発達障害の子どものかんしゃく、こだわり・・・。毎日のことについ怒ってしまうというママ、多いですよね。そんなイライラする子育てから卒業したい!という方に向け、今回は簡単にママが感情をコントロールできるようになる心の整理術、お伝えします!
【目次】
1.イライラして自己嫌悪になったこと、ありませんか?
忙しい毎日で子育てをしていると、ついイライラすることってたくさんありますよね。
たとえば
子どもが遊んだ後におもちゃをきちんと片付けない
幼稚園にでかける時間なのに、グズグズして準備しない
毎日のようにきょうだいケンカをしている
そんなとき、ついママは「もー何やってんのよ!」という感情からイライラが募り、そしてドカーン!と子どもを叱ってしまう・・・。
子どもにちゃんとさせなきゃ!きちんとしつけないと!と考える真面目なママほど子どもにイライラして怒ってしまう場面が多くなるのかもしれません。
けれども、後から振り返ってみるとそこまで怒らなくてもよかったのにって思ったこと、ありませんか?
例えば、一度怒り出すと言わなくてもいいことまで言わずにはいられない。
ハッとした時には、子どもが傷ついた顔をしていて自己嫌悪に陥ってしまった。
かわいい寝顔に、いつも「怒っちゃってごめんね」と謝る毎日。
実は、私自身がそんな怒ってばかりのママでした。
今回はママがイライラし始めたときに、自分をコントロールする心の整理術をお伝えします。
2.発達障害の子育てママはどうして怒りのスイッチが入りやすいの?
なぜママが子育てにおいてイライラするのかと言うと、それは子どもの発する言葉や行動に巻き込まれているからなんです。
まず、感情というのは一次感情と二次感情の2つに分かれています。
怒りという感情は二次感情と言われていて、怒りの前には一次感情である「心配・不安・落ち込み・悲しみ・期待」などといった感情が先にあります。
何度言っても伝わらない悲しさ
この子学校生活は大丈夫かなという心配
私の子育て間違ってるんじゃないかという不安
ママの心のコップにはすでにそんな悲しみや心配、不安といった一次感情でいっぱいなのです。
そんな中、
子どもが 癇癪を起こして泣き叫ぶ
衝動性が強く動き回っている
こだわりが強くなり切り替えができない
衝動性が強く動き回っている
こだわりが強くなり切り替えができない
こんな様子があると、ママの感情があふれ出てしまい二次感情のイライラや怒りとして表れてくるのです。
特に、発達障害の子ども達は、体調が悪かったり緊張が続くといつも以上に発達凸凹の特性がでています。
その子によって出方は違いますが、共通点はママの感情が巻き込まれやすい環境が増えるということ。
こんな時には、子どもを落ち着かせようとママも子どもに向き直ると思います。
けれども、子どもがかんしゃくを起こしている状況では、子どもの頭の中も感情を司る脳の部分が暴れてる状態。
「やめなさい!」と注意したところで落ち着くことは、ほぼありません。
ですから、こういう時こそママが子どもに巻き込まれないように、自分でコントロールできる方法を身につけておくといいんです。
では、具体的にはどうしたらいいでしょうか?
3.感情の見える化、構造化のススメ
イライラ子育てを卒業するには、まずママ自身が普段どんなことにイライラして、その原因の感情がなんなのかを知ることが大切です。
そのためには、自分の感情を書き出して「見える化」してしまうのです。
見える化すると、自分の感情のパターンを把握することができますし、次の対応策を客観的に考えることができるんです!
書き出すという行動は頭の中にあるモヤモヤを吐き出す効果もありますから、実はそれだけでもちょっとスッキリしますよ。
書き方はこんな感じ!
①なににイライラする?(WHAT) →子どもが何度言っても着替えない
②どんな時にイライラする?(WHEN) →朝時間がない時
③なぜイライラする?(WHY) →幼稚園に遅刻しないか心配だから
こんなふうにイライラの元となる感情を見える化すると、自分がどんな気持ちがベースにあるのかが分かってきます。
そして、ここまでできたら、次はどうしたらいいか?という対策を考えたらいいですよね。
④じゃあ、どうしたらいいか(HOW) →遅刻させないための準備をして、子どもが気持ちの上がる声かけをする。
例えば
・幼稚園に着ていく服は見えるように出しておく
・ボタンをはめるのは手伝ってあげる
・自分で頑張ったところは褒めて子どもの気持ちを上げる
このように、イライラしないで気持ちよく登園できる対策を考え、次の行動に移すことができるのです。
いかがだったでしょう?
ママの感情はママのもの!なんていいますよね。
ですが、怒らないで冷静に子育てする!と心に決めただけでは結局日々の忙しさに流されてしまい、うまくいきません。
こうやってママの感情も構造化の手法を使って、見える化をしていけばコントロールもぐっと簡単になってきますよ!
ぜひ、試してみてくださいね。
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執筆者:仲田 なぎさ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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