不登校から不安の特性が強くなり外出を避ける息子
我が家の小学校高学年の息子は、現在不登校真っ只中です。
息子は自閉症スペクトラム(ASD)で不安が強いために物事への回避傾向を示しやすい特性があります。
特に初めてのことや、先の見通しの立たないことへの不安が強く出やすいです。
ですので予測の立たないことが多い学校では、息子の不安が出やすいことは想像できます。
ですが、不登校になったことで、楽しく通っていた通級や療育にまで行けなくなってしまいました。
もともとの不安の特性に加え、自分だけ学校に行けないことへの後ろめたさも感じているようでした。
そこで、せめて休日くらいは楽しい気持ちになってほしいと、息子が楽しめるようなイベントを提案して外出に誘ってみるものの、
「めんどくさい、家がいい」の一点ばり。
そんな息子の様子に、このまま外出もせずにどんどん自信を無くしていき引きこもりになってしまうのだろうか…
と私まで不安になっていきました。
なぜ子どもが楽しめる場所に誘っても、外出に乗ってこないのか?
息子の楽しめることを提案しているはずなのに、外出をしたがらない息子をどう誘えばいいのだろうか…と悩んでいました。
そんなとき、私が子育てを学んでいる発達科学コミュニケーション「New mammyアカデミー」でお母さんの声かけ方法を磨く練習が行われました。
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)の広報になったつもりでUSJを魅力的に語るというものでした。
お客様に思わず「私もUSJに行ってみたい!」と思わせるようなキャッチコピーを考える、というものです。
その練習で、大きな気づきがありました。
お母さんから不安が強い子どもへの声かけで大切なことは、子どもがお母さんからの言葉に「心躍る」かどうかだったのです。
今まで私は、息子が楽しめそうな場所で何度も何度も誘っていたのです。
「動物園に行こうよ!」
「プールに行こうよ!」
「ポケモンセンター楽しいよ!」
ですが、外出場所を伝えるだけの言葉では息子は全くワクワクできなかったので、外出する気にならなかったのです。
子どもが思わず外出したくなるコミュニケーションとは?
そこで「New mammyアカデミー」での学びから、これまでの声かけを振り返り、誘い方を変えてみようと決めました。
息子がワクワクするようなコミュニケーションが重要です。
「ねえねえ、なんかねぇ、USJにポケモンとかマリオがいるみたいだよ!知ってる?一緒に調べてみない?」
「…!?なんか見たことある!」
学びの通りにコミュニケーションを変えたところ、とんとん拍子で話は進み、USJに息子と2人で行くことが決まりました。
不登校の子どもとの外出のカギは、親子でワクワクするようなコミュニケーションだったのです。
外出の不安よりもまさる親子の「楽しい」を引き出す方法
不安の強い子どもの脳は、「〜に行こう!」と言うだけでは、具体的に楽しいイメージをすることが難しいために子どもがワクワクを感じることはありません。
ですのでまず、子どもの興味のありそうな
「ポケモン」「マリオ」
などの言葉を出して聞く耳をもたせるといいでしょう。
そして、「一緒に調べてみない?」
と誘うことで子どもの行動を引き出すと、脳が活動をはじめるのでなおいいです。
お母さんと一緒に子ども自身が調べることで、子どもの興味がさらに増していきます。
1人で調べるにはハードルが高くても、お母さんと一緒ならハードルが下がりますよね。
そして自分で調べることでおのずと興味が出るので、
こちらから「行ってみない?」と誘わなくても、
子ども自ら「行ってみたい!」と乗り気に。
ここまで来ると、外出の不安よりも行きたい気持ちの方がまさり、外出意欲を引き出すことができるようになりますよ。
このコミュニケーションの良いところは、お子さんだけでなくお母さんが
「次はどんな言葉で楽しませようかな?」
「どんな言葉がワクワクする?」
とお母さん自身がポジティブに考えられるところです。
引きこもりにならないように外出させなければならない!
と頑張っているお母さんが肩の力を抜いて、お子さんと向き合うことができます。
不登校で不安が強いお子さんでも、お母さんがコミュニケーションを一工夫することで、楽しいことを足がかりに少しずつ外出ができるようになりますよ。
不登校のお子さんの外出するきっかけになればうれしいです。
執筆者:鶴木まみ
(New Mammyアンバサダー★)
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