暴力的な子どもが「本当に悪い行動」を理解できるようになる!お母さんに身に着けてほしい暴力的な行動の「〇〇力」

子どもが暴力的ななったとき、とても危険で見過ごすことができない行動はありませんか?お母さんが暴力的な行動の〇〇力を身につけることで、「本当に悪い行動」が子どもに伝わりやすくなります。〇〇力を身に着けて今すぐに対応しましょう。

暴力的な子どもに「スルー&褒め」だけでは不十分?

わが家には、小学6年生の繊細さんの娘と自閉症スペクトラム(ASD)グレーゾーンの息子の双子がいます。

息子は小学4年生の冬から不登校になりました。

不登校後、癇癪からキレるまでの着火が早くなり、お料理をぶちまける、食器などを床にたたきつけて割る、奇声をあげて私をサンダルで頭をたたく、娘をぶつ・たたく、包丁の刃を向けるなどの暴力をふるうようになりました。

発達科学コミュニケーションを学び、子どもが癇癪やキレて暴力的な行動を起こしたときには、ディスタンシングで対応するようになりました。

ディスタンシングとは、「スルー&褒め」をセットにした対応です。

癇癪を起しキレて暴力的な好ましくない行動には、見て見ぬふりでスルーして待ちます。
怒ることをやめたり、違う行動をしようとしたらすかさず褒める対応です。

しかし、小学校の高学年になると、暴力的な行動によっては危険でディスタンシングできない行動があり、どこまで暴力をディスタンシングしてよいのか迷うことがありました。

暴力的な小学高学年の子どもには「本当に悪い行動」がある?

発達でこぼこの子どもは、その特性(一次障害)から、常に周りの人に白い目で自分の行動を見られ、叱られてばかりの失敗体験を積み重ねています。

それによって別の障害を引き起こされることを二次障害と呼びます。

また、発達でこぼこの子どもでも、自己主張に関わる脳は年齢相応に育ちやすいです。

しかし、他の脳の発達が未熟でありながら、自己主張する脳が早熟で発達の差が大きいと、極端に反抗的になり二次障害としてキレて暴力をふるうことがあります。

小学校高学年の子どもの暴力的な行動には危険な場合もあります。

暴力的な行動の全てをディスタンシングしていると、子どもには「本当に悪い行動」が伝わりにくくなります。

暴力的な子どもの行動の〇〇力を今すぐ身に着けよう!

では、「小学生の子どもの暴力的な行動をどこまでディスタンシングしていいかわからない!」と悩んでいるお母さんに身に着けてほしい力はなんでしょうか?

それは、子どもの暴力的な行動の仕分け力を身につけることです。

暴力的な行動は、「好ましくない行動」「許しがたい行動」仕分けて考えます。

「好ましくない行動」とは、例えば、 「くそババぁ」と言う、物をほおりだす、思い通りにならないと大声わめく、などです。

「許しがたい行動」とは、体に危険を及ぼすような行為です。 例えば、人を思い切り叩く、危険なところにわざと上がる、赤信号で渡ろうとする、などです。

もう一つ、倫理・法律・道徳に反する行動があります。

親が「許しがたい行動」に絞って叱ることで、子どもには叱られた行動は「本当に悪い行動」だと伝わりやすくなるので、今すぐに暴力的な行動の仕分け力を身につけましょう。

暴力的な子どもが「本当に悪い行動」を理解できようになる〇〇力

許しがたい行動」をあらかじめ決めておくと迷わなくなります。

私は、息子の「許しがたい行動」を、次の3つに絞りました。

・娘をぶつ・たたくこと
・包丁の刃を向けること
・床に食器をたたきつけて割れた時

この3つ以外の暴力的な行動は「好ましくない行動」としてディスタンシングすることにしました。

「許しがたい行動」を起こしたときは、頭ごなしに叱ってはいけません。

「やめなさい」と穏やかな声で淡々と叱ります。

それと合わせて、娘をぶつ・たたくときは、息子の方を向いて割って入ります。

暴力をふるっているお子さんの身体に触れない方がうまくいきます。

感覚の過敏性がある場合、身体に触れることが刺激になってますます興奮してしまうことがあるからです。

包丁の刃を向けるときには、息子を刺激しないようにしながら、包丁をゆっくりと取り上げます

床に食器などたたきつけ割れてしまったときは、足で踏むとケガをする可能性があるので、すぐに片付けます

暴力的な行動を「好ましくない行動」と「許しがたい行動」に仕分けることで、子どもが暴力的になっても落ち着いて対応できるようになり、「好ましくない行動」は安心してディスタンシングできるようになります。

暴力をふるうお子さんの行動を、ディスタンシングしてよい行動なのか迷うお母さん、暴力的な行動の仕分け力を身に着けましょう。

「許しがたい行動」の判断に迷わなくなり、子どもにも「叱られた行動は本当に悪い行動」だと伝わりやすくなりますよ。

 

執筆者:川上陽子
(New Mammyアンバサダー★)

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