子どもの脳が声かけだけで本当に育つのか疑問に思うママ
幼児期からのアンガーマネジメントでは、ママの声かけを変えて、子どもの「怒らない脳」を育てていきます。
「怒り」を押さえこむことなく、癇癪がスーッと落ち着いてきます。
しかし、「声かけだけで本当に脳って育てられるんですか?」という疑問を持っているママもいるのではないでしょうか?
子どもは、気に入らないこと、思い通りにならないことがあると豹変!
すぐにママのせいにして「なんでやったの!」「ママが悪い!ママのせいだ!」と 癇癪をおこす。
そこにママも負けずにイライラとガミガミで応戦。
声かけをしても、「子どもは何も聞いてくれない!」
逆に「癇癪がひどくなる!」
最終的には「取っ組み合いで抑え込む!」
声かけだけでは済まない状況に悩まれているママもいるでしょう。
子どもの怒らない脳を育てるサプリメントは上手な声かけ
「声かけだけで脳って本当に育てられるんですか?」という疑問について、
結論は、「はい!声かけだけで育ちます!」
私たちは、ずっと声かけだけで子どもたちを育てていることに実は気がついていないだけなんです。
脳の機能を育てていく上で、私たちは子どもが生まれた時からず〜〜〜〜っと
「ママだよ〜!」
「パパだよ〜!おはよう〜!」
「おむつ濡れちゃったね〜、気持ち悪かったね〜!すっきりしたね〜!」
「お風呂気持ちいいね〜!」
と言葉で語りかけ、「アー」とか「ウー」しか言えない子の言語機能を育ててきたはずです!
「あ!ブーブーだね〜!」
「でんしゃ!ガッタンゴットンきたね〜!」
と何度も何度もママがお話ししてあげることで、「ブーブー」と言えるようになっていきます。
つまり、私たちは、声かけだけで子どもを育てている!と言ってもいいぐらいです。
しかし、上手じゃない声かけをしていても、子どもの脳を動かす作用は発生しません。
大人のように脳が発達すれば、処理スピードは速くなります。
しかし、子どもの脳の処理はゆっくりと進むため、大人の処理のスピードで声かけしても情報が脳で処理されず、脳は発達しません。
そのため、上手な声かけによって言葉が子どもの耳に入るようにし、脳の中にも入っていくようにします。
適切な言葉が脳の中に入れば、脳の中でその言葉が作用して脳を動かしてくれます。
上手な声かけは脳を育てるサプリメントだと思いましょう、
子育ての場合は、サプリメントは口から飲ませるのではなく、もう耳から入れる!
上手に声かけすれば脳の中に届きます。
「上手な声かけだけすればよい」と今から切り替えて、脳科学的に「怒らない脳」を育てていきましょう!
子どもの怒らない脳を育てる上手な声かけ3つのポイント
上手な声かけのポイントは次の3つです。
「穏やかさ」
「短い言葉」
「十分な間を取って」
例えば、「明日はママは朝早いお仕事で保育園に送っていけないから、明日の保育園にはお父さんが送っていくよ。」を伝えたいとします。
1つ目のポイント、上手な声かけで何よりも大切なのは「穏やかさ」です。
穏やかな笑顔と声で会話をしましょう。
2つ目のポイント、「短く、端的に話す」ことです。
結論から先に伝え、その後で理由を手短に添えます。
脳は「わかったとき」に働きます。
子どもは記憶の容量が少ないので、長い話では話の一部しか覚えられません。
大事な結論から、「明日はお父さんが保育園に送っていくよ」を先に言います。
一つの単語を聞いて理解するまでの時間さえ、子どもの脳ではゆっくり進みます。
そのため3つ目のポイント 、十分な「間」を取り、理解するまでの時間をとってから次のことを話す、あるいは答えを待ちましょう。
ここで、子どもは「わかった」と口では言うかもしれません。
しかし、実はまだわかっていないことがあります。
ここで、次のことを話すのは少し待ってください。
「ん?」という顔をすることがあるかもしれません。
「明日はお父さんが保育園に送っていく」が、脳に届き理解するまで待ちましょう。
「わかった」という顔をしたら、次のことを話します。
次に話すことが理由です。手短に添えましょう。
「明日の朝、お母さんお仕事早いの。」
十分な「間」を取って、脳に届くのを待ってから
「だから、保育園に送っていけないの」を言います。
「穏やかさ」「十分な間を取って」「短い言葉」を意識して声かけをしていきましょう。
上手な声かけだけで「怒らない脳」が育っていきますよ。
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
癇癪でお困りのママへのヒントがたくさんあります
▼無料メール講座の登録はこちらから