小学校の支援学級が安全地帯。交流学級に行けない子の気持ちとは?

支援級に在籍しながら通常学級に学びに行く交流学級。交流学級ではお友達とのかかわりを学んだり、同学年のお友達ができたりといい面もある一方で、発達特性がある子どもにとって難しいこともあります。この記事は支援級に在籍しながら交流学級でも学ぶ娘が交流学級に行けない理由をお伝えします。
 
 

交流学級に行けない!支援級在籍でも行き渋りをしている娘

 
 
支援級在籍のお子さんが交流学級に行けないお悩みをお持ちのお母さん、行き渋りをされるとお母さんの気持ちが動揺してしまうことがありますよね。
 
 
我が家の娘は小学5年生の知的支援級在籍の子です。昨年の4月から県外の学校に転校しています。
 
 
娘の小学校では知的障害があっても交流級に行くのが基本になっています。
 
 
先週金曜日には朝泣いて学校に行くのを嫌がり、休ませようと学校に連絡をいれたところ支援級の担任の先生が電話口で娘を元気付けてくださり遅刻しながら切り替えて、どうにか学校に行けた、ということがありました。
 
 
 
 
金曜の心の重荷は交流学級(通常学級)で受ける理科の授業と音楽のリコーダー
 
 
本人なりにがんばっているけれど、交流学級ではやっぱりわからないことや、皆と比べてできない不安があるんです。
 
 

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発達障害の子が将来身に付けたいスキルとは

 
 
先生も工夫してくださりわらないときには出せばいいように「おしえてください」と書かれた札を作ってくださり
 
 
これを遠慮なく出してね、
とおっしゃってくださっている。
 
 
ですが、娘にとってはそれはむずかしい。なぜなら、彼女も「みんなと一緒」がいいからなんです。
 
 
交流学級でわからないことを知られるのが恥ずかしい気持ちがあるからなんです。
 
 
だから、交流学級のクラスで娘だけが持っている「おしえてください」と書かれた札を出せないんです。
 
 
このわからないことを「わからない」と伝えられることは、発達障害がある子にとってとても大切なスキルです。 
 
 
将来働くときに一番大事だと言ってもいいスキルなんです。
 
 
今の娘にはまだ難しい課題です。ですから、わからない様子を周りの大人が気づいて対処するしかないけれど、人数が多い交流学級ではなかなか目が届かないという現実があります。
 
 
 
 

交流級でも支援級であっても学校集団での対応の難しさ

 
 
これまでも、支援級で授業を受けさせてほしいとお願いしていたけれど、支援級には感情のコントロールが苦手なお子さんがいてその子に手がとられている現実があります。
 
 
支援級で授業を受けさせてもらいたいと希望を話したときには、支援級の環境が「娘にとって良いものかどうかは別」と、先生もおっしゃっていました。
 
 
先生の負担が大きいこともあるでしょう。正直、あまり先生の手を煩わせないタイプの子には「できれば交流級でがんばってほしい」というのもホンネとしてあるかもしれない。
 
 
転校前の学校でも知的支援級だったのですが、その学校では交流学級に行くときには必ず一人支援員の先生がついてくださっていました。
 
 
だから、すぐに横についている先生にわからないことは聞けたのです。
 
 
子どもの人数に対し、大人の手が足りて手厚いサポートがあったから交流学級でも授業が受けられていたという状況があります。
 
 
現在の学校では支援員の先生がいない状況で、手が足りない中、支援級と交流級の担任の先生が連携して対応してくださっているのです。
 
 
仕方がない状況だということも理解しつつ、娘の希望は「支援級で授業を受けること」と、私は娘の気持ちを代弁して先生にお伝えさせていただきました。
 
 
 
 

学校と連携するなかで得られた一つの答え

 
 
担任の先生は交流学級でも支援級でも、どちらで授業をうけてもいいし、交流学級で途中でしんどくて行けないときには支援級の教室にいつでも戻ってもいい、と、おっしゃってくださいました。
 
 
これを娘に伝えた時
 
 
「いつでも支援級に戻っていい」
 
 
この一言が、娘の顔をパーッと明るくしました
 
 
交流学級でも、係活動を積極的にがんばっていたり皆の前で意見を発表するなど、得意なこともあります。交流学級の友だちとも仲良くしている娘です。
 
 
はたから見たら、これなら交流学級でも大丈夫だと感じられると思うのです。
 
 
ですが、発達凸凹知的障害もある娘にとって、学校の授業を理解することは難しく、わからないことで自信をなくすことも多いのです
 
 
娘にとって学校の安全地帯は支援級なんだな、と改めて理解し、支援級の先生と、しっかり信頼関係が結ばれていることも感じました。
 
 
学校の中に本人が安心できる場所があるから、交流学級にもがんばって行けることを改めて感じました。
 
 
 
 
先生からのこの言葉がお守りになって娘の学校に行く背中を押してくれています。
 
 
この後、また何かのきっかけで行き渋りはあるかもしれません。
ですが、都度丁寧に先生と連携して、娘の気持ちに寄り添いながら一つ一つすり合わせていけばいい。
 
 
娘のニーズに合わせて精一杯の環境を作ってくださっている学校側の対応に感謝するとともに信頼をさらに深めた出来事でした。
 
 
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