人は、生きていく場面で必ず勝ち負けがあります。そんな中で『勝ちにこだわる』あまり家族や周りのお友達を困らしてしまう事はありませんか?親子対決と声かけでまるっと解決してみませんか? |
【目次】
1.なぜ、1番や勝ちにこだわりを持つのだろう?
2.声掛け一つで『勝ちにこだわる』子どもが『負けても』楽しめるようになる!
①『勝ちたかったよね!悔しかったね。』
②『○○のところはよかったね!○○が得意だよね!』
3.親子対決で『勝つこだわり』を軽減させるトレーニングへ
POINT①ゲームのルールをしっかり理解しているのか声掛け確認。
POINT②自分が勝つまで泣いたり何度もやりたがる子には、事前に約束をする。
POINT③ママ、パパがゲームで負けること。
POINT④ゲームは、運で勝負が決まるものは避けましょう。
2.声掛け一つで『勝ちにこだわる』子どもが『負けても』楽しめるようになる!
①『勝ちたかったよね!悔しかったね。』
②『○○のところはよかったね!○○が得意だよね!』
3.親子対決で『勝つこだわり』を軽減させるトレーニングへ
POINT①ゲームのルールをしっかり理解しているのか声掛け確認。
POINT②自分が勝つまで泣いたり何度もやりたがる子には、事前に約束をする。
POINT③ママ、パパがゲームで負けること。
POINT④ゲームは、運で勝負が決まるものは避けましょう。
1.なぜ、1番や勝ちにこだわりを持つのだろう?
勝ち負けは、小さいうちから色んな場面で登場しますよね!運動会やゲームときには、学校の授業にも楽しむために用いられることもありますよね。
きょうだいがいる家庭では、順番決めの為にジャンケンなどもすることがあるのではないでしょうか?
そんな勝ち負けの場面で、負けたことにより癇癪を起したり、初めから『負けるならやらない。』と参加できない、お子さんもいるのではないでしょうか?
では、なぜ勝ちにこだわりを持ってしまうのでしょうか?
確かに、『勝つ』方が楽しかったり、心の快楽が感じられますよね!逆に、『負け』てしまうと、不快になり気持ちが不安になります。
また、発達障害・グレーゾーンのお子さんの中には、『負ける』=「ダメなこと」「良いことがない」「褒められない」「恥ずかしい」マイナスのイメージが強く抱き思い込んでいることがあるからです。
そんなマイナスのイメージを持っている状態で、勝ち負けの場面になれば、「大丈夫だよ!」と声かけされても、誰だって『勝ちたい』『勝たないと!1番でないと!』と思ってしまいませんか?
発達障害やグレーゾーンの子どもは、それに加えて予想を立てることが難しい傾向があります。
そのため、負けるかもしれない状況を受け入れる体制になっていないんです。その結果『負けてしまった』とき、その現実を受け止められず、癇癪を起こしてしまうのです。
そして、『負け』てしまったとき、「次のゲームは勝てばいい!」「ほかの事で頑張ればOK!」と気持ちの切り替えがとても苦手な面も持ち合わせています。
このような要素から『勝ちにこだわり』を持ってしまうのです。
2.声かけで『勝ちにこだわる』子どもが『負けても』楽しめるようになる!
勝ち負けになる場面になれば、当然『勝ちにこだわる』お子さんは、泣いてしまったり、ゲーム途中で投げ出してしまい、トラブルになってしまう事もありますよね。
どんなに楽しむことが重要なんだと伝えたり、なだめたりして、なかなか気持ちは切り替わりにくいことでしょう!
そんなときは、一度その場所から離れクールダウンさせていきます。そして、お子さんの感情を言語化してあげます!
◆①『勝ちたがったよね!悔しかったね。』
『勝ちたかったんだよね!』
『負けて悔しかったね!』
『負けて悔しかったね!』
とまずは、気持ちを理解しているよ!と子どもに安心感をもたせていきます。
この安心感を持たせることで、怒りや癇癪の感情をコントロールさせるために有効な声掛けなのです。
◆②『○○のところはよかったね!○○が得意だよね!』
『○○のところはよかったね!』
『○○が得意だよね!ママにはできないや!』
『○○が得意だよね!ママにはできないや!』
このような会話の中で、凝り固まったマイナスのイメージを徐々に和らげます。
ゲームの勝ち負けよりも、自分で自分の感情のコントロールをできるようにアシストしていく目的で考えていきましょう。
3.親子対決で『勝つこだわり』を軽減させるトレーニングへ
実は、家族で行うゲームボードが『勝つこだわり』を軽減させられるカギになるのです。
ゲームなどの勝ち負けは、沢山の勝負経験から『負けてもいいか!』を学んでいきます。
そこで、家族でゲームをするには、いくつかのポイントミッションを踏んでいく必要があります。
◆POINT①ゲームのルールをしっかり理解しているのか声掛け確認。
子どもはルールをしっかり理解していないこともあります。
・どんなゲームなのか?
・どんなルールなのか?
・終わりはどこなのか?
しっかりと、視覚的に説明しましょう。
・どんなルールなのか?
・終わりはどこなのか?
しっかりと、視覚的に説明しましょう。
◆POINT②自分が勝つまで泣いたり何度もやりたがる子には、事前に約束をする。
「ママが負けなきゃいけないゲームはしたくないよ。負けてしまった時に泣かない怒らないを守ってくれる?」
と始まる前のお約束を作ります。子どもが癇癪を起してしまったときにお約束ルールを思い出してもらえると、クールダウンのきっかけにもなりますよね!
お約束ルールをしたからと言って、初めからできるわけではありません。
繰り返し行うことが大切です。もし起きてしまった場合は、子どもに共感して前向き発言を伝えていきましょう。
◆POINT③ママ、パパがゲームで負けること。
一番初めは、2:8でママやパパが負けていきます。
負けたとき、必ず『負けちゃったー!でも、楽しかった!』『負けたのかぁ!悔しいなー!だけど楽しいからもう一回やってみようかな!』と負けても大丈夫!やり直せるということを、視覚的に見せてあげるます。
2:8の割合でも、癇癪を起さなくなったら徐々に割合を上げて5:5までになればOK!
◆POINT④ゲームは、運で勝負が決まるものは避けましょう。
ゲームの選び方にもコツがあります。
人生ゲーム・ジャンケンなどは運での勝負になりますよね。またジャンケンやトランプなどは、経験や知識が必要になってきますよね。
難しいゲームではなく、単純で簡単なゲームを選び見通しが付く物が望ましいといえます。
以上のようなトレーニングを兼ねた目的でゲームを楽しく遊んでみましょう。
『勝ちにこだわる』ことは、時には素晴らしい未来への発揮に繋がります。一方で勝ちにこだわるあまり、生き辛くなってしまう子どももいます。
勝っても負けても大丈夫と思えるようにすることは、この先自分の力を信じ進んでいく力にもつながっていくでしょう。
執筆者:雨宮愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)