不登校サバイバーから学ぶ 発達障害・グレーゾーンの不登校の対応術 〜 親にしてもらって嬉しかったこと・欲しくなかったこと大公開 〜

子どもが不登校になると、親はあれこれ不安になります。発達障害・グレーゾーンの不登校サバイバーに聞く、登校しぶり・不登校の時に、「親にしてもらって嬉しかったこと・欲しくなかったこと」より、ご家庭での不登校時の対応術を紹介します。
 

【目次】

 

1.不登校は「誰にでも起こりうる」 というのが文科省見解。それは発達障害の子どもも同じです

 
 
平成4年、文科省による報告によると、「不登校は子供に特有の問題があることによって起こることではなく『誰にでも起こり得る』」という認識が示されました。
 
 
まじめで、成績優秀、友達も多い子どもが、ある日突然、何かをきっかけに不登校になるケースも少なくありません。
 
 
発達凸凹の子どもには、様々な特性があります。気持ちの切り替えが苦手だったり、こだわりが強かったり、コミュニケーションが苦手だったり。
 
 
 
発達凸凹のある子どもは、「学校」という集団教育の場で、時として不適応を起こしてしまい、不登校になりやすいと言われています。
 
 
がんばりすぎたり、自信を失ってしまったり、心身ともにヘトヘトになってしまったり。そんな子ども達には、身体を休め自分のことをみつめる、そんな時間が大切だとお思いになりませんか。
 
 
もちろん、子どもが不登校になると、親はびっくり、どっきり、焦ります。このときの対応が適切でないと、不登校問題の解決は長引きますし、親子関係が崩れてしまうこともあるのです。
 
 
最悪のシナリオのひとつは、社会的に自立できないままの長期間の引きこもりニート・・・。
 
 
だからこそ、早期に適切な家族の対応がとても大切だと言えるのです。
 
 
ここでは、何人もの不登校サバイバーの声を元に、不登校問題の対応・早期解決策を考えます。
 
 
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2.「今の自分をそのまま見てほしい・受け入れて欲しい。」それがお子さんの願いです

 
 
「不登校サバイバー」、不登校問題を克服した人を、私はこう呼んでいます。
 
 
彼・彼女らは、不登校という経験から多くのことを学び、人生の糧として大きく成長しています。
 
 
それゆえ、彼・彼女たちの声に耳を傾けることが、今、登校しぶり・不登校に悩んでいる子どもを理解する早道ではないでしょうか。
 
 
「彼・彼女らが嫌だったこと=今やっては行けないこと」の視点で考えると、不登校の子どもを取り巻く大人がしなければならないことが見えてきます。
 
 

◆不登校のとき嫌だったこと

 
 
①家庭訪問(先生・クラスメート)
 
・学校であまり仲が良くなかった子たちからの登校の誘い。 
 
・両親と先生が玄関でもめているのが辛かった。
 
 
②無理やり外出させられること
 
 
③親が自分の経験を押し付けたり、お説教したりすること。
 
 
④不登校=ダメな子・問題児だなんて思わないでほしい。変わっているとか可哀想とかも言わないで。
 
 
※※※
 
 
不登校になったとき、周囲の大人の「何とか学校にいかせよう」という働きかけが、実は当人にとって大きな心の負担になっていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
 
 
彼らは 不登校であった時期、「今の自分をそのまま見てほしい・受け入れて欲しい。」と思っていたのです。
 
 
だからといって、親として「学校に行きたくない」という子どもに「ああ、そうですか」と2つ返事で応えることも難しいという現状があります。
 
 
だから、お母さんはお子さんの日常をよく観察してあげることが大切なのですね。
 
 
お子さんには笑顔がありますか?お父さん、お母さんと普段通りに話せていますか?食欲はありますか?よく眠れていますか?
 
