伸びる子はここが違う!親野智可等先生の講演「親の気持ちが楽になれば子どもが幸せになる親力講座」を聞いて分かったこと

9月14日に行われた親野智可等先生による講演会。たくさんのお母さん・お父さんに来ていただき、たくさんの学びと大きな感動に包まれ大盛況でした。今回の講演会で語られていたこと、学んだこと、改めて気づいたことをご紹介します!
 

【目次】

 

1.笑いと感動と共感の嵐!親野智可等先生の暖かさと力強さを感じた講演会

 
 
9月14日(土)、親野智可等先生による講演会「親の気持ちが楽になれば子どもが幸せになる親力講座」が東京で開催されました。
 
 
なんと、定員を越す83名のお母さん、お父さんが参加されました!親野先生の著書をお持ちの方、メルマガを購読されている方、Youtubeで親野先生の動画を視聴されてる方など、「親力」への関心の高さを感じますね。
 
 
その親野先生の力強いお話を真剣に聞き入り、メモを取り、うなずきや笑いも絶えなかった参加者の皆さん。そこで起きる笑いと感動と共感の嵐は、直接会ってお話が聞けるからこそ味わえるものでした。
 
 
私も親野先生の書籍を何冊か読み、うなずくことが多かったですが、講演会に参加すると、本を読むよりも何倍もの学びを得られました。
 
 
その理由は、やはり場の雰囲気と、先生の豊富な経験から出てくる力強い言葉、そして笑いと感動と共感という「感情」を動かすものだったからです。
 
 
 
 
さて、親野先生のお話にあった「伸びる子」とはどんな子なのか?我が子を伸びる子にするに、親はどう接するべきなのか?
 
 
親野先生のお話の中から、特に私の心に響いたところを紹介します。
 
 

2.「人格を否定していない」の落とし穴、その関わり方は少しずつ子どもを傷つける

 
 
もし、お子さんが困った行動をしたとき、あなたはどのように注意しますか?
 
 
子どもに注意するときは「子ども自身を否定するのではなく、物事や行動に注目して注意する」といった内容が書かれた本やコラムをよく見かけます。
 
 
「あなたは悪い子ね」「乱暴な子だね」「お前はだらしないなぁ」といった言葉は、子どもの人格を否定する言葉になるのでNG。ということはよくご存知ですよね?
 
 
 
 
そこで、子どもの困った行動に注目したつもりで「お友達を叩くのはダメ!」と注意したとします。これは一見、子どもの人格を否定していないように見えます。しかし実際は「ダメ!」という言葉によって、子どもにたいして否定的な接し方になっているのです。
 
 
否定的な接し方は、ジャブのように子どもの心にダメージを与え続けます。すると「ボクは悪い子だ」と、どんどん自己肯定感を下げてしまうのです。
 
 
自己肯定感が下がると、「親に見放されてる」と不安を感じ、気をひくために余計に困った行動が増えるようになります。
 
 
子どもに対する否定的な言葉、否定的な接し方今すぐ変える必要があるのです。
 
 

3.子どもが「伸びる子」になるかは「親力」しだい!そのコツとは?

 
 
親野先生は伸びる子とは、自己肯定感が高い子なんです」と話されました。自己肯定感が高い子は、自分で成長できる力も強いのです。
 
 
子どもの自己肯定感を高めるには、お父さん・お母さんが子どもに肯定的な接し方を続けることが重要です。
 
 
ここで「肯定的な接し方を続けなきゃ!」と頑張る必要はありません「楽で楽しい」やり方や接し方に変えるのがコツです。
 
 
 
 
ここで、親野先生直伝!今日から実践できる、自己肯定感を高める方法を紹介します。
 
 

◆困った行動は、叱るよりも合理的な工夫をしてあげる

 
 
たとえば、朝の支度が遅い子どもの場合。
 
 
子どもに対して矢継ぎ早に「早くご飯を食べて!」「すぐに着替えて!」「あと5分で出発よ!」などと言っていませんか?
 
 
未就学児や小学校低学年の子どもは、時間の感覚が十分に身についていません。そこで合理的な工夫として「時間の見える化」をしてあげます。
 
 
時計の針が見えやすいアナログ時計のすぐそばに、着替えおわる時刻・寝る時刻などを示した時計の絵をかざります。
 
 
実際の時刻と目標の時刻の差で「時間の見える化」ができ、子どもも時間の経過ととともに近づくタイムリミットを理解して行動がサクサク進みますよ。
 
 

◆子どもの気持ちに共感してあげる

 
 
お子さんが、お友達とケンカした場合。まずはお子さんの話黙って聞いてうなずいてあげてください。ここで必要なのは共感してあげること。この段階ではアドバイスや反論はしません。
 
 
お子さんの話を十分に聞いてあげると、お子さんは「お母さんは、ぼく・わたしの気持ちを分かってくれる」安心します。
 
 
子どもがじゅうぶんに安心した後だと、相手の話を聞く余裕が生まれます。この時にアドバイスをしてあげてくださいね。
 
 
安心できると、心が満たされ周りの人に優しくできますし、物事を素直に正直に話してくれますよ。
 
 

◆子どもの長所に目を向けて、短所に目をつむる

 
 
これが一番大事で、しかし難しいことですよね。
 
 
子どもは生まれつきの資質があります。運動神経の良し悪し、整理整頓の上手・下手、外交的・内向的といったものです。
 
 
これらの生まれながらの資質を変えることは難しいです。無理に変えようとせずに、資質に沿って伸ばす方がうまくいきます。
 
 
絵が好きなら、絵を応援してあげましょう。もし、ノートの字が汚くても、キレイにかけている文字マスの中に収まっている字などに注目してあげてください。字の汚い部分はスルーです。長所に注目して接していると、やがて短所が目立たなくなってきますよ。
 
 
どの子にも、オリジナルの成長ペースがあります。お子さんの持ってる力を信じて楽しく過ごせるようにサポートしてあげてくださいね。
 
 
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執筆者:渡辺みゆき

(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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