宿題をさせるには、親のガミガミは逆効果!作戦成功のカギは、子ども主体で進めることにあり

学校から帰るとダラダラ、ゲームやYouTube…宿題を始めない子どもに親の悩みは深まるばかり。学校で子どもたちがどのように過ごしているかを知ると、対応が変わるかもしれません。宿題をさせるには、まず子どもに決めさせることから始めましょう!

宿題をさせるにはどうしたら…。解決しない親の悩み

小学生の子どもにスムーズに宿題をさせるには、いったいどうしたらいいのだろうと悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。
わが家の小学校6年生の息子も、学校から帰ると真っ先にゲーム機に飛びつきます。宿題はするつもりではいるのですが、いつまでたっても始める気配がありません。
見るに見かねて、本人と相談してひとまず始める時間を決めます。
しかし、なかなか守ることができず、まずそこで親子バトルの第1ラウンドが始まってしまいます。
好きな教科だと順調に進むこともありますが、苦手な教科だと集中力が切れてきます。
周りのものが気になって立ち歩きが始まってしまうと、時間だけが過ぎるばかりで一向に宿題が進みません。
イライラした私は怒り、不機嫌になった息子には勉強に対するマイナスイメージがすり込まれ、いいことは何一つありません。
お互いに無駄なバトルをしたいわけでもないのに、夕方になると毎日同じことが繰り返され、憂鬱になってしまっていました。
同じやるなら自主的に取り組んでほしい。
機嫌よく宿題をさせるには一体どうしたら…と、常に悩みのタネでした。

親は意外と知らない⁈学校での子どもたち

どうして宿題に取りかかることができないのでしょうか。
まず親御さんに知っておいてほしいことがあります。
子どもは自分が苦手なこと、どうすればよいのかわからないこと、友達関係での悩みもある中、学校では親の想像以上に頑張っています。
肉体的にも精神的にもとても消耗した状態で帰ってきています。
帰宅するとまずゲームに一目散だったり、ダラダラ過ごしてしまったりするのは、エネルギー回復のためなのです。
また、やりたくないことを始めるということは、大人にとっても大変なことです。
気持ちが乗らずに後回しにしてしまい、もうこれ以上は先延ばしできない状況になってから仕方なく取りかかることは、私たちにもよくあることではないでしょうか。
この点を理解しておくだけでも、子どもとの関わり方が少し変わってくるかもしれません。
それから、発達障害やグレーゾーンの脳の特性が原因となっている場合もあります。
見通しを持って行動することが苦手であること、衝動性によりほかに気になるものがあると集中力を失ってしまうことが主な特性として挙げられます。
宿題を後回しにして好きなことを優先させてしまい、いつまでたっても始めることができないのは、本人に悪気があるわけではないのです。
とはいえ、宿題や勉強も大事にしてほしいのが親心。
スムーズに宿題をさせるにはどのように関わるとよいのかを次にお伝えしますね。

決めるのは子ども。親ができるのはサポートのみ!

では宿題をさせるには、どうしたらいいのでしょうか。
わが家が実践したことは大きく分けてこの2つです。

◆宿題に関することは、すべて本人に決めさせる

親御さんがいくらやりなさいとガミガミ言ったところで、子どもに届かなければただ疲れるだけで終わってしまいます。

始める時間、取り組む順番、一度に終わらせるか分けて取り組むかなどを子ども本人に決めさせる、これが一番大事なことです。

決めたことがちゃんとできた!と成功体験になるようにタイマーをセットする、お母さんが〇分前に声をかける、などの工夫を一緒に考えます。

◆すぐ取りかかれるように、環境を整える

宿題をさせるには、面倒くさいと感じさせず、すぐ取りかかれる状態にしておきます。

そうすることで、子どもの宿題へのハードルがぐんと下がるのです。

ランドセルから宿題を出しておく、ノートを開いておく、鉛筆を筆箱から出しておく、ライトを点けておく、などはすぐにでも取りかかれる上にとても効果的な方法です。

そのほかにも、テレビを消す、周りに気になる物を置かないなど、関係ないものに気をとられることなく集中できる環境を整えることも大事です。

学校で頑張ってきた子どもの気持ちに寄り添い、尊重してあげた上で本人に決めさせ、主体性を養ってあげましょう。

そして、たとえ決めた時間よりだいぶ遅れて始めたとしても、取りかかろうとしたことを褒めるなど、小さな変化を見逃さないようにしてあげてくださいね。

私は夕食までに宿題を終えてほしいという思いが強かったのですが、今は次の日の朝までに終わらせればいいという考えになりました。

親御さんの都合でガミガミ言ってしまっていることも実際ありますので、少しゆるめてみてはどうでしょうか?

スムーズに宿題をさせるには、親のサポートも必要です。

機嫌よく取り組めるように親が少し手伝ってあげることは、過保護ではありません。

いろいろ試す中で、こうするといい状態で取りかかれる!という方法を探していきましょう。

私は息子に、学校から帰るとまずたっぷりと好きなゲームをさせることにしています。

以前は、帰宅後のおやつタイムがすんだら宿題のどれか1つを終わらせる、夕食前のこま切れ時間でプリントをやる、などあれこれ試してきました。

今は夕食後に宿題を一気に終わらせるというのが息子の生活スタイルに合っているようで、口うるさく言わなくても自分から始めています。

これが正解!というのはありません。

このやり方でうまくいかないなら、あれを試してみよう、と違う方法にトライする。

うちの子にはコレが合う!をぜひ見つけてくださいね。

執筆者:にしがみあやか
(New Mammyアンバサダー★)

子どもの宿題問題に悩むお母さんはぜひお読みください
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