宿題をやらない小学生のお子さんにはいちいち言わなくても自分から宿題をやってほしい!と思っている働くママが多いですね。「宿題」という言葉を出しただけでやりたくない!と癇癪を起こしたり怒り出してしまう娘さんに困っていた生徒さんですが、今や1年生の娘さんが自分から宿題をできるようになりました。なぜそのように変化したのか、ポイントは記憶の書き換えにあります。この記事を読んで参考にしてみてくださいね!
宿題をやらない小学生のお子さんに困っていませんか?
3学期が始まり、もう少しで新年度。
新しい学年になれば、お勉強は難しくなるし、宿題の量も増えることに憂鬱なママはいませんか?
お子さんは宿題に取り掛かる時スムーズに取り掛かれるでしょうか?
毎日出される宿題に取り掛かるのが大変です、とおっしゃる方はとても多いです。
ワーママが「小1の壁」を感じて子育てと仕事の両立が難しい、と思い仕事をやめないといけないのか、と感じる原因に宿題をさせるのが大変だ、というのが少なからずあるように思います。
私のところに6月頃にご相談にいらっしゃる方が一番多いのは「宿題をやらない子にやらせるのが本当に大変だ」というお悩みです。特に小学1年生のママが多いです。
小学1年生の6月といえば、保育園から新入学から小学校や学童にもようやくなれゴールデンウイークを乗り越え、宿題が出され始める頃。この頃はまだ親御さんのサポートがいる場合が多いですが、とにかく取り掛かれないし、宿題のたびに大泣きや大暴れをされて、親子バトルを繰り返しているママのご相談が後を立ちません。
今日は小学1年生の娘さんが「宿題」と言っただけで泣き叫んでいたMさん親子の変化成長と、どうやったら宿題ができるようになるのか記憶の作り方についてヒントをお伝えしますね!
発達凸凹のお子さんが宿題に取り掛かれない理由
発達凸凹の子どもは、どうして宿題に取り掛かれないのでしょうか?それには脳の特性が関係しています。
見通しが立ちにくい
発達凸凹の子どもは見通しが立ちにくいという特徴があります。
宿題にどのくらいかかるのか見通しが立たないと、すごく大変なものに感じてしまいます。
時間感覚も弱いために寝るまでに残っている時間とやるべきことにかかる時間についても予測が付きにくいのです。
そのため、何から先にやったらいいのか優先順位も分からないまま長い時間がたってしまうことが多いですし、見通しが立たないと取り掛かりのハードルが高くてやりたくない!と思ってしまうのです。

やりたいことがあると気持ちを抑えられない
発達凸凹の特性、特に注意欠如多動症(ADHD)の傾向がある子どもは、脳の特性で衝動性があり、今やりたいとおもってしまうとどうしても我慢ができないときがあります。
やりたい!と思ったら、やるまでは気が済まないのです。
これはわがままという訳ではなく、脳の特性なので、本人も気持ちを抑えられないのです。
だから宿題の前にやりたいゲームに没頭してしまって、さらに時間が過ぎて宿題に取り掛かりにくくなるなど、
発達凸凹の子どもはこのように脳の特性があるので、なかなか先に宿題を済ませるということができないのです。
このように宿題を後回しにしてしまうと、忙しい働くママは時間に余裕がなくなりついつい、怒ってしまうことも多いですね。
怒ってしまうことが続くと、やはり子どもにとっては宿題はネガティブな記憶が強く残り、やりたくないもの、嫌なものだという記憶になってしまい、ますます宿題に取り掛かれなくなってしまいます。
次項では宿題をやらせようと必死になって、子どもを怒って宿題をやらせようとしても子どもが癇癪を起こしていた生徒さんのMさんと小学1年生の娘さんの成長についてご紹介します。
宿題と普通に言っただけで泣き叫んでいた子が素直に宿題に取り掛かれるようになった成長
私のところに6月ごろ、ご相談にいらしたMさんは小学1年生の女の子のママです。
1年前に発達検査を受けて、発達が少しゆっくりめだという結果が出ていました。
小学校の勉強についていけなくて、家での宿題にも取り掛かれないのが悩みでした。
他には友達との関わりにも気掛かりがあったり、片付けができないなど困りごとがあり、登校しぶりをするようになって、お仕事をされているMさんがとてもお困りでした。
日頃からお忙しいママで、子どもが宿題に取り掛かれないとイライラして怒ってしまうことがおおいとのことでしたが、怒らないで宿題を見てあげたい、とおっしゃり、発コミュの講座を受講されました。
Mさんはたった1度のレクチャーでご自身の声かけを変えて褒めたり認める声かけに変えて伝え始めたら、お子さんがどんどん成長して、お子さんのいいところを引き出せるようになったのです!
すべてのレクチャーを終えてMさんが書いてくださった変化成長の記録をご紹介します。
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発コミュは、子どものため、子どもに自信をつけて欲しかったので始めました。
発コミュを学ぶまで、子どもにどう言ったらいいのか分からず、イライラして叱るばかりでした。
よくイライラや不安が募り、旦那や子供に八つ当たりしてしまっていました。
そうしているうちに、子どもは自信をなくしていき自分はバカだと言うようになり、
学校に行くのをいやがり、「宿題をやるよ」と言うだけで泣き叫んでいました。
発コミュを学び、私の心が落ち着くことによって子どもの行動がどんどん変わってきました。
学校に行くことを嫌がる回数が減り、「宿題もやる?」と聞くと「うん!」と素直に出来る回数が増えてきました。
本当に発コミュを学んで良かったです!
これからは子どもが自分で学校の支度ができるように声かけしていきたいです!

