小学校に行き渋りをする小1のお子さんにお困りのことありませんか?朝学校に行きたくない!と登校しぶりをするには理由があります。小1の息子の行き渋りが改善した朝のおすすめの対応がありますのでお伝えします。
【目次】
1.朝学校に行きたくない!と小学校を登校しぶりする小1の息子
2.息子が行き渋りする理由とは
3.小1の息子の行き渋りが改善した朝の対応
◆目覚めのハグと愛情の言葉を伝える
◆朝は甘えてもらう
◆朝ご飯は食べたいものを食べる
◆子どものペースに合わせて肯定する
1.朝学校に行きたくない!と小学校を登校しぶりする小1の息子
小学1年生の息子は、入学までは幼稚園や習い事にも意欲的で元気に通っていました。
ところが、期待を胸に入学した小学校は息子が想像していたものとは違い、「幼稚園のほうが楽しかった」と何度も言うように…
それでも慣れない環境で頑張り、なんとか毎日通っていたのですが、ゴールデンウイーク明けに一度、先生から厳しく叱られたことをきっかけに、完全に小学校に行き渋りするようになりました。
家庭でも朝「学校に行きたくない」と言い、息子なりに小学校に行かなくてすむ理由を色々考えていました。
息子と相談し、どうしてものときはお休みし、行けるときは給食だけでも、1時間だけでもと本人のペースに合わせて息子と相談しながら通っていました。
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私は見送りの際に、息子のクラスの下駄箱を眺め、「小1で登校しぶりなんて…みんなは時間通りに来ているのに、息子だけどうしてこうなってしまったんだろう。」とせつない気持ちになってしまうこともありました。
そして、なんとか以前のように元気に小学校に行ってほしい!そんな思いでいっぱいでした。
2. 息子が行き渋りする理由とは
小1の息子が小学校に行き渋りをするには理由がありました。
4月に新しく始まった小学校生活、息子は学校から帰宅するとどっと疲れていました。
幼稚園までは自由に遊ぶ時間も多く、先生からの手厚いサポートがあるためストレスを感じることも少なかったのか、お迎えに行くと「楽しかった〜」と笑顔のことが多くありました。
それが小学校に入った途端に、行き帰りは母親の付き添いがなくなることに加え、学校では時間割に沿って決められた授業を受けなくてはならなくなります。
座っていなくてはいけない時間も増えます。そして、自分の名前を書いたり、ひらがなや算数などのお勉強も始まります。
幼稚園に比べて、小学校では自分のことは自分でやることを求められるようになります。
このような幼稚園と小学校の環境の違いは、小1の子どもたちにとって大きな負荷になります。
それに加え、息子は繊細なタイプなので、新しい環境の刺激を敏感に感じ取り、ストレスを感じていました。
さらに真面目な性格の息子は、先生のいうことを完璧にこなそうとし、神経を張り詰めていたと思います。
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次第に今までは楽しく通っていた習い事にも行く元気がなくなり、行き渋るようになりました。
その当時は私は息子のストレスが大きいということに気づくことができずに、なんとか説得して習い事に行かせようとしていました。
それに加え、息子がイライラして2歳上の兄に手を出すと、「手を出さないで!」とつい叱ってしまっていました。
環境の変化によるストレスでキャパオーバーしている息子の心の変化に気づくことができず、無理をさせる、叱るという関わりによって、息子を追い詰めてしまっていたのです。
息子もこんなに頑張っているのに、疲れているのに、ママはわかってくれない、と徐々に自信を失い、家庭自体も安心できる場ではなくなっていたのかもしれません。
小学校でもストレスを抱え、家庭でも十分に安心できず、そこに追いうちをかけるかのように先生から叱られたことで、息子はエネルギーを失ってしまい、小学校に行く元気さえなくなってしまったのだと思います。
3.小1の息子の行き渋りが改善した朝の対応
当時私は、脳を育てる子育てメソッドである発達科学コミュニケーションを学び始めたばかりでした。
そこでたくさん肯定することが子どもの自信につながるということを学び、日々の生活で息子に対して肯定的な関わりを意識するようにしました。
そして、特に小学校に行く前の、起床から出発までの朝の肯定的関わりを徹底することにしました。
