子どもが「死んでもいいから遊びたい」など、極端でありえないことを言い出して大人を困らせていませんか?極端な自己主張を繰り返す子どもにイライラせず対応できるたった1つの方法をお伝えします。
【目次】
1.ありえない自己主張をしてくる子どもと真っ向勝負していませんか?
2.子どもが極端な考え方しかできないワケ
3.これが正解!子どもの主張には共感が一番の近道!
1.ありえない自己主張をしてくる子どもと真っ向勝負していませんか?
子どもの極端な自己主張に対して、
「意味が分からない」
「なんでそんなに極端な考え方なの?」
「そんなの考え直さないと!」
と正面からぶつかると余計に子どもはヒートアップして親子バトル。そんな経験はありませんか?
我が家の自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向がある息子の話を紹介します。
先日、息子は人生2回目の海へ行きました。
海に魅せられ過ぎた息子は、波が高くなってきたからと制止しても「俺は死んだっていいから遊びたいんだ!」とあり得ない主張を始めました。
以前の私なら「何言ってんの!」と怒ってバトルになっていたところですが、発コミュに出会い、脳科学を学び息子特性に合った対応を正しく知ったことで子どもの理解できない自己主張にもイライラせずに笑顔で対応できるようになりました。
ではまず、なぜ子どもの自己主張が極端だったり理解できないのかを説明していきますね。
2.子どもが極端な考え方しかできないワケ
極端な自己主張を子どもが繰り返してしまうワケ、それは「認知のズレ」や「衝動性」が関係してます。
同じものを見ていてもそのことに対する感じ方がものすごくネガティブだったり、白黒思考だったり 完璧主義だったり、あるいは衝動性を抑えられずにどうにか無理を通したくて深く考えずに出ている言葉であることもあります。
その時の主張に、
「それはおかしいよ!」
「そんなことないよ!」
と、どんなに大人が矯正しようとしても子どもにとっては自分の考え以外は全く受け入れられない状態なので脳に届かないのです。
むしろ「否定された!」という思いが感情脳を刺激してますます冷静に考えて行動することができなくなります。
では、こんなときどんな対応をしたらいいでしょうか。
3.これが正解!子どもの主張には共感が一番の近道!
子どもの理解できない自己主張は一度受け止めてあげましょう。受け止めてあげることで子どもは後で冷静に考えることができます!
どんなに子どもの考えが理解できなくても、やっかいな主張をしてきても、
「そう思うんだね」
「後は?どう思うの?」
と、とにかく今の気持ちを吐き出してあげましょう!
すると子どもの感情脳が落ち着いてきて、冷静に話す準備ができます。
冒頭の海の話の続きです。
息子の久しぶりの面倒な自己主張に対して、
「そう思うんだね」
「後は?何を思ってるの?」
とひたすら否定せず聞くことで、息子は自分で遊びたい衝動を抑え一緒に海から上がることができました。
さらには、「あんなに怒らなければよかった」と冷静に考えることができたのです。そこで「海から出られて良かったね」とできたことを褒めました。
脳の特性はコンディションによって強く出たり穏やかになったりするものです。
ですが、特性が出てもうまく対応すれば、子ども自身が失敗した!とか、受け入れてもらえなかった!とネガティブな記憶を残すことはありません。
むしろ、自分はちゃんと動けた!と自信をつけて脳を成長させることができるんです!
行動できた経験が子どもの脳を成長させますよ! ぜひお子さんの主張をそう思うんだね!とただ聞いてみる。チャレンジしてみてくださいね。
こちらの小冊子も併せてお読みくださいね!
発達障害凸凹キッズの子育のヒントや対応をお伝えしています!
執筆者:やなぎみほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)