発達障害・ADHD傾向の子どもは祖父母から怒られることがよくありますよね。そのため、嫁姑関係にまで悪影響を及ぼして、悪い雰囲気になる場合もあります。今回は嫁姑関係がよくなり、子どもも怒られなくなる非常識な対応についてお伝えします。
【目次】
1.昭和世代の子育てから抜け出せない祖父母にモヤモヤ
2.発達障害・ADHDの息子が怒られる日々で嫁姑関係も悪化
3.嫁姑関係がスムーズになり子どもが怒られなくなる非常識な新コミュニケーション
①姑のいいところや感謝していることを書く
②すぐに、具体的に、笑顔で感謝を伝える
③感謝で会話をサンドイッチ
1.昭和世代の子育てから抜け出せない祖父母にモヤモヤ
結婚して嫁姑の関係はそれなりに上手くいっていたお母さん。子どもが産まれてから祖父母との関係に悩むことってありませんか?
それまでは、何とかやれていたのに発達障害の子どものことが原因で嫁姑が悪化することってよくあります。
例えば注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性から、「落ち着きのない子だね」「誰に似たのかしら?」「注意するように言い聞かせないとダメよ」などと言われることがあります。
その他にも、
「しつけが悪い」
「親がきちんと躾けないからバカになってしまう」
「そんな子育てだから、子どもがワガママになる」
「もっと、勉強させなさい」
「言えばわかる!甘やかすな」
「うちの家系には、こんなことをする子はいない」など
と傷つくことを言われることもあるかもしれません。
祖父母は昭和世代の子育ての常識で孫を見ているので仕方がありません。
言い返したくなりますが、そこはなかなか言い出せないのが嫁姑の関係です。
嫌なことを言われても、グッとこらえて我慢するしかありません。
我慢ばかりしていたら、だんだんと姑との会話が少なくなり、自分の気持ちがモヤモヤしてきますよね。
2.発達障害・ADHDの息子が怒られる日々で嫁姑関係も悪化
我が家は主人の両親と同居をしています。
厳しい時代を生きてきた昭和世代の両親は、近所との関係も深く、世間体を重んじる方です。
発達障害・ADHDの息子は2歳頃からよく走り回り、怒られる場面が多くありました。
・動き回っていたら「じっとしなさい」
・力が入り物を壊したら「また物を壊したの!」
・自転車に乗るようになると「近所の迷惑だから自転車に乗ってはダメ」
・小学生になると「宿題しなさい」「きれいな字で書きなさい」「書き直し」「宿題をしないなら遊んではダメ」
・登校渋りが始まった頃には「学校に行くのは当たり前でしょ」「休んではダメ!」
体罰をすることも全く悪いとは思っていないような世代の方でした。
昭和世代のしつけの考えが身に付いているので、基本的には
「努力したら何とかなる(うまくいかないのは努力が足りないから)」
「親がきちんと躾ければ子はよい子に育つ」
と悪気なくそう信じているのだと思います。
子どもは怒られるし、言い返せない毎日に私はネガティブ思考に陥り、嫁姑関係がどんどん悪化していきました。
その上、どうせわかってもらえない、よけいもめるから避けたい、などという気持ちもあったので、解決しようという時間を持たずに、お互いが不満やストレスを抱え込んだまま時間が過ぎていきました。
いつしか問題解決は諦めて子どもがいくら怒られていても、私は知らないふりをするようになりました。
嫁姑関係はますます悪くなる一方です。
3.嫁姑関係がスムーズになり子どもが怒られなくなる非常識な3ステップ
子どもが怒られてばかりではお母さんも辛くなりますよね。嫁姑関係をスムーズにすれば、祖父母も子どもに優しく接してくれるはずです。
私が実際にやってみて、悪化していた嫁姑関係が良好になった非常識な3ステップをご紹介します!
◆①姑のいいところや感謝していることを書く
嫁姑関係を良好にするためにまずやってほしいこと!それは姑に対する自分自身の気持ちをプラスに変えることです。
嫌なことも言われるけど、姑には姑の考えがあります。それを理解していかなければなりません。
そのために姑に対していい感情が沸いておくように、姑のいいところや感謝していることを書きだします。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
◆②すぐに、具体的に、笑顔で感謝を伝える
感謝を書き出し気持ちがプラスに向いたら、姑に「ありがとう」の感謝を伝えてみましょう。
効果的に感謝を伝えるポイントは3つです。
何かをしてもらったらすぐに「ありがとう」と伝えるようにします。
同居なので近くにいる分、距離感を保ちたい気持ちがあります。特に嫌なことを言われていた後は会いたくないので、変な間が空いてしまうことも…
気が付けばタイミングを見失ってしまって、お礼をいうのが遅くなってしまうもあるかもしれません。そうすると相手には伝わらない可能性があります。
感謝の気持ちを即座に伝えるように行動しましょう。
そして、感謝の言葉に、具体的な言葉を添えるようにしました。
「ありがとうございます」の後に、何に感謝しているのか、自分や子どもはどう感じたのか、おかげで何が助かったのか(あるいは嬉しかったのか)、という情報をしっかりと伝えるようにしましょう。
例えば子どもが入院をして付き添いしていた時に、他の子どもの面倒を見てもらっていたら、
「入院している時は、家のこともしてくださり、子どもを見てもらいありがとうございました。お母さんがいてくれたおかげで、安心して次男についてあげれたので、次男も元気になりました。」
具体的な理由や感情を伝えることで、感謝が伝わりやすくなります。
感謝は笑顔で伝えることを忘れずに!
◆③感謝で会話をサンドイッチ
普段の会話をする時にも、なるべく感謝を伝えるようにしました。
なぜなら、その方が自分の気持ちもプラスになり、相手も笑顔になるので会話しやすくなるからです。
会話のスタートに感謝の気持ちを伝えて、肯定的に注意を向けてから、コミュニケーションを開始します。
会話の最初は「この前はありがとうございました。」「昨日は子どもにジュースを買ってくれてありがとうございました。」とまずは感謝のことばを言ってから会話をするようにします。
感謝を伝えてから会話を進めると、私も会話がスムーズに進めることができるようになり話が広がります。
最後に「では、ありがとうございました。」と最後にも感謝を繰り返しました。 つまり、1回の会話で2回感謝の気持ちを伝えるようにしました。
このコミュニケーションをしばらく続けていると、嫁姑の関係がうまくいき始めました。
子どもの悪いところばかり言っていた姑が、「運動会、頑張ったね」と子どもを褒めてくれたり、いいところを言ってくれるようになりました。
私に対する嫌味も減ったように感じ、子どもを怒る姿を見ていません。
嫁姑関係をスムーズにして、子どもが怒られないプラスのサイクルを作っていきましょう。
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)