発達障害グレーゾーン、指示を聞けない子どもがスムーズに動き出す、今すぐできるマル秘テク

発達障害グレーゾーンの子どもが指示を聞けない…脳の特性を理解することが問題解決の糸口に。伝わる声かけで子どもがスムーズに動き出す!知らないままではもったいない、意外と簡単なマル秘テクニックをお伝えします

発達障害グレーゾーン、指示を聞けない子ども

やらないといけないことをほったらかして、自分の好きなことに夢中になってしまい、指示を聞けない子どもにお悩みではありませんか?

あるいは、これからやることの目的や時間はわかっているようではあるけれど、行動に移せていないというお悩みかもしれませんね。

これからやることをわかってほしくて、一生懸命に指示をあれこれ伝えているけれど動く様子はなし。

先回りして指示を出すのが当たり前になってしまうと、お母さんがいないと子どもは何もできない状態になることも。

わが家の発達障害グレーゾーンの息子も、いくら伝えても指示を聞けない子どもでした。

友達との約束は楽しみなはずなのに、その時間が近づいてもゲームをやめられず、あわてて準備をして出かけるのでいつも遅れていました。

私の説明が足りないから指示を聞けないのかもしれないと、丁寧に詳しく伝えるようにしてみたけれど、伝わっている様子はなく…。

伝わらないことにイライラする母をウザがる息子はますます指示を聞けないようになり、意思疎通は難しくなる一方。

発達障害の特性をふまえた上で、どうしたら上手に伝えることができるのだろうと悩んでいました。

発達障害と、指示を聞けないのはどう関係する?

指示を聞けないのは、注意欠陥多動性障害(ADHD)自閉症スペクトラム(ASD)という発達障害の特性が大きく関わっています。

ADHDは好きなことや楽しいことに対して過集中になりやすく、先延ばしグセがつきやすいという特徴があります。

今やっている楽しいことをやめたら、その後に面倒くさい、嫌なことが待っていると思う傾向があります。

ASDはイメージすることが苦手なため不安を感じやすく、曖昧で抽象的な言葉や表現を理解しづらいという特徴があります。

次に何をするか漠然としていることからくる不安から逃れるために、今やっていることから離れられなくなるのです。

また、脳内の聴覚をつかさどる部分の発達の進み具合がゆっくりなため、聞くことが苦手で、耳からだけの指示が伝わりにくいことも考えられます。

そのほかに、脳内のワーキングメモリという短期記憶に関連する機能に苦手さがあると、指示を聞いてもすぐ忘れてしまうことが起こります。

このように、指示を聞けないのは発達障害による脳の特性が関係しているので、子ども自身に悪気は全くないことを知っておく必要があります。

子どもが指示を聞けないと、親子関係がこじれやすい⁈

発達障害の子どもを持つお母さんは時間に追われることになるので、どうしても指示出しばかりになる傾向があります。

親子のコミュニケーションはできている!と思っていても、実際のところどうでしょうか?

指示出しばかりになることで、お母さんからの一方通行になってしまうと悲しいですよね。

子どもが必要な指示を聞けないどころか、お母さんが必死に指示を出せば出すほど、親子関係が悪化するという事態はなんとか避けたいものです。

指示の出し方をちょっと工夫するだけで子どもに伝わりやすくなるので、親子の意思疎通が見違えるほどスムーズになるのです。

「なぁんだ、簡単!」と思わせる指示出し方法

ADHDとASD、発達障害のどちらの特性であっても、やることはこれだけ!とシンプルに伝えてあげればいいのです。

それができれば、「なぁんだ、それなら簡単!」と次の行動に移りやすくなります。

そのときに、聴覚やワーキングメモリの苦手さ対策として、視覚効果を利用し、子どもの注意を引くのがポイントです。

 

「見る」チカラを利用する!

・遠くから叫ぶのではなく、子どもの視界に入って伝える
・ホワイトボードや紙に、やることを書いて見せる

発達障害の特性により、指示を聞けない子どもは聴覚が視覚より未熟なケースが多いため、「見るチカラ」を借りて指示を受け入れやすくします。

その際にお母さんがイライラした表情だと子どもの脳を行動したい気持ちにさせることができませんので、笑顔をお忘れなく

やることは〇〇〇〇で伝える!

子どもにやってほしいことをいくつか伝えるときには、分解して箇条書き形式で伝えましょう。
例えば、こんなシチュエーションのとき…

友達との約束は14時。
今やっているゲームをやめたら、持って行くものを準備する。
待ち合わせ場所に余裕をもって行ける10分前に出発する。

こんな声かけをご紹介します!

「これから3つのことをやろう
 1. 13時30分までにゲームをやめる
 2. 13時40分までに持ち物を準備する
 3. 13時50分に出発する」

初めに、やることは3つと端的に伝えます。

そうすることで、3つだけやればいいんだ!と子どもにとってのハードルを下げることができます。

お母さんの都合や感情を入れ込むと、子どもに伝わりにくくなるので言わないようにします。

いかにシンプルに伝えるかが勝負です。

設定した時間を多少過ぎても大丈夫なように、余裕をもった指示にしてみてください。

指示を聞けない子どもが設定時間に合わせて動こうとしていたら、脳内に発達の回路が作られている証拠ですから、その子に合う方法で肯定してあげましょう。

いきなり最初からうまくはいきませんが、今日はこの伝え方がうまくいった!とお母さんにとっての成功体験を増やしてみてはどうでしょうか。

指示を聞けない子どもを思い通りに動かそうとするのではなく、子どもが動きやすいように手を差し伸べるお母さんでありたいですね。

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執筆者:にしがみあやか
(New Mammyアンバサダー★★)

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