その結果、息子の行き渋りが改善し、元気に小学校に行けるようになったのでその方法をお伝えしていきます。
◆①目覚めのハグと愛情の言葉を伝える
朝、子どもが起きてきたら、まずはギューと子どもにハグをします。
ハグをすることで親子の肌と肌のふれあいになり、愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。
このホルモンによって安心感や幸福感を高め、ストレスが軽減する効果があります。
そして「自分で起きてこれたね」と起きれたことに対しての肯定や「大好きだよ。」「かわいいね。」「生まれてきてくれてありがとう。」など愛情の言葉を伝えます。
子どもは自分のありのままの存在を認めてもらえることで、親からの無条件の愛情を実感することができます。
また起床後数分は頭がぼーっとしているので、お母さんからの言葉も届きやすく、自己肯定感を高めることにもつながります。
お母さんと子どもで、ギューとハグをしながら、大好きと伝えることで、1日が幸せな気持ちで始まりますね。
◆②朝は甘えてもらう
やることが決まっていて、みんなと同じことをしなければいけない小学校は、大人が思っている以上に気力も体力も必要になります。
そのため子どもが元気に過ごせるように、おうちはエネルギーチャージができる場所にします。
エネルギーチャージするために必要なことは子どもが甘えたいタイミングで、お母さんやお父さんに好きなだけ甘えることです。
甘えてありのままの自分を受け入れてもらうことで、子どもの心のエネルギーが充電されます。
我が家の息子も、「着替えさせて。」「ご飯食べさせて。」と甘えてくることがあります。
そんなときは笑顔でお着替えを手伝い「着替えてさっぱりしたね。」と声をかけたり、ご飯もお口に運び「おいしいね」と声をかけ、親子の幸せなスキンシップの時間にします。
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◆③朝ご飯は食べたいものを食べる
子どもの成長にとっては栄養のあるものを食べることは大切なことです。
栄養を考えつつ、朝ご飯は子どもの食べたいものを食卓に出すようにしましょう。
子どもの「◯◯食べたい。」というリクエストに応え、満足できる朝食にすると、子どもは「お母さんが自分の食べたいという願いを叶えてくれた」と、お腹も心も満たされますね。
例えば、我が家の息子はバタートーストが好物なので、白米に味噌汁、おかずの予定であっても、リクエストがあれば白米の代わりにバタートーストを出すことで、息子も満足そうに食べています。
また、連休明けの月曜日の朝は小学校に行きたくない気持ちも高まりやすいので、意識的に子どもの好きなものを出して元気をつけています。
◆④子どものペースに合わせて肯定する
人間は大人でも子どもでもそれぞれ自分のペースがあります。
子どもがゆっくり支度していても、その子なりに考えて行動しているので、子どものペースを尊重します。
以前、息子が学校に行き渋っていたときに、玄関先で「時間だから急いで」と声をかけると「もうやだ。行きたくない。」と行動をやめてしまうことがありました。
そのため余計な口出しはせず、
「玄関これたね。」
「靴下はけたね。」
「靴も履けたね。」
「自分で準備ができたね。」
と息子の1つ1つの行動を見守りながら笑顔で優しい声で肯定していくようにしました。
すると、息子も徐々に自信をつけ、笑顔で元気に準備や出発ができるようになりました。
内心「時間がギリギリだな。遅行しそう。」と思っていても、たとえ遅刻しても息子が楽しい気持ちで前向きに小学校にいけることを優先するようにしました。
いかかですか?
毎朝4つも実践するのは大変と感じる方もいるでしょう。4つ全てをすぐに習慣にしなくていけないということはありません。お母さんが取り組みやすいものからで大丈夫です。
1つだけでも、その日のお母さんの気持ちの余裕に合わせて行ってみてくださいね。
このような対応を続けた結果、小学校に行き渋りをしていた一年生の息子は夏休み明けからは登校しぶりを一度もすることなく、玄関から一人で元気に出発できるようになりました。
私自身も、毎朝玄関で「いってらっしゃい」が言える幸せを感じています。
息子がこれからも自信を持ち元気に登校できるように、朝のHAPPYな対応を続けていこうと思っています。
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)