自立のイメージってどんなことですか
今日は、『思春期発達凸凹っ子の自立で一番大切なこと』についてお話しします。
皆さんは、思春期の凸凹っ子が自立していく上で一番大切なことってなんだと思いますか?
実は、大多数のお母さん方がここで、ボタンをかけ違っていることが多いので一旦ここでゆっくり整理していきましょう^^
皆さんにとって、自立ってどんなイメージですか?
私のイメージは、
「自分のことが自分でできて、
人様に迷惑をかけずに、自分で考え行動できて、
できたら、自分でお金を稼いで生活してくれたらいいな〜」
というイメージでした。
皆さんはどうですか?
発達凸凹っ子の効果的な自立へのアプローチ方法とは?
このイメージ自体が悪いというわけではないんです。
今でも私の自立のイメージは変わりません。
問題はこのイメージを実現するためどんなアプローチをとるかです。
実は、発達凸凹っ子の自立は、一般的な方法とは180度真逆の考え方からアプローチした方が、確実に自立の階段を駆け上がることができるって知ってほしいのです!
一般的には、
「できないことを一つ一つ解消して積み上げてできるようにする」
という順算型の考え方があります。これでうまく行けばもちろんいいのです。
ところが、発達凸凹っ子の自立にはこのやり方ではあまりにハードルが高いのです。
発達凸凹っ子の自立に欠かせない考え方、それは
「どうすれば、この子が成し遂げられるのかをゴールから考えていく!」
という逆算型なのです。
この方法を行うためには我々親たちの考え方そのものをシフトチェンジしていくということになります。
つまり、思春期の発達凸凹っ子の自立問題に取り組むときには、できないことをできるように一つ一つ積み上げていくいわゆるボトムアップの考え方より、
その目的を果たすために、何を解決しなくてはいけないかを考え、どんな対策を取っていけばいいか考えるトップダウンの考え方の方が自立への近道になるんです!!
次項では「バスケの強い高校に行きたい!」と地方の高校に進学し、一人暮らしを始めた発達凸凹の息子の自立に取り入れた「逆算型」の具体策をお伝えします!
発達凸凹っ子の自立に効果的な「逆算型」の具体策とは?
息子は、地方の高校に進学を決めた10月ごろから、一人暮らしの練習のために人生初の洗濯にチャレンジしていました^ ^
そのときに私が何をしたか。
私は、カゴを3つ買ってきて、カゴに取り込んだ洗濯物をたたまないで入れることを教えたのです。
息子の様子を見ていると、「洗濯→干す」はできそうですが、問題は、「畳む→しまう」だと気づいたからです。
そこで私は、「畳む→しまう」を省いても、部屋が散らからず、自立して生活できる方法を考えました!
取り込んだ洗濯物をたたまないでカゴに入れることにより、ハードルが高い畳む作業としまう作業をやらなくても一回分の洗濯ものがまとまって一つのカゴに収まり部屋が散らからなくなります。
つまり、発達凸凹っ子の自立には、
「何を省いて、何をやらせ、何を考えさせるのか」を親がしっかり戦略的に考えられるかがキーポイントになっていきます。
発達凸凹っ子は、ただ待っていても、自立していきません!
ぜひ、「あれもできていない」「これもできていない」
と、つぶやく毎日からいち早く抜け出して、
我が子の自立への戦略をゴールからの逆算で考えられるお母さんになってください!