進級、進学して1か月、発達障害・グレーゾーンのお子さんが疲れた表情をしていたり、お家で荒れていたりして、心配や不安を抱えているママはいませんか?ママがたった5分の時間を使うだけで、子どもの自信が育つ対応方法をご紹介します。
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どもが新しい環境で自信をなくしていませんか?
2.注意されたことで自信もやる気もなくした息子
3.失敗体験の積み重ねが自信を奪う
4.「頑張った」「できた」「楽しかった」が記憶に残る「自信ノート」
1.発達障害・グレーゾーンの子どもが新しい環境で自信をなくしていませんか?
進級・進学から1か月ほどが経ちました。お子さんは元気に登校できていますか?
クラスメイトや先生が変わり、新しい環境の中で緊張していて疲れも溜まってくる時期です。
また、新しい学年になると、先生や周りから求められることが高くなってきて、発達障害・グレーゾーンの子どもは、注意されたり、怒られたりすることが多くなってしまいます。
そんな生活が続いていくと、自信も失い、どんどん元気がなくなっていったり、できていたこともやる気をなくしてしまったりということになってしまいます。
2.注意されたことで自信もやる気もなくした息子
我が家の長男は、注意欠陥多動性障害(ADHD)と繊細タイプのグレーゾーンで、今年2年生になりました。
昨年、入学したばかりの4月の終わり頃に、初めての授業参観があり、息子の様子に愕然としました。
✓分かっているのに手を挙げない
✓「隣のお友達と相談してください」という先生の指示を聞いていない
✓椅子をガタガタ揺らして、椅子に座れていない
「頑張ってるね!!」と褒めるところを探そうと思っていたはずなのに、いつの間にかできない所にばかり目が行っていました。
そして、帰宅後に、
「どうして手を挙げないの?」
「先生の話はしっかり聞こうよ!」
「姿勢よく座割らないとダメでしょ?」
と子どもに怒りをぶつけていました。
その後の息子は、水筒を学校に忘れてきたり、連絡帳の字が汚くなったり、できていたこともできなくなり、どんどん悪化していきました。
私は、息子の特性や気持ちを無視して、自信を失う失敗体験を作ってしまったととても後悔したことを覚えています。
3.失敗体験の積み重ねが自信を奪う
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、悪い記憶や不安な記憶をため込みやすいという特性があります。
✓発表したときに間違えた
✓授業参観でできていないことを指摘されて怒られた
など失敗体験が積み重なり、どんどん自信を失っていきます。
そして、自信がなくなると、「どうせ何をやっても失敗する」と感じて、目の前のことにも一生懸命になれなかったり、新しいことに挑戦する気持ちがなくなってしまったりします。
では、どうやったら自信が育つのでしょうか?
4.「頑張った」「できた」「楽しかった」が記憶に残る「自信ノート」
我が家で行っているのは、子どもの「自信ノート」です。
子どもが「頑張った」「できた」「楽しかった」というエピソードをノートに書いて、次の日の朝食のときに見てもらいます。
書くことは、
✓昼休みに友達と鬼ごっこして楽しかったね
✓描いてた絵、色がステキだったよ
✓給食、全部食べられたね
✓カーテンを閉めてくれてありがとう
など、何でもOK!!
子どもが寝た後や、朝起きてから5分もあれば完成です。
続けていくうちに、子どももノートに書いてほしいという気持ちから、学校での出来事をたくさん話してくれるようになります。
また、お母さんも書くことを探そうとすることで、自然と子どものいいところに目が行くようになるんです。
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、視覚優位な子が多いので、「できた」や「たのしかった」などの成功体験が目に見えて増えていくことも効果的です。
そして、たまに子どもと一緒にノートを見返すことで、「こんなこともあったね」、「こんなこともできるようになったね」とさらにポジティブな記憶を積み重ねることでさらに自信を育てることができますよ。
執筆者:中井優
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)