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現役スクールカウンセラーが教える!発達障害・グレーゾーンの子どもの親が絶対に知っておきたい就学準備のポイント~現場から見た就学アドバイスとは~

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入学まであと半年。小学校生活に不安をお持ちの発達凸凹幼児のお母さんも多いのではないでしょうか。今回は、現役スクールカウンセラーさんに、就学前に押さえておきたい準備ポイントを、たっぷりと伺いました。
 

【目次】

 

1.学校見学で入学後のイメージを掴みましょう

 
 
今回インタビューをさせていただいた渡辺カナさんは、スクールカウンセラー歴7年、3人のお子さんを育てながら働くママです。
 
 
発達科学も学び、専門性を高めていらっしゃる臨床心理士さんでもあります。そんな経験豊富な渡辺さんに、就学準備について聞いてみました。
 
 
*前編「就学相談について」のインタビューはこちら。
 
 
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――入学まであと半年ですが、今から準備できることはありますか?

 
 
「秋くらいになると学校公開をやっていることがあるので、見学に行って、実際に通う学校のイメージをもっておくのがおすすめです。
 
見学日の日程が合わない場合は、定期的に授業を公開している学校もあるので、ご自身の地域がどうなのかも調べてみるとよいかもしれません。」
 
 

――学校見学に行く際は、お母さんはどんな心持ちで行ったらよいでしょうか?

 
 
「同じ小学校といっても学校の規模によって雰囲気が違うので、ご自分のお子さんに合いそうか考えながら見学されるといいと思います。
 
また、教室の造りも学年によっては異なっていることがあります。支援級(特別支援学級)も離れた場所にある場合があるので、お子さんの特性に合わせて設備的な面も確認しておきましょう。
 
たとえば、感覚過敏の子だったら、まぶしさが気になることがあるので、陽の入り方は大丈夫か、といったことも見ておくと安心です。汗が気になる子だったら、冷暖房が完備されていない学校だと、過ごすのが大変かもしれません。」
 
 

――逆に、気にしなくてもいい点はありますか?

 
 
「先生の個別の対応の仕方については、公立の学校だと1年である程度の人数の入れ替わりがありますので、参考にならないかもしれません。
 
また、校長先生や教頭先生など、上に立つ人が変わることで、結構先生たちの雰囲気も変わります。『この先生の指導はいい』『あの先生がいい』ということは、そこまで気にしなくてもいいと思います。
 
それだったら、1年生の教室を見て、『うちの子は1年後、こんな風に過ごすんだな』といったイメージを掴むことをおすすめします。
 
また、1年生の面倒は6年生がみることが多いので、現在の5年生の教室を見学するのもおすすめです。『うちの子は来年この子達に面倒をみてもらうんだな~』と、イメージが膨らみますよ。
 
 
 
 

2.入学後の我が子は大丈夫!?発達障害・グレーゾーン1年生の現状とは

 
 

――スクールカウンセラーさんからみて、発達凸凹の1年生はどんなことに困っているケースが多いでしょうか?

 
 
「まず、クラスの人数が多い学校だと、先生の指示が個別ではなく一斉になります。そうなると、指示がわからない、といった問題が発生するケースがあります。
 
わからない状態なのに、先生に『できない』『わからない』と言えないで困ってしまうお子さんもいます。
 
また、席に座っていられず教室からふらっと出ていってしまったり、先生やお友達が注意したことも、『文句を言われている』ととってしまうお子さんもいます。そんな状況にあるお子さんは、だんだん自信をなくしていきます。」
 
 

――そういったお子さんの困りごとを解決する方法はありますか?

 
 
「家庭では、できていないことには一旦目をつぶって、もっと楽しいこと、できていることに目をむけて、お子さんの自信を保ってあげてください。
 
たとえば、お友達のお母さんから『○○ちゃん、今日も教室から出歩いていたらしいよ』などと言われることがあるかもしれません。
 
この場合、先生からすでに注意を受けているでしょうから、お母さんが重ねて注意をしてしまうと、「どうせ自分なんて…」と余計に自信をなくしてしまいます。
 
家でお母さんがガミガミ言った結果、下がったモチベーションを上げることができず、どんどん自信ややる気をなくしていくパステルのお子さんが結構います。低学年のときこそ、根拠のない自信を持たせてあげてほしいと思います。」
 
 

――学校でできないことが多くて注意されてばかりの子でも、家でのお母さんの声かけをしっかりすることで、失った自信を取り戻すことができるのでしょうか?

