発達障害の対応!子どもが「はい喜んで〜」とサクサク行動する指示の出し方

行動の遅い子どもに、分かりづらい指示出しをしていませんか。子どもがサクサク動き出すお母さんの指示とは、「行動の言葉」まで落とし込んだ具体的な指示を出すことです。一度にやらせようとせず、スモールステップを心掛けましょう。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもの対応!行動の遅い子もサクサク動くようにする指示とは?

 
 
毎朝の支度や、寝る前のやるべきことを子どもにやらせるとき、何度言っても動かない子どもにイライラしたり、ついつい命令口調になったり、よくある光景です。
 
 
なかなか宿題に手をつけようとしない、ご飯を食べるのをグズグズしている、などつの行動に時間がかかるのも大人には理解し難くてついつい怒ってしまいがちです。
 
 
子どもの脳の処理は大人とは別物。子どものペースで、しっかり行動することを促すことが大切です。
 
 
そこで今回は、上手に行動を促す指示の出し方をお伝えします。
 
 
子どもにしてほしい行動を指示するとき、
 
「片付けなさい」
 
「ご飯を食べなさい」
 
「着替えなさい」
 
「準備をしなさい」
 
と言うのが普通です。
 
 
しかし、この指示が子どもがなかなか動かない原因でもあるのです。
 
 
こういった指示は、「子どもにしてほしいゴールの行動」を言葉にしています。
 
 
 
 
一見、当たり前のこの指示を、サッカーの試合に置き換えてみましょう。
 
 
サッカーの試合が始まり、あなたが監督、子どもがプレイヤーだったとします。
 
 
キックオフをするやいなや、あなたは選手たちに、「はい、ボールを蹴って1点入れて!」という指示を出しますか?
 
 
サッカーの例が分かりにくい方のために、シチュエーションを変えて、お家でカレーを作ってほしいときを思い浮かべてください。
 
 
子どもが台所に来たとたんに、「野菜をコトコト煮て、カレーのルーを入れて!」という指示を出しますか?
 
 
サッカーなら、「よし、まずボールをキープして、パスを回そう!」とか、「コートのサイドを使ってゴール近くまで行こう!」など、「まず、最初にやること」を指示しますよね?
 
 
カレーを作るときも同じ。
 
 
「にんじん、2本持って来て」とか「玉ねぎの皮をむこうか」など、「まず、最初にやること」を指示しますよね?
 
 
日常の行動もこれと同じなのです!
 
 
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2.日常の行動も「やり慣れないこと」だから、スモールステップにこだわろう

 
 
1日朝晩2回、毎日着替えをして来た大人は、30歳の人なら、もう2万回以上、着替えをしてきているでしょう。
 
 
大人にとっては、自転車の乗り方を説明するのが難しいくらい、着替えの仕方を説明することは当たり前すぎて難しいものです。
 
 
でも5歳の子どもだったら、まだ自転車を乗るように着替えができなくても、部屋の片付けができなくても、スイスイと宿題ができなくても、仕方がないですよね。
 
 
 
 
発達がちょっと気になる子どもなら、なおさらです。
 
 
子どもに上手に行動を促したいなら、「スモールステップ」にこだわって指示を出してください。
 
 
サッカーの監督のように、カレーを作るときのように、着替えや片付けや宿題の手順を分割して、階段を登るように指示を出しましょう。
 
 
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3.行動の遅い子には、「動作の言葉」まで落とし込んで指示を出そう

 
 
スモールステップで指示を出すのは簡単です。
 
 
「片付ける」という、まとまった行動として指示するのではなく、1つの「動作」まで落とし込んで指示を出せばよいだけです。
 
 
片付けなさい
「手に持っているおもちゃを箱に入れよう!」
 
 
着替えなさい
「まずパジャマのズボンを脱ごう!」
 
 
宿題しなさい
「カバンから筆箱出そうか!」
 
 
そして、指示を出した1つの動作を終えるまで、次の指示は出さないことがポイントです。ここで待つ時間が生まれます。
 
 
でも、あなたが出した指示が、子どもにとって、
 
「簡単そうだ!」
 
「それなら僕でもできる!」
 
「そんなことくらい余裕だよ!」
 
という指示なら、あながた子どもを待つ時間は大したことはありません。
 
 
子どもはすぐに動き始めるからです。
 
 
そして、子どもが指示した行為を終えたら、子どもを褒めるチャンスが訪れますから、そこできちんと褒めましょう。
 
 
そうすれば、2ステップ目の指示も軽々とこなしてくれるでしょう。
 
 
あなたが出した指示が、子どもにとって、
 
「面倒くさい〜」
 
「どうやってやるの〜」
 
「え〜大変そう〜」
 
という動作なら、子どもはまだグズグズします。
 
 
ですから、指示を出すときは、「子どもが自分で行動できるレベルのこと」を、あなたがきちんと選ぶことが何よりも大切です。
 
 
Aくんは「パジャマのズボン脱ごうね!」で良いかもしれません。
 
 
でも、Bくんは「ズボンを下ろして、右足出してみよう」というところまで落とし込まないと、「そんなの余裕で出来るぞ!」と思えないかもしれません。
 
 
子どもだけでなく、大人だって、「出来ること」を指示されれば素直にやりますが、できないこと」を指示されてもやらない(やれない)ですよね。それと同じです。
 
 
「はい、喜んで〜」
 
「はい、お安い御用です〜」
 
と感じられる指示を出せているか?が、相手の行動を引き出すポイントなのです。
 
 
お母さんの頭の中では「片付けなさい」という言葉に、
 
・脱いだ服を洗濯カゴに入れて、
 
・文房具を元の場所に戻して、
 
・おもちゃを箱にしまって、
 
・テーブルの上に物がないようにすること
 
というイメージが込められているかもしれません。
 
 
でも、子どもの頭の中に同じイメージが出来上がっていることの方が奇跡なのです。
 
 
子どもどころか、旦那さんだって、同じイメージを持っているかどうか怪しいですよね?
 
 
だから、「片付けてね」という最終ゴールだけを伝えるのではなく、1つ1つの動作を伝えてあげてください。
 
 
そして、そのたびに「できたね」「もうやったの~」「上手〜」と、OKサインを出してあげてください。
 
 
行動することが嬉しくなり、子どものアクセルが全開になります。
 
 
スモールステップで指示を出すことは、子どもにとって分かりやすいだけでなく、褒められるチャンスが倍増して、成功体験を積みやすくなります。
 
 
成功体験を積んだ行動は、定着しやすい法則があります。
 
 
少し遠回りに思えるかもしれませんが、スモールステップで丁寧に行動を引き出せば、その分、行動が安定するようになります。
 
 
子育ても「急がば回れ」。ぜひチャレンジしてみてくださいね。  
 
 
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
 
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