左利きの子どもの理解が遅い?矯正するべき?とお悩みのママへ。理解が遅く、生活で不便だとしても、それを勝る左利きにしかない才能を秘めています。理解が遅い理由と才能を伸ばす育て方についてお伝えします。
【目次】
1.左利きだと日常生活で不便、理解が遅いと感じることがあった
2.左利きの子どもは矯正するべき?左利きに秘められている才能
3.左利きの子どもの理解が遅い理由
4.左利きの子どもの才能を伸ばす育て方
1.左利きだと日常生活で不便、理解が遅いと感じることがあった
左利きのお子さんが生活する上で不便を感じていたり、理解が遅いと気になることありませんか?
左利きの人は、人口の約10%といわれています。
そのため、世の中は大多数の右利きの人が暮らしやすいようにできているため、左利きの人にとっては日常生活で不便なことがあります。
例えばハサミや包丁などの調理器具、スポーツ用品や楽器などの道具、改札や自動販売機、ひらがなや漢字の書き順など、全て右利きの人がやりやすいようにできています。
我が家の小学1年生の息子も左利きです。
2歳頃からスプーンやフォークを左手で持つようになり、幼稚園のときにはクレヨンやお箸も左手で持ち始めました。
息子は就学後にひらがなを書き始めた頃、字の書き方がとてもぎこちなく、書きづらそうで、さらに書き順通りに書いていないことが多くありました。
息子も「書き順通りだと書きづらいんだよ」と正しい書き順はわかるものの、書きやすさを優先していました。
このとき、私は初めて左利きだと日常生活で不便なことがあるのだということを感じました。
また、入園前の息子を振り返ると、言葉の発達において気になるところがありました。
それは、言いたいことがあってもなかなか言葉が出てこないことです。
「ママ〜」などと話しかけてくる時はスムーズなのですが、その後の会話が「え〜と、え〜と、え〜と〜お腹が〜え〜と、え〜と、空いた〜。」というように、言葉が出てくるのに時間がかかっていたのです。
この当時は、不思議だなくらいに思っていたのですが、のちに左利きの子どもの脳の仕組みについて勉強するようになり、左利きの子どもは理解が遅い特徴があることや、左利きにしかない秘められている才能があることを知りました。
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2.左利きの子どもは矯正するべき?左利きに秘められている才能
子どもが左利きだと、矯正するべきかどうか悩むことがありますよね。
左利きでは生活の中でどのような不便なことがあるかはお伝えしましたが、逆にどのような良いことがあるかについてもお伝えしていきます。
人は左手を使っているときは、右脳が活性化し、右手を使っているときは左脳が活性化します。
これは右脳からの命令は延髄の錐体という場所で交差し左半身の動きをコントロールする仕組みになっているからです。
同じように左脳からの命令は右半身の動きをコントロールします。
右脳は想像・記憶・空間認識・感情・創造的な思考
左脳は言語や計算・分析・論理的思考
の役割があります。
左利きの人は主に左手を使っているため、右脳が発達しやすくなります。
さらに、右利き社会で生活する中でおのずと右手を使う場面も増えること、日頃から言語を使うことが多く、左脳も発達していきます。
このように、左利きの人は右脳も左脳もどちらも使う機会が増えるため、脳全体がバランス良く鍛えられます。
左利きは脳全体が発達し、さらに右脳のイメージによる直感的な理解にも優れているため、独創的なひらめきにつながります。
実際に歴史上には左利きの天才と呼ばれる偉人が数多く存在します。
例えば、アインシュタイン、エジソン、ダーウィン、モーツァルト、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピカソも左利きだったといわれています。
このように、左利きの人には、直感や独創性という素晴らしい才能が秘められているということがわかります。
実際に息子も、ひらめきの天才と思うことが多々あります。
それは、普段から「自動販売機を作りたい」「ガチャガチャを作りたい」と思い立つと、家にあるダンボールや廃材を集めて、自分の頭の中だけで考えて、作り上げてしまうことです。
