「冬休みの宿題が終わらない!」と毎年毎年、焦っていませんか?冬休みに宿題を進めるために押さえておくポイントがあります。冬休みの特徴を理解して計画的に宿題を進める方法と子どものやる気を引き出す方法をお伝えします! |
【目次】
1.夏休みと冬休み、宿題を進めるポイントはここが違う!
2. 冬休みの宿題の進め方
① 予定を確認
② 計画を立てる
3.子どもが苦手な宿題の攻略法!〜「冬休みの宿題が終わったよ!」と言えるテクニック〜
1.夏休みと冬休み、宿題を進めるポイントはここが違う!
もうすぐ、お子さんにとっては、待ちに待った冬休みが始まろうとしています。この冬休みのご予定はお決まりですか?「長期休みは頭が痛いことばかり!」というお母さんも少なくありません。
学校に行かないことで…
・生活リズムが崩れる
・毎日ゲームやスマホばかりしている
・宿題が全然進んでいない!
ということはありませんか?
長期休みに出される宿題の量は学校や学年によっても違いますが、 毎年うまく進められず、 始業式直前になって焦り出す…という子も多いのではないでしょうか?
子どもの冬休みの宿題を計画的に進めるためには、いくつか注意したいポイントがあります。
冬休みの宿題を進めるためには、まず夏休みとの違いを押さえることが必要です。多くの学校では、夏休みに比べて冬休みはかなり短いですよね。
夏休みが40日ほどあるのに対して、冬休みは2週間ほどだという学校が多いと思います。そして、冬休みはこの短期間のなかにイベントが詰め込まれます。
・年末年始
・実家に帰省
・ご親戚が集まる
・お正月
しかも、2019年から2020年にかけての年末年始は、12月28日から1月5日まで、9日間もお休みがある方もいらっしゃると思います。
お父さん・お母さんがお休みの9日間、毎日ご家族でおでかけしたり、大部分を帰省されたりすると…宿題をやる時間を確保しにくくなってしまいます。
夏休みはお盆が終わっても、2学期が始まるまでは2週間ほどありましたから、その段階で計画を立て直して気合を入れなおせば始業式までに宿題を終わらせることができました。
でも今回の冬休み、お父さん・お母さんのお休みが終わってから始業式まで、何日ありますか?宿題が大量に残っていても何とかなる!とは言い切れない日数ですよね。
つまり、冬休みの宿題は夏休みと違って「あとで頑張って仕上げる作戦」だと行きづまる可能性が高いのです。夏休みよりも意識して前倒しで進める必要があるのです!
2.冬休みの宿題の進め方
◆① 予定を確認
まずは冬休み、特にお父さんとお母さんのお休み期間中の予定を確認してください。もし、今年はあまりおでかけされずおうちでゆっくり過ごそうとお考えでしたらそんなに焦る必要はありません。
もちろん、冬休みに入った段階で宿題の進め方について子どもと話し合う必要はあります。うまく進められていなかった場合でも、お父さん・お母さんがお休みの間に修正することができます。
特に今年の年末年始、長いお休みがとれるというお父さん・お母さんならお休み中に、子どもと一緒に宿題を仕上げてしまうこともできますよね。
一方、お父さん・お母さんがお休み中、毎日予定が入っている、もしくは、ずっと旅行や帰省しているという方は要注意です!
例えば、帰省先のご実家で子どもが宿題をする時間を確保することは至難の業です。お正月はご親戚の出入りもありますし、生活のリズムはそのおうちに合わせる形になります。
事前に〇時になったら宿題しようねと決めていたとしても、おじいちゃん、おばあちゃんも久しぶりに会うお子さんとお話しするのを楽しみにされているはずです。
昼間はみんなでおでかけして、夜は話が弾んで、気が付けばもう家に帰る日!ということも十分あり得ます。
やはり、お父さん・お母さんがお休みに入られる前までにある程度宿題を仕上げておくと、親も子どもも宿題のことを心配せずに、思いっきり年末年始を楽しむことができます。
子どもの冬休みが始まってからお父さんたちのお休みが始まるまで、つまり12月28日までが勝負といっても過言ではありません。まず、2学期の終業式から27日までと1月6日から3学期の始業式まで何日あるか。
そして冬休みの宿題がどれくらいあるのか確認した上で、宿題をどう進めていくかしっかり計画を立てることが必要です。今回の冬休みは「あとで頑張る作戦」はできません。スタートダッシュが肝心です!
