暴れる激しい癇癪を繰り返す息子から逃げたい
私にとって発達でこぼこのある息子とのおでかけは、とても緊張するものでした。
息子は、おでかけ先でひっくり返って泣き叫び、暴れることが多かったからです。
にぎわう公園やキッズコーナーでの「そろそろ帰ろうか」という私の一言、
ボタンを押すことにまるで命がけの息子を前に、私がうっかりエレベーターのボタンを押してしまったとき、
息子のその瞬間の気分を私が読み間違えた対応をしてしまったとき。
あちこちにちらばる息子の癇癪のスイッチを一度入れてしまうと簡単には止まりません!
やり直しをしても気がすまないときや、原因がわからないときもありました。
ときには長時間に及び、大変な人混みでも構わず泣き叫ぶ息子。
私は遠くからもいろんな人に見られているような気さえもして、早く止めたい、
迷惑をかけたくない、息子が変な子だって思われたくないと焦りでいっぱい。
癇癪がひどいときは周りの方々に謝りながら、息子を必死になだめ、
逃げるようにその場を離れた私。
そのうち癇癪は落ち着くと私は思っていました。
どうして私の子はこんな癇癪を起こしてしまうの?
どうしてみんなはひっくり返らないでいられるの?
私の育て方が悪いの?
私は息子の癇癪のときは、その場からも息子からも逃げたくなる気持ちでいっぱいでした。
知識が大事!「怒り」の脳は、考えることができない脳
人の感情の中でもっとも早めの対処が重要なのが「怒り」です。
なぜなら、怒っているときの脳は考えることができないからです。
「怒り」に支配されている脳には、お母さんが注意することや知識が届きません。
楽しい!嬉しい!わかった!の感情のもとで脳は育ちます。
そのため、繰り返し癇癪を起こすお子さんの脳では「怒り」が何度も理解や成長の邪魔をしてしまっているのです。
そして発達でこぼこのある子が癇癪を繰り返してしまうのには理由があります。
普段の生活の中で、一生懸命に取り組んでも結果がついてこなかったり、期待されることと少しずれた言動をとってしまいがちです。
なぜなら、脳の社会性・コミュニケーション能力の部分をまだうまく使えていないからです。
そのため、家族や周りの大人、お友達からも注意や文句を言われることが多く、
反論や、自分の意見を言おうとしても、うまく伝えられないことばかり。
お子さんは失望し、悲しみを通り越して様々な「怒り」に変わっていきます。
さらに自分のやり方に強いこだわりがあることから周囲との摩擦も起きやすく、
癇癪が起こる状況はどんどん生まれてしまいます。
なんとかしようとするお母さんの必死の注意はお子さんに届かず、
お母さんが教えようとすればするほど、
受け取る力がないままコミュニケーションがすれ違い、
癇癪のループから抜け出せなくなってしまうのです。
お母さんが「怒り」の脳は考えることができないと知り、すぐにでも
「怒り」を取り去る対処に切り替えることがとても大切なのです。
早く対処すると楽しい子育て期間が延びる!
逆に脳がしっかりと考えることができる状態のとき、
お母さんは癇癪の対応に追われるのではなく、
お子さんの成長を楽しめる子育て期間が
より早く、より長く手に入ります!
なぜなら、お子さんが癇癪より言葉で自分の気持ちを伝えることを学ぶからです。
親子の楽しい日々をつかむ二つの技!
お母さんがお子さんの可愛い所を見つけに行く
ではどうしたらいいでしょう。
お母さんが徹底して、お子さんのことをたっぷり肯定をして認めてあげるのです!
脳の中でいっぱいになってしまったお子さんの「怒り」を
優しさで取り去ってあげるイメージです。
そのために、お子さんの可愛い所を見つけに行きましょう!
小さなことでも、お子さんができたことに注目、感謝して認める声かけをします。
「自分でできたね!」
「ありがとう!」
「お母さん嬉しいな」という風に。
褒める点が見つからなくても、行動していることをそのまま
「起きたね!」
「ごはん食べてるね~!」
「お風呂に入れたね!」と実況中継するだけでも大きな効果があります!
お母さんが視点を変えて、お子さんの動きをていねいに観察すると、
お子さんの可愛いところがどんどん見つかります。
今までイライラでしかなかったお子さんの着替えも、
一生懸命な顔、必死で靴下をはく姿を今まで見逃してしまっていた!
と感じたら「靴下、頑張ってはいてるね!!」って心から褒められるようになります。
今まで伝えてこなかったこともたくさん見つけ、声に出して伝えてあげてください。
お母さんの、できるようにしなくちゃ!の気持ちを横に置く
もう一つ大事なことは、お子さんができていないことには目をつぶることです。
できていないことをできるようにしなくちゃ!の気持ちを横に置くのです。
最初はとても大変です!
私はどれほど息子のできていないことに注目していたかを思い知らされました。
頭ではわかっても、イライラとの戦いです。
今までの自分のあたりまえを乗り越えるのには、知識がとても役立ちます。
お子さんの脳が考えることを始めたら、
お母さんの声かけを受け取れるようになり、
次第に自立に向かう行動ができるようになっていきます。
お母さんも目をつぶらなくても気にならなくなっていきます!
脳はじわじわと確実に育ちます!
この流れを知ることで、お母さんもお子さんの成長を待ち、
今までのあたりまえを乗り越えることができるようになります。
発達科学コミュニケーションが大切にしている、
脳を育てる新しい子育て「肯定の注目と声かけ」で驚くほどすぐに効果が実感できますよ!
今から親子で楽しくすごせる日々をつかみにいきましょう!
執筆者:原田しず
(New Mammyアンバサダー★)
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