 
 
「学校に行けない・行きたくない」ことについて、最初は話を聞くことはできないかもしれません。そんなときには無理に答えを引き出そうとせず、ただ黙ってじっとお子さんが話してくれることに耳を傾けてあげる態度が大切なのです。
 
 
お子さんだって、いろいろなことが積み重なっての「学校に行けない・行きたくない」なのです。だからこそ、不登校の理由をうまく言葉で説明できないこともあるのです。
 
 
少なくとも、今不登校状態にあるということは、「通学している学校の現在の環境が、今のお子さんに合っていない」のは紛れもない事実です。学校の環境は、一時的なものかもしれませんし、なかなか変えられないかも知れません。
 
 
「いつになったら学校にいけるのだろうか。」お母さんの不安は当然です。
 
 
しかし、今はお子さんの気持ちに寄り添ってあげることの方が重要なのです。その方が、お子さんの回復は早く、親子共々不登校ストレスに苦しむ期間が短くてすむのですから。
 
 
「急がば回れ」の精神で、お母さんは深呼吸をしてゆったりと構えましょう。
 
 
お母さんに覚えておいていただきたいのは、それは学校に行かない期間も、お子さんは子どもなりに悩んでいるということ。「学校に行けないこと」に罪悪感を感じて苦しんでいる子もいるのです。
 
 
そんなときに、お子さんのことで家族の関係がギクシャクしたり、学校とご両親が言い争ったりしていたら、お子さんはどう思われるでしょうか。頑張ろうという気も萎えてしまいますよね。
 
 
不登校中の家庭訪問も、本当の仲良しならいざ知らず、「学校から言われてきたのだろうなー」というみえみえの学級委員やクラスメートの訪問は、返って気を重くしてしまいます。
 
 
ある不登校サバイバーは、登校を誘うクラスメートの訪問に「あんた達が、本当に私に学校に来てほしいと思っているのなら、私は不登校にはならなかった」と思っていたそうです。
 
 
「今の自分をそのまま見てほしい・受け入れて欲しい。」これがすべての子どもたちの願いなのです。
 
 
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3.お母さん、がんばって。今のお母さんのすべきことは、お子さんを信じて、周囲の雑音から守ってあげること。

 
 
不登校に関して、まだまだ世間の風当たりが強いのも事実です。
 
 
お母さんもお辛いでしょう。でも、お子さんもそれ以上に辛いのです。
 
 
そんなときのお母さんへの「悪魔のささやき」がこちら。
 
 
「学校は勉強だけでなく、社会生活に必要な様々なことを学ぶ場です。このまま苦手なことから逃げ続けるお子さんを容認して、成長を奪ってもいいのですか?」
 
 
学校やママ友などの視線や言葉に、お母さんが傷ついてしまうこともあるでしょう。でも、お子さんを信じて、信じ切ってあげてください。
 
 
そして、数々のお子さんの心を惑わせる雑音から、お子さんの心を守ってあげましょう。
 
 
だから、お子さんの欠席を伝える電話をかける時も、お子さんの欠席を謝罪することはやめましょう。
 
 
×「申し訳ありませんが、今日も欠席させてもらいます。」
 
○「ご理解いただきありがとうございます。今日も欠席いたします。」
 
 
欠席は悪いことでしょうか。お子さんが謝罪しなければならないことを学校にしているのでしょうか。電話口で謝っているお母さんの姿はお子さんの眼にどう映るでしょうか。
 
 
学校に伝えるべきは、謝罪ではありません。お子さんの欠席に対し、理解を示してもらうことへの感謝なのです。
 
 
勉強のことが心配なお母さん、その心配も無用です。学校に行かなくとも学ぶ方法はたくさんあるのです。今の学校だけが学びの場ではないのです。
 
 
学校ストレスから解放されたことで、集中して勉強できるようになり、あっという間に遅れを取り戻し、成績UPしたお子さんもいるのです。
 
 
学校へ行かないデメリットもありますが、行かなかったこそ学べたこともたくさんあると多くの不登校サバイバーが答えています。
 
 
お子さんが、不登校をいつどのような形で克服するかは分かりません。しかし、お子さんの可能性は無限大です。この経験をお子さんの人生の糧にするため、お母さんのできることは何か、落ち着いて考えてみてくださいね。
 
 
最後に、子どもたちが大嫌いな言葉をご紹介しましょう。
 
 
「私は、あなたのためを思って言っているのよ。」
 
この言葉、大人が自分の価値観を押し付ける時の常套句だと思いませんか?
 
 
 
執筆者:青山 明生
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
不登校の子どもへの接し方など続々配信予定!

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