2学期こそ、発達障害・グレーゾーンの子どもの発達を伸ばすチャンス!そのためには、子どもに自信を持たせることが必要不可欠です。実は、子どもに自信を持たせるためには、お母さん自身が自信を持つことが絶対に必要なのです。 |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの発達に必要なもの~自信~
2.お母さんが自信を持ってください!~自信のある大人こそが、子どもに自信を手渡せる
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの発達に必要なもの~自信~
2学期は、子どもの「得意」を見つけて伸ばす時間にしたい!
そんな目標設定をして欲しいと思います。
なぜ、子どもの「得意」にこだわって頂きたいか?と言うと、子どもの発達には「自信」が不可欠だからです。
子どもの心は複雑です。
大胆なのに、繊細で傷つきやすい。
独立したいのに、依存もしたい。
集団に入りたいのに、独自性も欲しい。
万能感があるのに、無能力感もある。
相反する気持ち、矛盾する気持ちをたくさん持っています。こういった不安定な時期を乗り越えてこそ、安定した大人になっていくのが発達のメカニズムなのです。
身体がグッと成長するときに関節が痛む「成長痛」があるように、脳も形が変化するときは一度、不安定になります。
そんなときに、子どもの不調も出やすいので、周りの大人が揺れ動く子どもをいかに許容できるか?が勝負なのです!!
許容とは、コミュニケーションです。
ガミガミ言うのではなくて、「今はそういう時期なんだよね」と理解して言葉を交わせるかどうか?
それが、安定した大人にするかどうか?に大きく影響するのです。
そんなときに、子どもに「自信」があるかどうか?
これが一番大事になります。
このことをすでにご理解されているお母さんも、きっと多いと思います。
自信がない子どもは、自分にいらだっています。
怒られても、指示されても、自分を思い通りに動かせないジレンマがあるからです。
それなのに、周りからは、毎日のように出来てないことを指摘される。…きつい。
子どもの自己評価がどんどん低下していきます。
私はたくさんの発達凸凹の子どもたちをみてきて、
発達を加速させるモノは「自信」
発達を停滞させるモノは「自己評価の低さ」
だと思っています。
2.お母さんが自信を持ってください!~自信のある大人こそが、子どもに自信を手渡せる~
では、自信ってどうやって持たせてあげられるのか?
答えは至ってシンプルです。
褒める?
肯定する?
得意なことを教える?
もちろんそうなのですが、それは1つの側面でしかありません。
大切なのは、褒めたり、肯定したり、得意を教えるお母さん自身に自信があるかどうか?です。
大事なのはテクニックじゃないよ、と繰り返しお伝えしていますが、大事なのは、お母さんの自信なのです。
お母さんに自信があれば、褒めたり、肯定したり、得意を見つけて伸ばすことは、そう難しいことではありません。
なぜ、「褒めるのが良い」と分かっていてもなかなか出来ないのか?
それは、難しいからでも、能力が低いからでもありません。
お母さんに自信が足りないからなのです。
結婚後、あるいはお子さんを産んだ後に、
・自分の性格が変わっちゃったみたい
・こんな自分じゃなかったのに
・もっと自信があったのに
そんな風に感じていませんか?
発達のグレーゾーン(パステル)ややんちゃな子を育てていると、お母さんの自己評価が低くなってしまうのです。
しかし、研究でも明らかなのですが、
子どもに自信を与えるのは、自信のある大人。
逆に言えば、自己評価が低い大人は、自己評価が低い子どもを育ててしまいやすいのです。
自信を持ってない大人は、自信の持ち方を伝えてあげられない。
だけど、落ち込んで欲しくはありません。
「そうか、まずは自分が自信を持てば良いのか!!」
そう思って欲しいのです。
子どもを発達させたいなら、子どもの近くに自信のある大人がいれば良い。
たったこれだけで、子どもに「自信」が手渡され、発達の凸凹があろうがなかろうが発達は加速します。
あとは、子どもの特性に合わせた細かいテクニック、その知識や技術をお母さんが勉強すればよいのです。
まずは、大人が自信を手に入れましょう。
お子さんを発達させるために、お母さんが子育てに自信を持てるような体験や学びをしていきましょうね。
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)