ご褒美の使い方で変わる!癇癪っ子のやる気スイッチを入れる声かけ

切り替えが苦手で癇癪を起こすお子さんに困っていませんか?それは、怒りっぽいお子さんの脳の特性とママの声かけが関係しているかもしれません。正しいご褒美の使い方でお子さんのやる気スイッチをいれて行動を引き出していきましょう。

〇〇しないとできないよ!が癇癪を強めてしまう脳の仕組み

子どもがなかなか次の行動に移ることができず、行動を促そうと思って、つい「〇〇しなかったら〇〇できないよ!」と声をかけてしまった経験はありませんか?

実はこの声かけ、癇癪を強めてしまう原因になることがあるんです。

癇癪が多い子どもたちは、脳の切り替え機能〈ワーキングメモリや前頭前野〉 が未発達なため、気持ちや行動をスムーズにチェンジするのがとても苦手です。

・特に楽しい活動〈テレビ・ゲームなど〉から、あまり気が進まない活動 〈お風呂・片付けなど〉へ移るとき

・見通しがなく、次に何をすればいいかイメージできないとき

この切り替えの難しさが強く出ます。

そこで「~しないと〇〇できない」と伝えると、子どもは「できないよ!」 の部分に敏感に反応してしまい、

・「取り上げられる」「脅されている」と感じやすい。
・ご褒美が「楽しみ」ではなく「罰」や「脅し」に変わってしまう。

結果として、脳が防御モードに入り、反発や癇癪が引き起こされやすくなります

つまり、大人は「行動を促そう」と思ってかけた言葉が、子どもにとっては「否定」や「脅し」として伝わり、逆に動けなくなる、というすれ違いがおきてしまうのです。

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ご褒美を罰に変えてしまっていた私の声かけ

我が家では6時がお風呂に入り、7時は夕食を食べる時間と決めています。

なぜならば、時間をある程度決めることで、子どもが行動しやすくなるからです。

そのため、私は時間が近づくとそろそろ「ご飯だよー」「お風呂だよー」 と声をかけていました。

ところが、子どもはなかなか行動できません。

そこで「お風呂でバスボールしよう!」と楽しみな約束を先にしておき、 伝えるのですが、それでも時間になっても動けないことがよくありました。

そのことにイライラして焦ってきて、最後には 「今すぐお風呂にはいらないと、バスボールなしだからね」 と脅しのような言葉をつい言ってしまっていたんです。

すると、子どもは癇癪を起こし、 泣き叫ぶ、「嫌だ!」と余計に反発する、そしてますます動けなくなってしまう…という悪循環になってしまいました。

「お風呂に入る」たったそれだけのことなのに、 毎日辛いバトルになってしまっていたんです。

本当は「楽しいお風呂時間」にしたかっただけなのに、 私の言い方一つで「ご褒美〈バスボール〉」が「罰」へと変わってしまっていた。

逆効果だったということを発達科学コミュニケーションを学び気づきました。

そして、切り替えが苦手な子どもに効果的な声かけがあると知り、 対応を変えてみることにしました。

すると、少しずつ子どもの行動に変化が見られるようになったんです。

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ご褒美は脅しじゃなくやる気スイッチに!行動を引き出す声かけ

子どもの行動を引き出すときは、言い方を「〇〇しないとできないよ」から 「〇〇したら〇〇できるよ!」に変えることが大切です。

例えばこんなふうに伝えてみましょう。

→お風呂に誘うとき
「今すぐお風呂に入らないと、バスボールなしだからね」
「お風呂入ったらバスボールいれようね」

→ご飯の時間
「ご飯食べにこないならデザートなしね」
「ご飯食べたら美味しいデザートあるよ、一緒に食べようね」

→片付けのとき
「片付けないと、テレビ見られないよ」
「ぬいぐるみとブロックをかごにしまったら、テレビ見ようね」

このように伝え方を変えるだけで、子どもには「取り上げられるもの」 から「楽しみにできるもの」へと意味が変わります。

また、後者の言い方のほうが脳の報酬系〈やる気を引き出す回路〉を刺激するので 「やってみよう」という行動エネルギーに変わりやすいんです。

ここで、ママに意識して欲しいことが3つあります。

・ご褒美は「脅し」ではなく「楽しみ」として使う

・子どもが「やってみたい!」と思える未来を見せてあげる

・行動を引き出すのは「否定の力」ではなく、期待の力

つまり、ご褒美は「ご飯やお風呂につれていくためのエサ」ではなく「一歩踏み出す勇気をくれるやる気スイッチ」なんです。

このご褒美をきっかけに「やってみよう」と一歩踏み出す経験を積みかさねることで、子どもには少しずつ「自分でできる!」という自己効力感が育っていきます

そして、この「できた!」という小さな成功体験こそが、 ご褒美がなくても自分から動ける力の土台になるんです。

ママの言葉のかけ方ひとつで、癇癪のバトルをぐっと減らすことができ、 さらには、子どもの自立にもつながっていきくんです。

正しいご褒美の使い方で癇癪が減って自分から動ける子に

私は思い切って、これまで口癖のように言っていた 「〇〇しないと〇〇できないよ!」を封印しました。

その代わりに、「〇〇したら〇〇できるよ!」と前向きに伝えることを意識するようにしたんです。

すると、不思議なくらい子どもの反応が変わりました。

「テレビ見終わったらバスボール入れようね!」と伝えると、以前よりずっとスムーズにお風呂へ切り替えられるようになり、毎日のように繰り返していた親子バトルがぐっと減ったんです。

ご褒美を「罰」としてではなく「楽しみ」として使えるようになったことで

・子どもが自分から行動できる場面が増えた
・私自身もイライラせずに過ごせる時間が増えた
・家の雰囲気も以前より明るくなった

と、親子にとって嬉しい変化がたくさんありました。

そして、さらに驚いたのは、ご褒美を使わなくても、子どもが自然と行動できるようになったことです。

今では「お風呂入ろう」の一言で自分から動き、髪や体を自分で洗ってお風呂を済ませることまでできるようになりました。

ご褒美がないと動けない子ではなく 「自分でできる!」という力を育てていく土台が整ったのだと思います。

もし、お子さんの癇癪や切り替えができないことに困っているならば、 「〇〇しないとできないよ」ではなく「〇〇したら〇〇できるよ!」という声かけに今日から変えてみませんか?

執筆者:大下せいこ
(Nicotto Project発達科学コミュニケーショントレーナー)

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