「ダメって言っても聞かない!」そんな毎日が変わった!癇癪なしでADHDキッズがスッと動けるようになった怒らない声かけの秘密

「ダメ」と言っても行動をやめられない、注意すると癇癪になってしまうお子さんに困っていませんか?ADHDタイプには「ダメ」が伝わりにくい脳の特性があります。ついダメと言ってしまう場面でも怒らない声かけで「自分でスッと動ける力」を育てていきましょう。

ADHDキッズが「ダメ」と言われると癇癪を起こす理由

ダメって言っても全然やめない」
注意したら癇癪になる

そんなお子さんに困っていませんか?

ADHD(注意欠陥多動性障害)タイプのお子さんは脳の特性として

衝動性:思いついたことをすぐに行動に移してしまう
多動性:じっとしているのが苦手で、常に動きたくなる

という特徴があります。

つまり「やめなきゃ」と頭ではわかっていても、 その前に体が動いてしまうのです。

親として危険を回避させたい気持ちからつい「ダメ!やめて!」と強く言ってしまいがちですが、実はその「ダメ」こそが癇癪のスイッチになっていることがあります。

ADHDキッズに「ダメ」が効きにくい理由

①何をすればいいのかが見えない

「ダメ」という言葉には「やめて欲しい」という意図はあっても、代わりにどうすればいいかが伝わりません。

見通しを持つことが苦手な子どもにとって、それは混乱のもと。

結果、やめられずに行動が続いてしまいます。

強い言葉が脳が防御反応を起こす

「怒られた」と感じた瞬間、脳は親の声をシャットダウンします。

理性よりも感情が先に反応し、爆発してしまうのです。

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ADHDの特性を知らず「ダメ」と怒っていた過去の私

小さい頃から、私は息子に何度も何度も「ダメ」「やめて」「危ないでしょ」 と声をけてきました。

なぜならば、それが、「しつけ」だと思っていたからです。

危ないことを止めるのは親の責任、間違いを正すのは愛情の形。

そう信じていました。

でも、息子は

・道路の真ん中を平気で歩く
・車が通る道で突然走り出す
・高い所にすぐ登る

とにかく衝動的な行動が多くて、ヒヤッとする瞬間ばかり。

注意すれば一度はやめても、またすぐ同じことを繰り返す。

その度に私の心にも余裕がなくなっていきました。

「ダメって言ってるでしょ」
「何回言えばわかるの?」

気づけば、息子を守るための言葉が、怒りの言葉に変わっていったのです。

すると息子は次第に、「僕なんて、ダメなやつだ」「また怒られた」 そんな言葉を口にするようになりました。

叱れば叱るほどに、息子の自信が少しずつ削られていくのを感じました。

そんな時、私は発達科学コミュニケーションに出会いました。

そこで学んだのが、「声かけ」には脳に届く伝え方があるということ。

「ダメ」という言葉は、息子のようなADHDタイプの子どもには、伝わりにくい脳の特性がある。

その事実を知った時、まさに目からウロコでした。

それからは、頭ごなしに叱るのではなく、息子の脳に届く 声かけを意識してみることにしました。

すると、少しずつ息子は癇癪を起こさずに行動できるようになり、私自身も穏やかな気持ちで関われるようになっていったのです。

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ADHDキッズが癇癪を起こさずスッと行動できる声かけ

私が実際にやった効果を感じた声かけを紹介します。

ポイントは「禁止」ではなく「次にして欲しいこと」を伝えること。

さらに、 短く 、順番をつけて 、安心感を添えて伝えるのがコツです。

①「ダメ」の代わりにやって欲しいことを伝える。

例えば、おもちゃを衝動的に取ってしまったとき。

つい「ダメ!」と言いたくなりますが、その代わりに今して欲しいことを具体的に伝えます。

声かけ例
「今からやって欲しいことを2つ言うね。」
①「貸してって言おうね。」
②「ありがとうって言おうね。」

ポイント
「何をどうすればいいか」を具体的に伝える
数や順番をはっきり示すことで、見通しを持て、子どもが混乱せずスッと行動しやすくなります。

②どうしても行動を止めたい時(危険な場面) 道路に急に飛び出した時、命に関わる瞬間は、まず一度だけ大きな声で名前を呼び、注目を集めます。

その後は、感情的にならず、笑顔・優しい声・ゆっくりを意識して伝えましょう。

声かけ例
「〇〇くん!」(大きな声で) 「今からやって欲しいことを2つ言うね」
①「ママの隣に来てね」
②「歩こうね」(優しく・笑顔で)

ポイント
危険時はまず注目→その後に「安心の声かけ」
・表情・声色・トーンなど非言語情報の要素もセットで伝える →安心した脳は、言葉を受け取りやすくなります。

スモールステップで伝える

AⅮHDタイプの子は、感情や衝動が強く、長い説明や抽象的な注意は頭に入りにくいもの。

だからこそ、 ・短く ・具体的 ・順番をつけて伝えることが大切です。

そして、表情や声のトーンで安心を添えることです。

ポイント
一度に伝えるのは2~3ステップまで
「できたね」と小さな成功を言葉で積み重ねる

こうすることで、子どもの中に「わかった」「できた」が増え、癇癪を起こさずスッと行動できる力が育っていきます。

癇癪なしで落ち着いて行動できるようになった息子の変化

最初の私は、感情的に伝えることしかできませんでした。

「ダメって言っても聞かない」
「どうしてわかってくれないの?」

気づけは、毎日イライラとため息の繰り返し。

でも、「ダメ!」と頭ごなしに叱るのをやめて、 スモールステップで、具体的に伝えることを意識するようになってから、 少しずつ息子の行動に変化が見え始めました。

癇癪の回数が減り、行動も落ち着いていく。

そして何より私自身もイライラせずに伝えられるようになったんです。

その時、はっきりと気づきました。

子どもは「怒られて変わる」のではなく、「わかる」ことで変わっていくということ。

そして、私たち大人も、「どう伝えるか」を学び、実践することで、子どもの中にある変わる力・成長する力をちゃんと引き出せるのだと。

もし今、お子さんが「ダメ」といっても行動をやめられない、注意すると癇癪になってしまう。

そんなお悩みを抱えているなら、ぜひ今回紹介した声かけを試してみてください。

きっと少しずつ怒らなくても伝わる、穏やかな日常が戻ってきますよ。

執筆者:大下せいこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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