記憶に残る褒め方は言葉だけではない!年度末にやってほしい子どもに届く褒め方はコレ!

子どもは褒めて伸ばすのがよいという考え方が当たり前になってきていますね。ただ言葉で褒め続けるだけではなく子どもの成長に「効果的な褒め方」があるとしたら知りたくありませんか?我が家の子どもの記憶に残る褒め方についてお伝えしていきます!
 
 

子どもの褒め方、ワンパターン化してませんか?

 
 
子どもは褒めて伸ばすのがよいという考え方が当たり前になってきていますね。反対に叱るときは感情的になってはいけないというアドバイスもよく聞きます。
 
・ありがとう
・すごいね!
・えらいね!
 
どれも言われたら嬉しい言葉ですが、このようなワンパターンな言葉で子どもを褒めてさえいればよいのか?毎回、心に響いているのか?といったら…
 
 
それほどでもないですよね。
 
 
では、ただ言葉で褒め続けるだけではなく、子どもの成長に「効果的な褒め方」があるとしたら知りたくありませんか?
 
 
今回は発達凸凹の子どもの成長に効果的だった我が家の子どもの記憶に残る褒め方についてお伝えしていきます!
 
 
 
 

褒めの言葉より賞状がうれしい娘~展覧会に入選!~

 
 
娘が学校から応募した絵の展覧会に入選したときのエピソードをお話したいと思います。娘は本当に大喜びしていました!
 
 
自分の作品を展覧会に応募することが決まってから、
 
「私、入選できるかな~?」
 
「ぜーったい、入選したいんだ!」
 
そんなことをしょっちゅう言っていました。
 
 
手先が不器用で図工があまり得意でない娘です。
 
 
たくさんの児童が応募する展覧会で賞に入るなんてかなり難しいのではないかなと思っていました。
 
 
「時間がかかったけれど、あきらめずに根気強くがんばっていましたよ!」と、絵を製作していたときの様子を先生からは聞いていました。
 
 
娘は本当によくがんばって仕上げたんだと思います。
 
 
 
 
ですから、親の私も入選を知ったときは涙が出るほどうれしかったです。
 
 
発達凸凹があり人一倍不器用な娘は、同年代の友達の中で自信を持てることが少なく、みんなよりできない自分を感じることが多かったと思います。
 
 
そんな娘が自分の作品が入選し認められて喜んでいる。親としてこんなにうれしいことはありませんでした。
 
 
入選を知った日の夜に娘とお風呂で会話したときに、入選して何が一番うれしかったのかを聞いてみました。
 
 
すると「賞状がもらえること!」と言うのです。
 
 
てっきり、皆に褒められるやお母さんに褒められたこと、だと思っていました。
 
 
意外な言葉に驚き、娘は褒め言葉よりも賞状が欲しかったんだ!と気が付きました。
 
 
そこで子どもに届く褒め方で褒めるにはどうしたら良いか?を考えました。
 
 
数日後、賞状をもらって帰ってきました。その賞状を金の額縁に入れて和室の良く目につく壁に飾ることにしました。
 
 
壁に飾った賞状を見上げていた娘の姿が本当にうれしそうだったのは忘れられません。
 
 

賞状を使った褒め方が発達凸凹の子どもには効果的!なその理由

 
 
娘がいただいたこの賞状、子どもの発達促進に利用しないのはもったいないのです。
 
 
賞状を使った褒め方が発達凸凹の子どもに効果的なその理由をご説明していきますね。
 
 

◆記憶に残りやすい「経験」と「感情」のセット

 
 
この賞状をもらったことは、そのときの状況や感情などいろいろな情報とともに記憶されます。
 
 
たとえば
 
・賞状をみんなの前で渡されたとき先生はニコニコしていたよ
・賞状をもらって席についたら、となりの友達が「すごいなー!」なんて言ってた
・賞状を持って帰ったらお母さんに「がんばったね」ってめちゃくちゃ褒められた!
 
といった感じです。
 
 
こういった自分が経験した記憶ってよく覚えているものなんです。なぜかというとそこに「感情」が入っているからです。
 
 
皆さんが旅行に行く前、パンフレットで「青い海と空を満喫しよう」の文字を見かけ、沖縄に旅行しようと思ったとします。
 
 
「沖縄には青い海と空がある」という情報は一定期間記憶に残るかもしれませんが、時間が経てば大した印象もなく忘れてしまうかもしれません。
 
 
ところが、実際に現地で青く澄んだ海とどこまでも広がる雲一つない青い空を目にしたら。
 
 
「沖縄は青い海と空の楽園!」
 
 
なんていうように、本物を体験して、美しさに感動した感情とともに沖縄の海と空がくっきり記憶されますよね。
 
 
「体験」と「感情」が一緒になるとこのように強く記憶に残るものなのです。
 
 

