療育さえ受けていればと信じていたママが自分の手で親子の会話を手に入れたおしゃべりメソッドの効果とは

子どもの困りごとが解決されず疲弊しているお母さん。「しつけ子育て」をしていませんか?それでは親子の関係はますます悪くなるばかりで逆効果です。どのような対応が子どもとの会話を生み出したのかお伝えします。

【目次】

 

1. 逆効果の対応とは?言葉の遅い息子との辛い日々

 
 
自閉症スペクトラムと知的障害の診断を受けた我が子。言葉の発達の遅れから、コミュニケーションが上手くとれず、保育園でも外出先でも謝ってばかりの日々…
 
 
そんな苦しい生活から抜けだすことができたのが、発達科学コミュにケーショントレーナーの立花千明さんです。
 
 
 
 
今回は、立花さんの第2回目のインタビュー記事になります。1回目のインタビューはこちらからご覧ください。
 
 
 
発コミュを学び、お子さんのおしゃべりが上達したことで、行動面での成長も見られて、辛い子育てが楽しい子育てに変わりました。 そんな立花さんの辛い子育てと変化について伺っていきます。
 
 

ーーー発コミュに出会う前の息子さんの様子について教えてください

 
 
「息子は3歳半が過ぎて2語文が出ても、お話が上手くなる気配はありませんでした。地獄の日々の始まりです。
 
言葉だけでなく、明らかに自閉症と思われる行動が目につき、落ち着きのなさ・他害、他にも異常な行動が増えていきました。保育園の集団生活では、みんなが集まる朝の会が苦手で、しばらく廊下で過ごしてしまいした。
 
一斉指示は通じず、自分だけ絵本を読んでいたり、好きなことをして過ごしたり、運動会では、私を探して走り回って一人だけ踊りませんでした。
 
一番困ったことは、毎日のようにお友達に手が出ることでした。相手の怒ったり、泣いたりの反応をみて楽しむ。大人の一瞬の隙を見てやるので、気が抜けなくて。
 
私は、毎日毎日、神経を張り詰めて周りに迷惑かけないようにとフォローして、それでもうまくいきませんでした。保育園でも外出先でも謝ってばかりで。
 
そんな生活に焦る気持ちが募り、今で思えば全く逆効果な対応をしてしまっていました。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
言葉の遅れにプラスして、保育園でのトラブルも起こるようになってしまった息子さんに、謝るばかりの生活と辛い思いをした立花さん。このような同じ思いをしているお母さんはまだまだ沢山いるのではないでしょうか。
 
 
子どもにきちんとしてもらいたい!謝る日々から抜け出したい!そんな気持ちからの対応が逆効果だったとは、必死な毎日では気がつく余裕もないのが当たり前だと思います。
 
 
辛い子育ての原因は何だったのか?発コミュを実践して立花さんが、自分の子育てが逆効果だったと気がついたそうです。実際にどのような子育てをしてしまっていたのか、お話を伺います。
 
 

ーーー逆効果の対応とは、どのような対応ですか?

 
 
「このままでは『学校で先生やお友達とコミュニケーションが取れない!』と、焦る気持ちから、良くないことは叱る、いわゆるしつけの育児を徹底してしまいました。
 
お友達に手が出たら『なんで手を出したの、ごめんねと言いなさい!』と怒って無理矢理言わせようとしたり、『靴はきちんと片付けなさい』など指示を出してばかり
 
運動会で他の競技を頑張っていたのに『せっかくの運動会だったのにみんなと踊らなかったの?』と、できていないところに注目を重ねていました。
 
だけど、どんなにしつけしても、言葉が増えてない、落ち着きがなく問題行動を起こす息子に、『いい加減にしてよ!なんで話さないの?なんで困らせるのよ!』と私は毎日イライラしていました。
 
入学前でも会話が続かない・質問に答えられない状態でした。こんなに頑張っても、息子の困りごとは良くならず、入学前5歳半には、知的障害の判定まで受け、先が真っ暗になりました」
 
 

◆ポイント解説

 
 
焦れば焦るほど、しつけ子育てを徹底してしまい、子どもも自分も疲弊してしまって解決の糸口が見えない状態だったことがうかがえます。
 
 
立花さんの実体験から、しつけの子育てをすればするほどお母さん自身の心もすり減り辛くなってしまうこともあるのが分かりました。
 
 
 
 

2.子どもだけではなくお母さんも変わる発コミュ

 
 
療育が受けられなくなることがキッカケで、自分ができることをやりたいと強い意志を持って発コミュ受講を決めた立花さん。
 
 
その決断が、息子さんと立花さんに大きな変化を起こしてくれたお話を伺っていきます
 
 

ーーー発コミュを受講して子育てはどんな風に変わりましたか?

