子どもがゲームに熱中していると、何度呼びかけてもまったく反応がない。そんな様子にいつもイライラしてる!こんな経験ありませんか?声をかけてもゲームをやり続けていた息子が、スッと動いてくれるようになった驚きの方法をご紹介します。
【目次】
1.ゲームに熱中して、呼びかけても返事をしない子どもに毎日イライラしていませんか?
2.子どもがゲームに熱中して返事をしない理由とは
3.今すぐ試せる!声をかけたらスッと動けるようになる3ステップ対応!
◆ステップ1:「その○○おもしろそうだね!」第一声はゲームの話題
◆ステップ2:やめる時間は子どもが決めます
◆ステップ3:子どもにしてほしいことは、短い言葉で伝えましょう
1.ゲームに熱中して、呼びかけても返事をしない子どもに毎日イライラしていませんか?
「ごはんだよ~!」とひと声かけたらゲームを切り上げてほしいのに、子どもはゲームに熱中していて、何度呼びかけても全く反応ナシ!
結局いつも「もう!早くゲームやめなさい!」って怒っていませんか?
あんまり反応がないと、うちの子ゲーム中毒なのでは…と心配になることもありますよね。
または、呼びかけても「うん!」と返事はするけど、動く気配が全くない…なんてことも。
どうして、子どもはすぐにママの呼びかけに反応してくれないのでしょうか?
2.子どもがゲームに熱中して返事をしない理由とは。
発達障害の子に限らず、熱中していることがあると 周りの音や声が耳に届かないことがあります。
私たちは、耳から入った音を脳の中で 「意味を持つ言葉として理解する」という過程を踏んで、 言葉を理解しています。
ゲームに熱中しているとき、「ごはんだよ」という音が音として 耳には入っているけれど、その意味まで理解するには もう一段階、脳の処理が必要なのです。
そして、例えば、ひとこと「ごはんだよ~」と声をかけたらママとしては「さぁ、ごはんができたから、今しているゲームをやめて、テーブルに座って、一緒にたべようね。」
そういう意味が込められていると思います。
たった一言に、子どもにやってほしい行動がたくさん含まれていることにお気づきでしょうか。
大好きな楽しい遊びをしている最中に、「ごはんだよ」とひと声かけても動けない理由、それは言葉を音として認識して、「意味のある言葉」として理解できていないから。
そして、一言の中に、子どもにやってほしい行動がたくさん含まれているから。
では、どうすれば子どもに言葉が届き、ゲームをやめて動けるようになるのでしょうか。
3.今すぐ試せる!声をかけたらスッと動けるようになる3ステップ対応!
◆ステップ1:「その○○おもしろそうだね!」第一声はゲームの話題!
子どもが熱中しているときは特に、言葉を意味のある言葉として理解できていない、とお伝えしましたね。
キッチンから「ごはんだよ~」と呼ぶのを一旦お休みして、 ぜひ、子どものそばに行って、ゆっくりと、優しい声で、間を取って
「そのゲームおもしろそうだね」「今、どんなことしてるの?どんなアイテムをゲットしたの?」 など、ママは子どもがしているゲームに興味を示してみましょう。
トントン、と肩を優しくたたいて、こちらに注意を向けてもいいですね。
このとき、不機嫌オーラが出ていると子どもがそれを感じ取ってしまいイライラが伝染します。
ママは女優になって、笑顔と優しい声色で、会話のあいだに間を取ることを意識して、楽しく話しかけてみてくださいね。
最初は少しめんどくさいな…と思われるかもしれませんが 、子どもがゲームのことを話し始めたら、その時間、脳がグンと発達している時間です!
ゲームや動画でインプットされた情報をママとの会話でアウトプットすることで 子どもの脳の発達は加速します。
これが、スッと動けるようになる第一ステップの対応です。
◆ステップ2:やめる時間は子どもが決めます
大人でも、スマホを見ている最中に声をかけられたら 「ちょっと待って。今大事ところなの。」と思いませんか?
キリのいいところまで見てしまいたい、と思うこともありますよね。
特に、ゲームや動画はどんどん続きが見たくなるように作ってあるコンテンツです。
子どもとゲームの話題でおしゃべりがはずんだら「オムライスができたよ。あったかいうちに今食べる?キリのいいところまでゲームしてから食べる?」 と子どもにやめるタイミングを選ばせてあげましょう。
そして、「ごはん」と言うのではなくて、その日のメニューを具体的に伝えてください。
わが家の場合、ゲームをするのは夕方帰ってきてから夜9時までで 時間制限はつけない約束にしていた頃だったので、
息子は「ごはんを食べる時間がもったいない!」と思っていたようで「9時になったら食べる!」 と最初は夕方帰ってきてから夜9時まで、 ゲームに没頭する日々でした。
普通なら「ありえない!」と怒りそうなところですが それでも 「OK、9時からオムライスを食べるんだね」と声をかけ、ゲームをやめたら「終わりにできたね。」 「おなかすいてる?」と笑顔で声をかけることを続けました。
◆ステップ3:子どもにしてほしいことは、短い言葉で伝えよう。
ママがゲームに興味を示し、ゲームの内容なんて全然覚えられなくても「うんうん、そうなんだ。それから?」とニコニコしならがら子どもの話を聞き、コミュニケーションができるようになると、子どもが素直になっていきます。
大好きなゲームを、大好きなママに肯定してもらえることで、子どもに自信が育まれます。
そして、「ごはん食べなさい」としつけスタイルの声かけをするのではなくて「今、一緒に〇〇〇食べる?それともゲームが終わってから食べる?」
と子どもに選ばせることで、「自分で決めた」「決めたことができた!」という 成功体験を積み重ねることができます。
このように、具体的に短い言葉で伝えることで、キッチンから「ごはんだよ~。」と呼ぶ、その言葉に含まれている 「ゲームをやめて、一緒にごはん食べようよ」というママの誘いがようやく子どもに伝わるのです。
続けていくうちに「今日はできたてを食べようかな」と言って 声をかけたらすぐにゲームをやめて 揃って食卓を囲めることも、増えるようになりました。
「一緒にごはんを食べるとおいしい」「ママはとっても嬉しい」と伝えることで 揃ってごはんを食べることは良いことなんだという意識を子どもに持たせることにもつながります。
いかがでしたか?
そばに行って子どもが今している遊びに興味を示し コミュニケーションをとって、スムーズな行動を引き出す!
ごはんの前にイライラするのは、もう卒業!楽しい食卓になりますので、ぜひ、試してみてくださいね。
ゲームを使って脳を育てる!「そろそろゲームやめなさい!」と怒る日々から卒業する秘訣
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執筆者:作倉 帆香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)