Mさん、ありがとうございました!
さて、過去のMさんのようにお子さんが宿題に取り掛かれないし、どうしたらいいかわからないとお母さんもイライラしてしまいますよね。
すると、きっとこんな声かけをしてしまうんです。
「早くしてよ!」
「まだ宿題やってないの?」
「いい加減にして!」
こんな声かけでお母さんのイライラした気持ちがお子さんに伝わってしまいます。
すると、子どもには宿題に対するネガティブな感情と共に「宿題は嫌なもの」と脳に記憶されてしまうんです。
そうすると、「宿題しようか」というように怒っているわけでもない、なんでもない普通の言い方で「宿題」の単語を聞いただけでネガティブな感情が呼び起こされて、拒否反応が出て、泣き叫んでしまうんです。
ポイントは記憶をポジティブなものにすることです。では、具体的にどんな対応をしたらいいのか。次項でお伝えしますね!
宿題に対する記憶をポジティブにするポイントとは
宿題にネガティブな記憶をつけてしまったこの脳のメカニズムを反転して宿題とセットにする感情をポジティブなものにしたらいいんです。
宿題の時には、笑顔でにこやかに肯定的な声かけをする
「宿題やろうとしてさすがだね!」
「わあ、もうこんなに宿題できたんだね♪」
「学童で宿題やれちゃうなんて、お姉さんだね!お母さん助かる!」
このような肯定的な声かけをすることで宿題をすることは「褒められて嬉しいな」というポジティブな感情とセットにして記憶されます。
お母さんもできていないことに目を向けて
「まだやってないの!」と言っている時にはイライラした口調で怒り顔だったと思います。
ですが、子どものいいところを見つけて肯定的に声をかけられたら、自然にニコニコと穏やかに、嬉しそうに声掛けするんじゃないでしょうか。
子どもは言葉の意味より先に非言語情報を取り込みますので、お母さんのニコニコした笑顔や優しい口調が記憶され、大好きなお母さんが喜んでくれていると感じて、宿題に対してポジティブな記憶が作りやすくなります。

宿題という単語と共にポジティブな記憶が結びつけられていたら
「宿題しようか」と声をかけたらパーっとうれしいポジティブな記憶が湧き上がってきて「うん、やるよ!」と素直に取り掛かることができるようになります。
おかあさんの声かけは子どもの記憶に大きな影響を与えます。
ぜひ、子どもが苦手で取り掛かりにくいなと感じている宿題こそ、ポジティブな記憶と結びつけていきましょう。
さて、子どもが行動しやすくなる声かけのコツをゲットして子育てを楽にしてくださいね!
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