もしかしてゲーム依存?不登校中でゲームしかしない子どもに頭を悩ませていませんか?ゲームしか楽しみがない子どもを見ると心配になりますよね。なぜ、ゲーム以外に興味がないのか、楽しみを見つけるにはどうしたらいいのかをお伝えします。
【目次】
1.不登校中のゲーム依存が心配!ゲームしかしない子どもにイライラした過去
2.なぜ、発達障害・不登校の小学生はゲームしか楽しみがないの?
◆叱ったつもりはないのに怒られたと感じて傷ついている
◆ネガティブなことが記憶に残りやすいためゲームしかしなくなる
3.ゲーム以外に楽しみを見つける方法!意外に重要なママの最初のひとこと
1.不登校中のゲーム依存が心配!ゲームしかしない子どもにイライラした過去
不登校になり、ゲームしかしない子どもを見て、毎日イライラしているお母さんはいませんか?
不登校だけでも心配なのに、ゲームしか楽しみがなく、他のことに興味がない子どもを見ると、このままではゲーム依存になるのでは?
もしかして、この状況ってもうゲーム依存になってる?と不安を募らせてしまうのではないでしょうか。
ゲームとの付き合い方にお悩みのお母さんは、勉強したら〇分ゲームしていいよ、夜9時には強制終了、など時間制限をつけているご家庭も多いと思います。
わが家も時間制限をつけて、その約束を守らせようとしていました。
けれど、不登校になったことで子どもが荒れ、だんだんと約束は守られなくなっていきました。
時間が守れないならゲームはさせない!
当然のごとく、時間や約束が守れないことを私は叱っていました。
叱れば叱るほど、息子の癇癪はひどくなり、私のことを叩いたり蹴ったり、髪を掴んで引っ張ってきたりと、どんどん暴力的になっていきました。
ゲームを取り上げたらひどい癇癪になるから、ゲーム以外の楽しみを見つけたい!と考えるようになりました。
当時小学2年生だったので、ブロックや本、新しいおもちゃなど、様々なものを与えて、なんとかゲーム以外のことに興味を向けさせようとしました。
けれど、全くうまくいきませんでした。
このままゲームしかしない生活でいいのだろうか、ゲーム以外に楽しみを見つける方法はないのかと頭を悩ませていました。
2.なぜ、発達障害・不登校の小学生はゲームしか楽しみがないの?
◆叱ったつもりはないのに怒られたと感じて傷ついている
不登校で学校に行けなくなる体験は、お母さんにとっても子どもにとっても、辛いものですよね。
そして、発達障害の子どもは、ネガティブなことを敏感にキャッチするという脳の特性があります。
なにげなく「ほらほら、もうゲーム終わりの時間だよ」なんて声をかけていませんか?
お母さんとしては、ほんのちょっと注意しただけなのに、子どもは「ひどく叱られた!」と受け取ってしまうことがあります。
脳の特性のせいで、叱ったつもりはないのに、子どもは怒られたと感じてしまうという、ミスコミュニケーションがうまれやすいのです。
わが子は、何か言ったときに癇癪にならない場合でも、すぐに「ふん!」と怒ったり、機嫌が悪くなったりしていました。
機嫌が悪くなるということは、怒られて悲しい気持ちが根底にはあるのです。
けれども、シュンとするような悲しみの態度を示さないタイプの子どもは、態度が悪い!とさらに注意されてしまう、そんな悪循環も少なくありません。
まずは、脳の特性からネガティブなことを敏感にキャッチして、実は子どもが傷ついているということを知っていただければと思います。
叱られ続けた子どもはいずれ「僕の周りには敵しかいない!お母さんもみんな敵!」そんな風に感じ始めます。
そして、ますます自分でコントロールできるゲームに安心感を求めて没頭していくのです。
安心できるテリトリーの中で、ゲームに没頭しているときはクリアする爽快感もあり、子ども主導で何にも傷つけられませんよね。
現実世界の嫌な事から心を守るための行動とも言えます。
特に不登校初期は叱られ続けて傷つき、ゲームをやめられないという問題がつきまといます。
