夏休みになりましたね。ADHD傾向のお子さんと過ごす時間は長く、料理などの家事負担も増えて大変なお母さんも多いと思います。実は夏休みは料理で子どもの伸ばすチャンスです!ADHD傾向のお子さんと一緒におうちクッキングをして自信を育てましょう。
【目次】
1.ADHD傾向のお子さんにとって夏休みはチャンスです!
2.ADHD傾向の子どもと料理をするとメリットがいっぱい
①手先を使う
②見る力がつく
③段取り力がつく
④五感が刺激される
⑤自己肯定感が上がる
3.おうちクッキングをするときのポイントはこれだけ!
1.ADHD傾向のお子さんにとって夏休みはチャンスです!
今年もついに夏休みが始まりましたね!子ども達は大はしゃぎだと思います。
長いお休みなので生活に予定がなければ、ダラダラした生活になりがちです。
外に出たら暑いし、友達と遊ぶ約束もできないので、どうしても家の中で過ごしてしまいます。
お母さんは活発な注意欠陥多動性障害(ADHD)のお子さんとお家で過ごす時間は長く、家事がいつもより負担に感じられているかもしれません。
家事のペースは崩されたくない、けれど子どもに手伝ってもらうと子どもはうまくできずに、結局二度手間になる!
そう思っているお母さんはいませんか?
実はこの夏休みは、お手伝いでお子さんの発達を加速させるチャンスなのです!
なぜなら、長い夏休みを家の中でお母さんと過ごす時間が多いからです。せっかくお母さんと同じ時間を過ごすなら、家事をしながら子どもと関わることができるといいですよね。
実は、ADHD傾向のお子さんでもできる簡単な料理のお手伝いがありますよ!
2.ADHD傾向の子どもと料理をするとメリットがいっぱい
ADHD傾向の子どもと料理をすると聞くと、
・不注意なのに火を使うなんて危険
・包丁を持たせるなんて危ない
・うちの子はバタバタしていて料理なんてできない
と思うかもしれません。
けれどそれはとてももったいないです。
料理のお手伝いにはメリットが沢山あります。
ADHD傾向の子どもとクッキングをするとどんなメリットがあるのでしょうか。
◆①手先を使う
料理は手先を使うことが多いですよね。
ADHD傾向で手先が不器用なタイプのお子さんは、料理が手先のトレーニングとして最適です。
◆②見る力がつく
具材を切ることで3Dのイメージが持てるようになります。 平面を見る力と違うため、脳への刺激になります。
また、お母さんと一緒に料理をすると、同じように盛り付けてみようと、物を見る力、観察力を養う格好の機会になります。
◆③段取り力がつく
料理には手順があるので、段取り力を養うこともできます。
「火をつけるよ」 「卵を割るよ」 「混ぜるよ」 「盛り付けようね」
このようにお母さんが声掛けをすると、段取り力をグングン鍛えられます。
◆④五感が刺激される
豆腐を扱う時は、強く握るとぐちゃっとなりますね。
手触りなどの加減を通して、あいまいな概念を自分の感覚で実感できます。
香りや手触りなどで五感が刺激されます。
◆⑤自己肯定感が上がる
料理をすると笑顔でお母さんから「ありがとう」とことばをかけられます。
子どもは「自分は役に立っている」と感じることができます。
そうすることで子どもの自己肯定感や自信を育てることができます。
以上のように、おうちクッキングにはメリットがいっぱいです。
ADHD傾向のお子さんとおうちクッキングで脳の発達を促すチャンスにしましょう。
3.おうちクッキングをするときのポイントはこれだけ!
ADHD傾向のお子さんが夏休みにおうちクッキングに挑戦するときのポイントは
ハードルをさげて、こまめに褒める!
これだけです。
料理ってやることが多いので、お母さんがして欲しいことは沢山あると思います。
けれど、そこはグッとこらえて、料理中はとにかく褒めましょう。
10やってほしい行動があったら、1で褒めます。
手が洗えた、卵を出せた、卵を割れた、塩を入れた、混ぜることができた… これだけで5回も褒められます。
その都度「できたね!」「上手だね」「すごいじゃん」「ありがとう」と褒めます。
料理ができるようになるためではなく、褒めることだけに集中して徹底してやってみてください。
褒められると子どもは自信になり、喜んでまたお手伝いをしてくれるようになります。
料理でできることが増えると子どもの脳が発達します。
お手伝いは子どもの発達を促して、自信をつけ、お母さんもいずれは楽になる!
お手伝いはまさに一石二鳥です!
今年の夏休みはぜひ、料理のお手伝いにチャレンジしてみてくださいね。
夏休み親子で楽しく過ごすおうち遊びについてお届けしています!
執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)