昨日まで、娘のクラスは学級閉鎖でお休みでした。
クラスでの流行前に
ひと足早くインフルエンザを卒業していた娘。
元気を持て余していたので、
昨日は二人でリビングの大掃除をして
クリスマスツリーの準備をすることにしました。
実は、わが家には一つ
「サンタのルール」があります。
それは
「サンタさんが来るのは小学生まで」
ということ。
兄が中学生になった時から
親が代わりに希望を聞いてプレゼントを渡しています。
今年は娘も中学生。
最近、サンタの存在を少し疑い始めていた娘ですが、
「サンタさんが夜のうちに
自分が用意したお菓子を食べて、
ツリーの下にプレゼントを置いてくれる」
という特別なサンタの魔法は、
彼女にとって
何よりの楽しみだったようです。
そのため、
「サンタさんが来なくなるなら、
もうツリーなんて出さなくていい!」
と、初めはショックを隠せない様子でした。
気持ちを動かしたのは 「未来へのワクワク」
ところが、
「当日のケーキはどうする?」
「ご馳走は何を食べたい?」
そんな風にクリスマスの楽しい計画を
話し合っているうちに、
彼女の表情がパッと明るくなったのです。
「やっぱり、クリスマスには
ツリーがなくちゃね!」
と、自分からツリーを出すと
言い始めました。
そこからの娘は、まさに別人のよう!
「ワクワク」が
エンジンになった彼女は、
驚くほどテキパキと掃除をこなし、
あっという間にリビングを素敵な
クリスマス空間に変えてくれました。
子どもの「やる気エンジン」の秘密
心理学の世界では、「内発的動機づけ」と呼びますが、
簡単に言うと
「心の奥から湧き出るやる気スイッチ」
のことです。
大人はつい
「片付けたらお菓子あげるよ」と、
外からのご褒美(外発的動機づけ)で
子どもを動かそうとしがちですよね。
もちろんそれも一つの手ですが、
実は一番パワーが出るのは、
「それ自体が楽しそう!」と自分の心が
動いた時なんです。
・「やらなきゃ」が「やりたい」に
「サンタが来ないから掃除もしない」という後ろ向きな気持ちが、
「パーティーが楽しみ!」という
ワクワクに触れた瞬間、
自分から動く「やる気スイッチ」が
入りました。
・自分で決める楽しさ
「ケーキはどうする?」
という問いかけが、
「自分でクリスマスを盛り上げたい!」
という主体性を引き出したのです。
誰かに言われて動く1時間より、
自分の「やりたい!」で動く
15分の方が、
子どもの集中力も達成感もずっと大きくなります。
「ワクワクしたい」「楽しみたい」
という純粋な気持ちは、
大人が思う以上に
強力な行動のエネルギー源になります。
もし、お子さんが何かに
後ろ向きになっている時は、
少しだけ「その先の楽しいイメージ」を
一緒に膨らませてみてください。
意外なほど、子ども自身の力で動き出す
きっかけになるかもしれません。
学級閉鎖という
予期せぬお休みでしたが、
娘の心の成長とパワーを感じられた、
とても有意義な一日となりました。
皆さんのご家庭でも、
素敵なクリスマスの準備が進みますように!