◆「見るたび思い出す」から良い記憶が強化される

 
 
発達凸凹の子どもは視覚優位という特性がある子がたくさんいます。
 
 
「入選してよかったね!」や「よく頑張ったね」と耳からの情報として言葉で言われるより、賞状のようにパッと見ただけでわかるものの方が記憶に残りやすいのです。
 
 
そこで、我が家では和室の壁に展覧会に入選した賞状を飾っています。
 
 
和室は子どもの遊び場と寝室も兼ねていて子どもがよくいる場所です。
 
 
そのような場所の目につくところに賞状が飾られていたら、ふとした瞬間にも目にはいってきますね。
 
 
つまり、賞状を目にするたびに自分が褒められたことを何度も思い出すことができるのです。
 
 
そのときのうれしい感情と一緒に何度も繰り返し思い出すことでその記憶はさらに強く残るのです。
 
 
 
 

◆ポジティブな記憶を重ねることで自信がつく!

 
 
発達凸凹のある子どもたちはネガティブな感情が特に残りやすく、自信をなくすことが多いです。
 
 
一度ついたネガティブな記憶はなくなることはありませんが、ネガティブ以上にポジティブな記憶を上から重ねていけば、自信をつけることができます
 
 
縁に装飾がされていたり特有のデザインの 賞状は特別感が増しますよね!
 
 
誇らしい気持ちやうれしい気持ちがその時の状況などとともに思い出され、良い記憶となって残ります。
 
 
しかも、自分の名前が書いてあることで「私がもらったもの」と自分が褒められたことを認識しやすくなります。
 
 
自分を認める気持ち、これが自己肯定感や自信に直結します。
 
 
行動することで脳は発達しますが、自信がないと行動すらできないのです。
 
 
自信があるとやる気が出て、いろいろなことにチャレンジできるようになります。
 
 
行動することで脳もぐんぐん発達していきますよ。
 
 
次項では賞状をもらってきた時の褒めるポイントについてお話しします。
 
 
 
 

賞状をもらえた結果だけでなく「過程」を褒める

 
 

賞状をもらってくると本当に嬉しいので、つい賞状をもらった結果に目が行きがちですが、大事なことは結果に到達するための努力の過程です。

 
 

どうして賞状をいただけるようなうれしい結果が得られたのか、お母さんはどんなことが嬉しかったのか言葉で記憶に残してあげるといいです。

 
 
「○◯が毎日練習を頑張っていたから賞状がもらえたんだね!」
 
「お母さんは賞状ももちろんうれしいけれど、こんな大作を最後まで頑張って描ききれたのがうれしいよ!」
 
 
このようにお母さんが感じている価値は、賞状をもらってくることではなく、あなたが努力して頑張った結果だから嬉しい、とその過程が素晴らしいということを言葉にして伝えてあげるといいです。 
 
 
結果はいつも出るものではないので、結果ばかりを褒めていると結果が出そうにないものは諦めてやらない、ということになりがちだからです。
 
 
さて、学校から賞状がもらえなくてもどんな子にでも「賞状を使った褒め方」ができるとっておきの一手があります!
次でお伝えしていきますね。
 
 
 
 

子どもの記憶に残る褒め方を実践してみよう!

 
 
賞状なんてもらったことがない…とがっかりしているお母さん、ご安心ください。
 
 
お母さんから子どもへ手作りの賞状を授与してしまえばよいのです!
 
・3学期は遅刻しながらでも頑張って登校できた
・にんじんが食べられるようになった!
・妹と仲良く遊んでいる
 
どんな小さなことでも良いと思います。
 
 
普段、お子さんが頑張っていることを言葉と一緒に賞状にして渡してみませんか?
 
 
そしてお家の中で目につくところに飾ってみることをおすすめします!
 
 
賞状を見るたびにいつでもお母さんに褒められた記憶を思い出すことができます。
 
 
 
 
賞状を渡すタイミングは学年が変わるときだけでなく、学期末やお子さんの誕生日でもいいですよね! 誕生日会の企画で賞状の授与をしてもいいかもしれません。
 
 
皆に祝ってもらった誕生日の楽しい記憶がしっかり残る、そして何度も思い出す。
 
 
そんな無条件に家族や友達から「愛された記憶」は自己肯定感の元になります。
 
 
いかがでしたか?ぜひ、取り入れていただけたら嬉しいです。
 
 
褒められた記憶を子どもに合った褒め方でしっかり残してあげたいですね!
 
  
 
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