ちを受け止める。
そして、
「ねぇねぇ、これってどういう意味だっけ?」と問題文の中で子どもが知っている言葉について聞いてみる。
当然答えられるだろうことを聞いているので、子どもは答えてくれます。
「へぇ〜!そうなんだ。」
「じゃあさ、これはこういう事を聞いてるのかな?」
などと聞きながら、問題にすこーし近づいていく。
最初に聞かれたことに答えられた子どもは、宿題や勉強の方向に意識が向けられていきます。
そして言葉でアウトプットしたことで脳がどんどん働きはじめていくのです。
「勉強が分からない。」ではなくて、
「勉強に向き合えない。」ってことありますよね。
まずは意識を勉強に向けてあげること。
そのためにはスモールステップです。
「わかること」なら自信をもって答えてくれるはずです。
1つ出来た!となるとエンジンがかかって諦めずに「じゃあ!!」と本来やってほしい勉強に取り組めるようになりますよ。
執筆者:橋本さえ
(New Mammyアンバサダー)
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