発達障害・ADHD傾向のお子さんは、とにかくヤンチャで元気いっぱい!それは良いんだけど、小学生になってもトラブルを起こさないか心配…。でも就学前に必要なのはトラブルの心配よりも、お子さんとワクワクできるコミュニケーションなのです。 |
【目次】
1.発達障害・ADHD傾向の子どもの就学準備、あれもこれもしなきゃ!と思っていませんか?
2.トラブルは起きるもの。ピンチではなくチャンスと捉えよう!
3.子どものトラブルを減らすなら、できることに注目、苦手はサポート、できてないことはスルー
1.発達障害・ADHD傾向の子どもの就学準備、あれもこれもしなきゃ!と思っていませんか?
令和元年度もあと半分ですね。
就学準備はたくさんやることがあるけど、お子さんのランドセル姿や、「行ってきまーす!」と笑顔で家を出る姿を想像するとワクワクしますね!
しかし、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のお子さんだと
・授業中に席を立ったりしないか?
・忘れ物せずに準備できるか?
・お友達とトラブルを起こさないか?
などなど、気になることはたくさんあります。
ADHDタイプの子ども特有の行動は目立ちやすく、先生やお友達から注意されやすい傾向にあります。
小学生になるまでになんとかしなきゃ!と思い立って、インターネットで「就学準備・発達障害・ADHD」のように検索ワードを入れると、
・○○ができるようにしましょう
・△△が使えるようにしましょう
・片付けができるようにしましょう
といったやることがビーーーッシリ!頭がクラクラします。
「就学準備は年長から!」はたまた「年中さんから始めましょう!」というサイトもあります。早くから準備することは悪くありませんが、ネットの情報は、見知らぬ人に向けた情報。
あなた専用の情報ではありません。
通信教材はどうでしょうか?男の子でも女の子でも、4月生まれでも3月生まれでも、得意・不得意が違っても、送られる教材は全員同じですよね。
お子さんは楽しくやっていますか?
もし、お子さんがイヤイヤやっているとしたら、本当にお子さんに合っていないか、お父さん・お母さんの声かけが、お子さんのやる気を奪っていないか考えてみてください。
そこで、ADHD傾向の発達障害・グレーゾーンの子どもに必要な就学準備は何か?をお伝えします。
2.トラブルは起きるもの。ピンチではなくチャンスと捉えよう!
私には、ADHDタイプで小学校高学年の息子がいます。この記事を書くにあたり、息子が小学校1年生当時の出来事を振り返りました。
まー、トラブルが起きるわ起きる。夕方5時半ごろの電話は、だいたい学校からです。「何をやらかしたんだろう?」と心臓がバクバクするので、深呼吸して心の準備してから受話器を上げた記憶がよみがえります。
この時期は、毎日午後5時半になると、勝手に心臓がバクバクいってた気がします。学校から電話が来るほどのトラブルとは、だいたいこんな感じです。
・お友達を引っ掻いてケガをさせた(カッとなって手が出た)
・お友達の顔面に砂を投げて目に入った(息子は遊びのつもりだった)
・クラスの子の持ち物を壊した(注意されてイラッときた)
・学校からいなくなった(先生の待機の指示が聞き取れず、下校して良いと勘違いした)
今思えば、よくもまぁ色々やったもんだと感心します。
こんな感じで、どうしてもトラブルは起きます。程度の違いはありますが、定型発達の子でも息子のようなパステルちゃんでも、トラブルを起こさない子はいないのです。
しかし、発達障害・グレーゾーンの子どものトラブルは、脳の特性によるものが多いので、同じトラブルを何度も繰り返してしまいます。
お母さんとしては「何度言ったらわかるの!」という気持ちになりますが、焦らず冷静に対応しましょう。学年が上がり、成長すると徐々に落ち着きますよ。
お子さんが小学校に上がると、周りの環境がガラリと変わり、負担も大きくなります。持ち物が増えることはもちろん、自分の力でやることが一気に増えます。
お子さんにトラブルが起きるとハラハラします。それは仕方ありません。しかし、決してお子さんを責めないようにしてください。トラブルを成長のチャンスと捉えて、冷静に対応していただきたいのです。
3.子どものトラブルを減らすなら、できることに注目・苦手はサポート・できてないことはスルー
しかし、できればトラブルは最小限に抑えたいですよね。
そのためには、まず子どもの特性を理解すること。お子さんの行動を観察すると、得意なこと、苦手なこと、できること、できてないことがわ分かってきます。
・体を動かすことが得意
・片付けが苦手
・おどりが上手
・食事に時間がかかる
などなど。
お子さんの得意なこと、できていることは見つかりましたか?見つかったら、そこに注目して肯定的な声をかけます。
肯定的な声かけとは
「がんばったね!」
「この色使いがキレイだね!」
「○○やってるね!」
「△△してくれてありがとう!」
といった感じです。
苦手なことに「なんでできないの!?」と眉を吊り上げて高圧的に言ってませんか?これではお子さんも、苦手なことが嫌いになって自信をなくしてしまいます。
ここは「一緒にやってみようか」「ここはできてるね!」と声をかけながらサポートしてあげてくださいね。
ADHDタイプの子どもは、持ち物の管理や整理整頓が苦手です。小学校に上がると忘れ物の多さが目立つ子もいます。
・持ち物の置き場所を決める
・ラベリングをする
・持ち物リストを作る
などのサポートで、忘れ物を防ぐ環境を整えてあげましょう。
できてないこと・好ましくないことは、学校でもトラブルに繋がりやすいですが、ここはスルーです。
ADHDタイプのお子さんは、できてないこと・好ましくない行動に注目が集まりやすく、注意されたり叱られることもあります。
おうちでは、できていることに注目して、肯定的な声かけをたくさんして、自信をつけさせてあげてください。自信がつくと行動力が上がり、できることも増えますよ。
そして寝る前の時間はスキンシップをしたり、楽しかったことやできたことをたくさん話して、ワクワクした気持ちで眠りましょう。
ポジティブな声かけを続けて、ワクワクした気持ちで就学準備を進めてくださいね。
ADHDタイプ行動の理由や声かけのコツがもっと分かります!キャッチコピー
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執筆者:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)