2学期は運動会、校外学習、音楽会等の行事が沢山あります。発達障害・グレーゾーンの子はいつもと違うこと、違う場所での活動に不安があります。お母さんの心配しすぎはかえって、子どもを不安にさせているかも!?お母さんの笑顔で子どもは安心します! |
【目次】
1.2学期は集団で行動する学校行事がいっぱいです
2.発達障害・グレーゾーンの子は2学期、要注意!
3.お母さんの心配は子どもに伝染します
4.お母さんの笑顔で子どもは安心して苦手なことにも取り組めます
1.2学期は集団で行動する学校行事がいっぱいです
2学期は約80日あり、1年間で一番長い学期ですね。
2学期をいかに楽しく充実して過ごせるか、発達障害、グレーゾーンの子にとっては鍵になります。
運動会(体育祭)、音楽会、校外学習、遠足などの行事が多くなり、集団生活での力が必要になってくるのも2学期です。
集団行動や、集団生活のルールに従うことが苦手な発達障害、グレーゾーンの子どもたちは、疲れがたまりやすくなる時期です。
2.発達障害・グレーゾーンの子は2学期、要注意!
1学期は、入学、進学して間も無く、子どもたちも気を遣っています。
夏休みが明けて2学期に入ると、子ども同士も慣れてきます。
そして、仲の良い友達が固定化してくるので、友達間の問題も起こりやすくなります。
発達障害・グレーゾーンの子は、コミュニケーションの苦手があるために、意見がぶつかり合ったり、上手くコミュニケーションが取れずに孤立してしまうこともあるかもしれません。
また、学習内容が1学期にくらべて難しくなるので、学習面での問題も起こりやすくなります。
勉強や学校行事、クラブ活動、委員会活動、部活などでうまくいかないこと、苦手なことが顕著に出てきます。
そして、同学年の子との差がではじめ、自己肯定感が下がりやすくなる時期でもあるので、注意が必要です。
3.お母さんの心配は子どもに伝染します
子どもが初めてのことに挑戦するときは、お母さんも、ドキドキハラハラしてしまいますね。
お母さんは不安や心配から、
「大丈夫?本当に大丈夫なの?」
「どうしよう、大丈夫かな?」
こんな声かけを気づかぬうちにしてしまっているのではないでしょうか?
このような言葉は、子どもの心を不安にさせます。
お母さんの心配のしすぎは、気づかぬうちに子どもに伝染してしまいます。
親の心配がマイナスに働いてしまっているのです。
発達障害・グレーゾーンの子は不安が強い傾向にあります。
お母さんが不安になると、子どもはもっと不安になってしまいます。
「みんなと同じようにできなかったらダメなの?」
「(苦手なことだから)できないかもしれない…。」
「今まで(去年)もできなかったから、今回(今年)もダメかも?」
お母さんの不安だけが子どもに伝わってしまって、子どもの挑戦への勇気を削いでしまっているかもしれません。
4.お母さんの笑顔で子どもは安心して苦手なことにも取り組めます
お母さんは、「できる」「できない」ということばかりに注目せず、子どもをよく観察して、一緒に楽しんでみてください。
「たのしそうだね!」
「おもしろそうだね!」
「もっとやってみたいね!」
「お母さんにも教えて!」
「お母さんも一緒にやってみよう」
と、時にはお母さん自らダンスをしたり、歌を歌ってみたり、リコーダーを吹いてみたり…
お母さんが楽しんでいる姿を見せてあげてくださいね!
ワクワクしている姿を子どもに見せることで、子どものやる気やテンションも上がってきます。
ここで、我が家のエピソードをお話します。
うちには小5の息子がいます。自閉傾向にあり、集団での行動で緊張してしまう場面があります。
先日、林間学校がありました。
行く前の事前準備の段階から、私も息子も、息子の友達も一緒にみんなでワクワクを共有しました。
そして、当日は笑顔で送り出しました。
息子は3日間の林間学校を思う存分楽しみ、私の大〜好きなお土産を買って笑顔で帰ってきてくれました。
お母さんの笑顔は最高の贈り物です。
お母さんが笑えば、子どもだって、周りの人だっていつの間にか幸せになります。
不安な顔のお母さんよりも、笑顔いっぱいのお母さんの方が子どもの心は安定します。
疲れが溜まりやすい2学期は、お母さんの『ニコニコ笑顔』で乗り切りましょう!
発達障害・グレーゾーンの子とのコミュニケーションをスムーズに!
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執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)