作りたいと思ったときに、本や動画を参考にして一から材料を準備する私のやり方とは正反対。
息子はやり方を聞かなくても、使ったことのある自動販売機やガチャガチャをイメージで思い出し、それを形にするための方法をオリジナルで編み出すことができるのです。
想像したことをすぐに形にすることのできる息子の姿を見て、やはり左利きは才能を持っている!と私は確信しました。
そのため左利きを矯正するのではなく、左利きだけの才能を最大限に伸ばしていくことが子どもの可能性を広げていくために大切なことです。
3.左利きの子どもの理解が遅い理由
左利きの子どもの理解が遅いと言われるには理由があります。
まず右利きの子どもは右手を使う機会が多いため、左脳を働かせる機会が多くあります。
そのため、右脳が活発に働く乳幼児期から左脳が育つ学童の時期にかけて、左脳をスムーズに働かせる流れがうまくいきやすく、言葉の習得もしやすいのです。
一方で左利きの子どもは、右脳を使うことが多いため、左脳を働かせることに時間がかかることがあります。
左利きの場合は、何割かの人たちは右脳が優勢な状態から、容易にスイッチを切り替えることができず、最初は言葉を使いにくいことがあります。「1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き」より引用
左利きの子どもの場合は、言葉を発する時に、右脳にある言葉に関わるイメージを思い浮かべて、その言葉を左脳の中から探し出すことをするので、情報を処理することに時間がかかってしまうことがあります。
息子が言いたいことを言葉として伝えることに時間がかかっていたのは、このためだったと考えられます。
このように、相手に伝えたいことを言葉として伝えることに時間がかかってしまったり、話をまとめることが遅くなってしまうことが、左利きの子どもが理解が遅いと言われる理由になります。
しかし左利きの子どもは左脳の成長とともに言葉も発達していきますし、右脳を含め脳全体をバランス良く使える左利きならではの独創的なひらめきや直感力のことを考えると、右利きに矯正することなく、子どもの才能を伸ばしてあげたいですよね。
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4. 左利きの子どもの才能を伸ばす育て方
右利きの人が多い社会では、子どもはみんなは右利きなのにどうして自分だけ左利きなのかなとみんなと違うことへのコンプレックスを感じることもあるかもしれません。
子どもがみんなと違う左利きは不便で嫌だと捉えるか、才能がある左利きで良かったと捉えるかは、お母さんの伝え方や育て方次第です。
私は
「世の中は右利きの人が多いから、左利きだと生活の中で不便に感じることがあるかもしれないね。 だけど、左利きの人は右脳も左脳もバランスよく使っているから、想像したりひらめき力がすごくあるんだよ。10人に1人しかいないすごい才能なんだよ」
と息子に伝えています。
そして、息子が創作した作品には毎回、興味・関心を示して、具体的にどうやって考えて作ったのかやアイデアについて質問します。
息子が言葉として伝えてくれたことに対して、息子の創作したものに対して、それぞれ私が良かったと思うところを伝えるようにしています。
そして最後に「◯◯は左利きだから、こんなに素晴らしいことを考え出せるんだね。左利きで良かったね。」と伝えると、息子も自分が左利きであることを誇らしげに嬉しそうな顔をしています。
息子の創作物も日に日に進化し続けています。
それは息子が自分には創作する才能があると自信を持っているからです。
自信があるから、次々にアイデアもひらめきます。
私は子どもが不便を感じることがあっても左利きで良かったとありのままの自分を受け入れられるように伝え続けていきます。
子どもは素直なので言葉通りに受け止め、左利きは素晴らしい才能と捉えるようになり、そして、その才能をどんどん伸ばしていくようになります。
左利きのお子さんを子育て中のお母さん。
こんなに才能を秘めている左利きを矯正するなんてもったいないのです。
ぜひ、お子さんには左利きは素晴らしい才能という伝え方をして、10人に1人だけの才能を伸ばす育て方をしていってくださいね。
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)