◆ネガティブなことが記憶に残りやすいためゲームしかしなくなる
ネガティブなことほど敏感にキャッチするとお伝えしましたが、さらにその嫌なことは子どもの記憶に残りやすいという特性があります。
けれど、この嫌な記憶を良い記憶に変えてあげることで、ゲーム以外のことに興味を持ち、楽しみを見つけられるようになっていきます。
ネガティブなことを完全に忘れ去るのは難しいですが、お母さんの声かけで、ネガティブな記憶の上に、良い記憶を積み重ねてあげることはできます。
ゲームをやめたときだけでなく、いつもお母さんに肯定的に接してもらうことで、ポジティブな記憶が貯まっていきます。
そして、ネガティブな記憶の上にポジティブな記憶がどんどん貯まることで、ゲームをやめて次の行動に切り替えられる力が身についていくのです。
切り替える力が身についてくると、新しいことにも「ちょっとやってみようかな」という興味が沸いてきます。
では、具体的にどんなことをしたらポジティブな記憶を積み重ねて、ゲーム以外の楽しみを見つけられるようになるのかお伝えしますね。
3.ゲーム以外に楽しみを見つける方法!意外に重要なママの最初のひとこと
子どもの興味を引き出して、ゲーム以外の楽しみを見つめるために必要なことは、お母さんの「いいね♡」という最初のひとことです。
日常の小さなことから無理のない範囲で始めてみてください。
これ食べたい、まだ寝たい、外には行きたくない、まだゲームする!など、子ども主導で1日を過ごし、〇〇しなさい!と言うことを徹底的になくしていきました。
ゲームをやめたタイミングでは必ず「終わりにしたんだね」とそのまま状況だけ伝えてニッコリします。
この言葉は、褒めてないけれどお母さんの肯定的な態度が子どもに伝わるため、怒りっぽい子どもにとても有効な方法です。
今までしつけ育児をしていると、子どもの好き放題にさせるような感覚になるので、本当にこんなにワガママ放題に過ごしていて大丈夫?
甘やかしているだけでは…と心配になると思います。
けれど、この対応で子どもが調子に乗り、ワガママ放題になって困るということはありませんでした。
「いいね」という肯定の気持ちが子どもに浸透していくほどに、ゲームに一人で没頭し、やめるときに癇癪を起こす息子はいなくなっていきました。
もしも「いいね♡」と言いにくいときは「そっか、そんな風に思うんだね」や手でグッドサインを作ってニッコリします。
今まで私は、ゲームに関すること以外でも子どもの言葉に対してまず「いいね!」と共感していませんでした。
「こうしたほうが良いんじゃない?こっちの方がいいと思う!」など自分の考えを良かれと思って、正しいことを教えなくちゃと思って、伝えていたのです。
まだ癇癪がひどい頃、そんな風に伝えても子どもは自分のことを否定された!と受けとってしまいます。
良かれと思っているアドバイスで子どもがお母さんへ不信感を募らせる、先ほどのミスコミュニケーションがここでもうまれてしまうのですね。
ゲームは今も大好きですが、一人で没頭するのではなく、コミュニケーションを取りながら楽しむ方向に変わりました。
時間を見てやめることも、寝る時間を自分で決めて守ることもできるようになりました。
肯定の声かけが息子に浸透し、ジワジワと少しずつお家での安心感が積み重なってきたからです。
おでかけができるようになったり、お料理や漫画に興味が出てきたり、ゲーム以外の楽しみを見つけられるようになってきました。
うまく誘えば、ウォーキングなどの運動を一緒にしてくれることもあります。
子どものこうしてみようかな、今日はやめておくね、という想いをそのまま「いいね♡」と肯定してあげると、本当に色々なことに取り組めるようになりますよ。
ぜひ、今日から始めてみてくださいね。
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執筆者:作倉 帆香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)