子どもには学校に行ってほしいし、勉強も頑張ってほしい。そんな親の願いとは裏腹に子どもの不登校、勉強しない、と悩んでいませんか?どん底子育てを経験した私が息子の不登校・勉強大嫌いを克服させた方法をお伝えします。
【目次】
1.通知表オール1の勉強大嫌いな息子と壮絶バトルだった過去。
2.発コミュで子どもの人生に一番大切なものを学びました。
3.勉強大嫌いな子が学習習慣を身につけるための3つのポイント
♦①好きなコトだけ!苦手はスルー
♦②スモールステップで成功体験を積む
♦③子どもの好きを見極める
1.通知表オール1の勉強大嫌いな息子と壮絶バトルだった過去。
私には高校生の息子がいます。息子は小学校のころから勉強が大嫌い。
塾に行っても、集中できなくなると、他のお友達にすぐちょっかいを出すので塾の方から「もう来ないでください」と退会を勧告されることもありました。
なんとか新しい塾を見つけても、いつもサボって遅刻ばかり。 さらに、高学年になると、学校の宿題を巧妙に隠すようになりました。
そんな状態なので当然中学に入学しても授業はきかない、忘れ物は常習犯、提出物は一切出さない。通知表には1ばかりが並ぶ、そんな状態でした。
中学で初めての三者面談で、担任の先生から「行ける高校ないですよ」とあっさりと言われてしまい、 もっとちゃんとさせなくちゃ!と私は危機感をつのらせ、毎日毎日ガミガミ言い続けていました。
時を同じくして、中1の2学期。「部活の連絡で必要だから」と言われて買ったスマホで、息子はゲームにどはまりしました。
やるべきことはしないのに寝ても覚めてもゲーム三昧の息子に親子関係は悪化するばかり。
勉強しないなら、スマホもゲームも禁止!といってスマホやゲームを鍵のかかる部屋に没収したら、息子は大荒れ!
壁を蹴飛ばし、ドアノブをぶち壊し、なんとしてでもスマホを取り返そうと、大暴れしました。
この子を自分で育てるのは、もう無理、そんな思いもよぎりました。 それでも、あきらめたくない、と思い夜な夜な泣きながらネットサーフィンをして発コミュに出会いました。
2.発コミュで子どもの人生に一番大切なものを学びました。
さらに中2の1学期の終わり。唯一学校生活でまともに参加していたサッカー部の練習がしんどくなり、体調を崩したのをきっかけに息子は学校に行けなくなってしまいました。
私は、なんとか励まして学校に行かせようと声かけをしましたが、それがかえって裏目にでて、息子は体を起こすことも辛そうな様子で毎日ベットの上で過ごすようになりました。
そうなって、初めて私は考えました。学校って、成績って、本当に人生で一番大切なものなの?
発コミュではその答えとなるもっと大切なことを学びました。
それはどこにいても「子どもが発達できること」「元気でいること」でした。
学校じゃない場所の方が発達できるなら、それでいい! だから、そこからは、学校は休んでよし!勉強もしなくてよし!に方針転換しました。
とにかくこの子の脳を育てること!それだけを考えて息子に向き合いました。
3.勉強大嫌いな子が学習習慣を身につけるための3つのポイント
そんな風に過ごし少しずつ自信を取り戻した中2の秋、息子は学校にもどっていきました。
ここでは息子の学習習慣を育てるために家で取り組んだことをご紹介しますね!
◆①好きなコトだけ!苦手はスルー
1つめの作戦は「苦手はスルーしてOK作戦」です。
うちの息子の集中力は10分、とわかっていたので毎日、家でやったのは1日10分の、家庭教師のプリントだけ。
しかも得意な数学の、得意な計算問題だけ。文章題なんて一切スルー!英語も国語もスルー! 苦手なことはやらなくていいんです!
まずは得意なことで「習慣をつくる」ことからやりました。
◆②成功体験を積む
2つ目は「内申点UP大作戦!」です。
内申点に影響するもの、それは「提出物」です。 提出物を出すためにやったのは、苦手なところは答えを見てよし!写してよし!です。
得意なところは自力でやる。とにかく「出す」ことだけにフォーカスします。もちろんそこまでして持たせても、「提出してこない」こともありました。
「せっかく出せる状態なのに」という親の想いは封印!
息子の想いを尊重しそれでもOKを出しました。スモールステップで10回に1回でもいいから「提出物を出す」という経験を積ませていきました。
出せた時は必ず肯定!これで、行動が脳に定着していきます。息子は少しずつ提出物を出すことが増えていきました。
◆子どもの好きを見極める
3つ目のステップは「好き」な教科と出会い、興味を持つ、です。
歴史の授業で「戦艦」に興味をもった息子は、そこから次第に「社会」の授業だけはちゃんと聞くようになってきました。
そしてついに「社会だけ」テストで平均点を超えることができるようになったのです!
好きなことなら、学校の勉強だけに、こだわらなくてもいいですよ。
例えば息子は、ゲームをきっかけにマンガを読むようになり、マンガからライトノベルにうつり、 いつしか大嫌いだった「国語」に自ら飛び込んで行きました。
きっかけはどんなことでも「好き」の力があれば苦手なことも克服できるようになります。
まなびは「好きなことから広げる」が鉄則です!
今、目の前のテストの点を10点あげるよりも子どもたちの人生を左右する「やる気」を育てれば未来のもっと大きな成長につながります。
子どもを信じて一緒に子育て頑張りましょうね!
こちらのお子さんの不登校のステージが診断できる小冊子で、おうちでできるサポートの参考になさってくださいね。
執筆者: 清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)