 
 
「家での対応がうまくいき、一時的に登校しぶりがあったとしても、また教室に戻ってこれるお子さんもいます。」
 
 
 
 

3.発達障害・グレーゾーンの子どもには自信をつけさせることが第一です!

 
 

――就学まで残り半年、何か他にできることがあれば教えてください。

 
 
「小学校に入るときに、お子さんの小学校に対するイメージをポジティブなものにしておくといいと思います。
 
『そんなんじゃ小学生になれないよ!』など、行く前から自信を奪うような声かけをしてしまわないように注意してください。」
 
 

――小学校に対してポジティブな印象を持って入学してくる子、不安を持って入学してくる子、何のイメージも持たずに入ってくる子、それぞれだと思いますが、環境の変化への適応などに差が見られるのでしょうか?

 
 
「入学前にどんなイメージで来ていたかまでは把握できませんが、小学校に入ってからの環境への適応を見ていると、子どもに自信を持たせてあげるのはすごく大事だと思います。
 
家で安定している子どもは、学校でも早く安定できるようになります。
 
家でもガミガミ、学校でも何かと注意を受けていると、低学年のうちは目立たないのですが、だんだんモチベーションが下がってきて、学校生活全体へのやる気を失ってしまうお子さんもいらっしゃいます。」
 
 

――家で自信を育んであげることがポイントになりそうですね。

 
 
「はい、そうですね。できているところに注目する。お母さんから見たら当たり前のことでも、環境が変わるとできなくなることがあります。環境の変化はどんな子にとっても、大きなストレスになるんです。
 
たとえば、下の子が当たり前にできていることが、上の子ができなかったとしても、できていることに注目して声をかけてあげてください。
 
『トイレ行ってきたんだね』『すぐに出られる準備をしてあるんだね』など、自信を育む声かけをしてあげることが大事です。」
 
 
 
 

4.他の子との比較はNG!その子なりの成長を見てあげましょう!

 
 

――スクールカウンセラーさんの立場から見て、発達凸凹の子どもがスムーズに小学校に馴染めるためのポイントはありますか?

 
 
「小学校に馴染むのって、すごくエネルギーを使います。大人でも新しい環境に行くと疲れますよね?それと同じです。
 
そこにいるだけで頑張っている、というお子さんがほとんどです。ですので、頑張らせすぎない、ということを心がけてほしいです。」
 
 

――頑張らせすぎないとは、具体的にどういうことでしょうか?

 
 
「たとえば、「お隣の○○ちゃんは、できるのに。あなたも頑張りなさい!」といったような他の子との比較ではなく、『1年前はできなかったのに、できるようになっている』など、その子を基準にした視点で見てあげるということです。
 
過去のお子さん自身と比較したら、その子なりに成長しているところがあるはずです。当たり前のことこそ、声に出して褒めてあげてください。
 
自信が下がる瞬間がもしあったとしても、『お母さんがこう言ってたから僕(私)は大丈夫だ!』と思えるような下地を作っておきましょう。」
 
 

――本人が学校に行きたくないと言った場合、勉強の遅れが気になって休ませることに抵抗があるお母さんもいると思います。こんなときは、休ませたほうがいいのでしょうか?

 
 
「低学年だと、授業に遅れてしまう、ということは気にしないで大丈夫だと思います。どちらかというと、学校生活へのモチベーションが下がってしまうことのほうが心配です。
 
勉強は、意外と本人がやる気になれば、取り戻せます。でも、学校=嫌だ』となってしまうと、子どもにもお母さんにとっても、登校することへの気持ちの負担が大きくなってしまいます。」
 
 

――最後に、来年小学校入学を迎えるお子さんを育てているお母さんに、メッセージをいただけますか?

 
 
「緊張することや、不安になることがたくさんあると思いますが、まずはお母さんが入学を楽しみにしている姿勢をみせてあげてください。そうしたら、お子さんも入学が楽しみになること間違いなしです!」
 
 

――ありがとうございました!

 
 
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渡辺さんがスクールカウンセラーとして、多くのお子さんを見ている中で、身に付けてほしいと強調されていたのが「自信」でした。
 
 
自信を持っている子どもは多少の困難があっても、乗り越えていけるということが、就学されているお子さんの現状をお聞きすることで実感できました。
 
 
自信は、家庭での声かけで育むことができます。
 
 
ズバリ!子どもが学校生活を楽しく送る最大のポイントは、「家での対応」にあり!ということです。
 
 
発達科学コミュニケーションで、就学前にしっかり子どもに自信をつけてあげてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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