HSC繊細気質の子どもの突然の不登校
わが家にはHSC繊細な中学生の息子がいます。
中学1年の秋ごろから、精一杯がんばっていた習い事や塾、部活に徐々に行けなくなり、学校にも行き渋るように。
そして、中学2年になって、ほとんど学校へ行けなくなり、不登校になりました。
初めは「学校は行くべき」「嫌なことから逃げてはいけない」という親の価値観を押し付けていました。
すると、息子はそれに答えられない自分を責め反抗する日もあり、学校のことを考えると、夜眠れず、朝起きれず、頭痛、腹痛…身体的不調があちこちにでるようになってしまったのです。
友達トラブルがあるわけではない。学習に遅れをとっているわけではない。なぜ?原因が見当たらない
1日中部屋にこもりゲーム三昧。食事も1日1食。暗いほうが落ち着くといって、電気もつけず、なかなか話もできない。
外出は断固拒否で、病院やカウンセリングに連れていくこともできない、そんな日々。
対応法が分からず、ネットで夜な夜な検索をし、親子ともに、真っ暗闇のトンネルに迷い込んでしまった感覚でした。
HSCの中学生にとっての学校の環境とは
不登校の背景や原因は多様化していることが明らかになっていますが、そのひとつにHSC繊細の気質があります。
HSCとは(HighlySensitiveChild)「ひといちばい敏感」な気質をもつ子のことで、
病気ではなく、生まれ持った気質や性格のひとつです。
HSC繊細くんは、とても細かいことに気が付くので、人の表情や態度から相手の気持ちを敏感に察してしまったり、周囲の物音に敏感だったりし、日常生活や集団生活の中で大きなストレスを感じてしまうのです。
具体的には中学生としての生活の中で、
「大きな音が苦手で、うるさいのが耐えられない」
「ざわざわしているのがイヤ」と、聴覚に敏感な場合や、
「ほかの子が大きな声で叱られているとその子以上につらくなる」と、
感情的な反応が強い場合があり、結果学校へ足が向かなくなってしまい不登校になってしまいます
HSC不登校中学生に必要な主体的な時間
HSC繊細な中学生が、不登校中に自己否定を続けている状態は脳にブレーキがかかった状態です。
脳は主体的にものごとを考え、行動することで発達します。
『主体的』とは、自分の意思や判断で責任を持って行動することです。
本人が、まず楽しい!と感じることが大切なのです。
ゲームや動画も、一見ダメなように思われがちですが、使い方によっては主体的に過ごせるツールになります。
逆に無気力な状態が長引くことは、考えるチカラも行動するチカラも育ちにくくなるため、少しでも早く、主体的な時間を過ごせるよう、サポートしたいですね。
HSC不登校中学生に必要な心の回復サポート法
そこでママがまずできることは、ありのままを受け入れて肯定的な関わりをし、学校に行けなくても家で安心して過ごせるよう、環境を整えましょう。
心の回復には順番があるのです。
思春期のHSC繊細な中学生に対して、不登校初期に学校に無理に行かせること、「学校に行ったら○○していいよ」「学校に行かなかったら○○はさせない!」という関わりはNG!
言ってしまいがちですが、励ましの言葉「みんながんばってるよ」「また元気になったら学校行けるよ」「大丈夫」も、できない自分にプレッシャーを感じて自己否定が強くなることもあります。
思春期で会話のキャッチボールが難しいHSC繊細中学生に、肯定を伝える声かけは、実況中継がおススメです!
「お!起きたね!」
「ごはん、パンとご飯どっちがいい?」
「そのゲームおもしろそう♪」
と、いうような何気ない会話。
このような会話から『あなたの今を認めているよ』というメッセージが伝わります。
オールオッケーの環境を作ってあげましょう。
執筆者:浜辺みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
思春期の子どもへの効果的な対応方法をたくさん知ることができます!
▼無料メール講座の登録はこちらから