◆② 計画を立てる
具体的な計画の立て方について考えてみましょう。
まず、冬休みの宿題を全て目の前に出しましょう。ドリル、ポスター、日記、書初めなどいろいろな宿題が出されるかと思います。出したものを一緒に見ながら、お子さんが得意で一人でも進められるものと苦手で進まなそうなものに分けます。
「このなかでどれなら自分でできそう?」
「お母さんが手伝った方がいいものはある?」
と子どもの意見を聞きながら仕分けていきましょう。
仕分けができたら、「冬休みの楽しい計画を立てよう!」と言って、子どもが見やすいところにカレンダーやスケジュール表を貼ります。
次にスケジュール表に冬休みの楽しみな予定を書き込みます。あまり細かく書くとお子さんが予定を把握しにくくなってしまうので、大雑把に書き込みましょう。
「この日いっぱい楽しめるように、冬休みの宿題はこの日にやってしまおうね。」と言って、予定のある日を除いて宿題の計画を書き込みましょう。
一人でできる宿題と、お父さんお母さんが手伝う宿題に色分けして書き込んでいくと、お子さんがわかりやすいですね。
次に、ドリルやワークについては、毎日何ページやれば終わるかを、逆算して、スケジュール表に、ページ数も書いておくこと。そうしておくと、計画通りにいかなかったときに、どう修正するかもすぐに検討できます。
宿題の計画を目につきやすくするのもポイント!そうすると、子どもも気付きやすくなりますし、お母さんも声かけしやすくなります。
3.子どもが苦手な宿題の攻略法〜「冬休みの宿題が終わったよ!」と言えるテクニック〜
スケジュールを見ただけで全ての宿題がサクサク終われば良いですが、スムーズにいかないこともありますよね。
苦手なものはお父さんお母さんが手伝うと言っていても
●なかなか取り組もうとしない
●やり始めたら癇癪を起こす
●時間がかかりすぎる
色々な状況が出てきますよね。
子どもが苦手なものを「さぁ、一緒にやろうか」と言っても取り掛かるエネルギーがすぐにわくものではありません。
こんなとき…
「早く宿題しないとダメだよ!」
「スケジュール表に書いたんだからやらないと!」
とキツイ口調で声かけしては絶対にいけません。
子どもがワクワクして
「それならやってみようかな」
「やりたい!」
と思わせるテクニックが必要なんです。
例えばこんな感じです。
「宿題のあとにスケジュール表にシールを貼ろうね」
「終わったらクリスマスプレゼントで遊ぼうね」
宿題のあとが楽しみになるようなご褒美を設定しましょう。
ドリルやワークが苦手なら、
「お母さんと競争しよう!」
「楽しみを邪魔する宿題をやっつけよう!」
と言って、ゲームの要素を取り入れてお母さんも同じ問題をやってみましょう。悩むフリをしたり、間違ったフリをして、お母さんは時間をかけてお子さんをなるべく勝たせてあげます。
そしてここがポイント!
「○○ちゃんの方が早かったね!」
「集中してできてたね、すごいな」
と、褒め言葉を伝えましょう。
書き初めやリコーダー練習などは、お母さんも一緒に同じ課題を練習すると、楽しみながらできますね。お母さんが見本を見せてくれると、子どもも「そうやってやるのか!」と安心して取り組むことができます。
どんなに苦手で失敗が多かったとしても
「今日は計画通りにはじめられたね」
「今日は上手くなったね!」
とできているところを見つけて励ましましょう。
しっかり褒めてあげることで、子どもは自分の行動を認められたと安心することができます。そしてまた褒められたいと思って宿題を頑張って進めることができます!
今年の年末年始、長期間おでかけされる方はお子さんの宿題をしっかりフォローしてあげてくださいね!
計画を楽しく進めることで、冬休みは子どもから「宿題終わったよ!」という声が聞こえてくるように、一緒に進めていきましょう。
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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