 
 
「以前の私のように、できないことに注目して注意するなど感情的に接すると子どもの脳はシャットダウンしてしまうことが分かり、受講の始まりから衝撃が走りました! 
 
しつけで脳は育たないんだ!いい行動に注目することがスタートなんだ!私が散々やってきたしつけが脳を育てる方法につながっていなかった…』と 私はまるで逆効果な子育てをしていたのだと気づきました。
 
ですから、今までのしつけの子育てから子どもを伸ばす声かけの子育てにシフトチェンジしました」
 
 

ーーー今までの子育てのやり方とは真逆になりますが、やりづらさは感じませんでしたか?

 
 
「発コミュは無理なく実践できました。
 
家事をしながら、息子と遊びながら、登校中でも簡単に声をかけるだけだったので負担に感じずにじせんできました。
 
シンプルに声かけをすることで、すぐに子どもが素直になっていく反応があったので、イライラすることも減りました
 
ですから、療育は通わせなくてはいけない!特別な時間を使わないといけない!と思っていた私の当たり前がガラガラと崩れていきました。
 
さらに、どんどん落ち着つく息子とのお出かけが楽しくなって、スーパーや動物園・水族館、どこへ連れて行っても、神経を張り詰めることがなくなっていきました」
 
 
 
 
 

ーーー立花さん自身の子育て観や療育への考え、そして気持ちの変化を伺いました。次におしゃべりメソッドを実践して、一番気になっていた息子さんの言葉に関してどのような変化がありましたか?

 
 
「うちの子は落ち着きがなさすぎて、全然人の話を聞かなかったんですよね。言葉が伸びなかったのも、そもそも人の話を聞いてないからしゃべれなかったのかも…と今は思うんです。
 
1ヶ月目ぐらいから行動が落ち着くようになると、どんどんお話が聞けるようになってきて。聞けるから、しゃべれるといい循環が生まれるようになったんです!
 
しゃべれるから、質問にどんどん応えられるようになって、メソッドを初めて3か月目には会話のキャッチボールができるようになっていました。
 
今では、学校で何をしてきたかを教えてくれたり、1年生の最後には20名いる支援級の日直で、皆からの質問に答えられるようになりました!
 
保育園の時には、できるなんて想像もしていなかったことができるようになり、悩んでいた頃の息子の様子が嘘のようです」
 
 
◆ポイント解説
 
 
立花さんのお話から、まずはお母さんが変わって良いところに注目して褒めていく子育てをすることで、子どもに自信がついて会話ができるようになっていくという成長の過程があることが分かりました。
 
 

3.療育さえ受ければと信じていました…

 
 
立花さんがおしゃべり上達メソッドを実践して息子さんはもちろんご自身にも変化があったお話でした。
 
 
ここからは、療育さえ受けていれば良かったと思っていた立花さんの療育に対する気持ちなどについて伺います。
 
 
 

ーーー療育には通わせなくても良い!という言葉がでましたが、立花さんも発コミュを受講する前は療育に通われていましたよね。どのくらいの利用をしていたのか教えてください。

 
 
「そうですね。3歳から6歳まで通っていました。私は仕事をしていたので主に土日に1~3時間程度の療育に通っていました。そこにプラスして、空きが出たときは平日に市で行っている療育に仕事休んで行くこともありました。
 
あの頃は、本当に療育さえ行けば話せるようになるって信じて疑っていなかったです。しかし、全然、喋れるようになりませんでした
 
それなのにおしゃべり上達メソッドを実践したら1月から3ヶ月の間に成果を実感できたんです!」

 

ーーー立花さんは療育には行かれて、やることは全部やってきたけど満足しきれなくて他に情報を探したと言うことですよね。そのようなお母さんは実際に多いのでしょうか?

 
 
「そうですね。小学校に上がるタイミングで療育は通えなくなる私ができることはすべて子どもにやってあげたいと思って最後の頼みの綱が発コミュでした。
 
実際に私のセミナーや個別相談にいらっしゃった方で私と同じように小学校入学のタイミングで療育が終わりで悩まれている方がいました。
 
また、週5日毎日幼稚園のあとに療育に通っているという方もいるので、療育でなんとか伸ばしたい、療育がなくなったらどうしようという気持ちのお母さんは多いと思います。」
 
 
◆ポイント解説

 
お子さんの発達を伸ばすのは療育だ!と一生懸命なお母さんが多い反面、その効果が出ないときの絶望感や先の不安の大きさという物が分かりました。
 
 
そんな中で、発コミュと出会った立花さんから見て、療育と発コミュの違うと感じるところやトレーナーになる決意をした思いを次回は伺っていきます。
 
 
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執筆者:さとう みな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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