お子さんの発達凸凹について調べると、本やネットの情報は「お母さんが定型発達」が前提で書かれているものが大半。では、お母さん自身が発達障害・アスペルガーである場合はどうすれば良いでしょうか?アスペルガーの母親の特徴と子育てがラクになるためのヒントをお伝えします。 |
【目次】
1.「私も発達障害かも」というお母さんへ。「大丈夫。私もアスペルガーママです」
2.アスペルガーの母親の特徴
3.アスペルガーの母親が抱える子育ての悩み
4.お母さんが辛くならないために実践すること
◆自分の記録を付ける
◆できていることを実感する
◆人との交流をもつ
1.「私も発達障害かも」というお母さんへ。「大丈夫。私もアスペルガーママです」
お子さんに、発達障害・グレーゾーンの特性があるかも、と悩んでいるお母さんは多いです。しかし、多くの本やネットでの情報は「お母さんが定型発達」であることが前提で書かれているものが大半です。
もし、母親自身が発達障害・アスペルガーの特性を持ってるなら、定型発達のお母さんのようにコミュニケーションを取るのが難しくなります。
ただでさえ、コミュニケーションを取るのが苦手なのに、自分の子どもにどうやってコミュニケーションを教えれば良いのか、お悩みではありませんか?
私は息子の子育てに行き詰まり、悩んでいるときに、「私自身も発達障害ではないか?アスペルガーかも」と気づき始めました。
それは、息子と同じADHDタイプの子育てに関するブログや、メルマガを読み始めた時でした。
発達障害の特性について調べるうちに、母親である自分自身にも思い当たる特性がいくつもあったからです。幼少期、医者に「自閉症傾向」と言われていたことも関係しています。
2.アスペルガーの母親の特徴
ここで、発達障害・アスペルガーの女性の特徴をあげてみましょう。
・コミュニケーションが苦手
・女子トークが苦手
・集団行動が苦手
・相手の言うことを真に受けやすい
・過集中におちいりやすく、タイムマネジメントが苦手
・行動や思考が男性的
・ネガティブな思考になりやすい
・女子トークが苦手
・集団行動が苦手
・相手の言うことを真に受けやすい
・過集中におちいりやすく、タイムマネジメントが苦手
・行動や思考が男性的
・ネガティブな思考になりやすい
などがあります。
発達障害・グレーゾーンのお子さんをお持ちで、母親自身も発達障害の特性を持っている場合、お母さんにかかるストレスはとても大きくなります。
お子さんのために、良質なコミュニケーションをとりたい!それなのに、自分自身にかかるストレスのために、お母さん自身が二次障害を発症してしまうリスクがあるのです。
お子さんの二次障害はもちろん、お母さん自身の二次障害も防がなくてなりません。
では、子育てにおいてどんな悩みやストレスが起きやすいのかご説明します。
3.アスペルガーの母親が抱える子育ての悩み
発達障害・アスペルガーのお母さんの悩みはたくさんあります。
・コミュニケーションが苦手だから、ママ友が作りにくい
・幼少期から「変な人」扱いされて、自信をなくしている
・子どもの発達障害の特性を目にしたとき、過去の辛い経験がフラッシュバックする
・ADHDタイプの子どもとの距離感に辛い思いをする
・1人の時間が取れない
・自分の世界に入り込む時間や場所がない
・マルチタスクが苦手で、必ず何かの忘れ物をする
・自分で考えて動くことに恐怖を感じる
・考えてることがまとまらず、頭がオーバーヒートしやすい
お母さん自身がこのような悩みを抱えている場合、お子さんにもお母さんの感情が伝わり、親子ともに辛くなる可能性が出てきます。
決して1人で悩まず、相談できる人、味方になってくれる人、安心して過ごせる場所を見つけましょう。
これは、孤立してしまう状況が続くことを避けるためにも重要なのです。
では具体的な対策をみていきましょう。
4.お母さんが辛くならないために実践すること
◆自分の記録を付ける
この状況を改善するには、お母さん自身が発達障害の特性を知ることが大事です。
その上で、自分でケアできる部分はケアし、時には周りのサポートを得ることが必要です。
私の場合は、自分自身の記録をつけ始めました。
・どのような場面で困りごとが出てくるのか?
・自分の得意なことが発揮できる場所はどこか?
・二次障害(うつ病や摂食障害、不眠)に陥りそうなときはどんなときか?
このようなことを書き留めていきました。
自分自身を知れば困りごとに直面しそうな時、困りごとの沼にハマる前に避けることができるようになります。
◆できていることを実感する
お子さんと接するときは、お子さんの「できないこと」よりも「できていること」に目を向けた声掛けをしましょう。
「起きてきたんだね」
「きれいに食べているね」
「学校おつかれさま。がんばったね」
など、日常的なことでいいのです。
うちの子、そんなことはもう当たり前にできるんだけど…と思うようなことでも大丈夫。
子どもの出来ていることに視点を変えると、「こんなことも出来ている」と肯定的な感情が持てるようになります。
そして、お子さんを褒めることが出来ている自分自身にも「今日も子どものことを褒められた」と肯定の気持ちになります。
「お母さん自身のできていること」にも目を向けて、「私は今日、こんなことができた!」ということを毎日必ず実感できるようにしましょう。
◆人との交流を持つ
家の中にずっといると心がモヤモヤしますので、発達障害の方が集まるサークルやイベント、セミナーに参加して人との交流を持つこともオススメです。
発達障害の特性を持っている人は、同じく発達障害を持ってる人に親和性を感じやすい傾向にあります。
発達障害を持ってる者同士で悩みを共有し、どのように行動をすれば良いかを知る。それだけでも、心の安定につながります。
ママ友は無理をして作る必要はありません。全てのお母さんがママ友を持っているわけではないのです。
ただし「会話ができる相手」がいることは大切です。
精神的に辛いと感じたら、お子さんを信頼できる人に預けて1人の時間を確保する、あるいはメンタルクリニックへ行って相談を受けてください。
発達障害やアスペルガーであろうとなかろうと、自分は自分。
お母さん自身が自分を知り、自分をコントロールするための知識を得て、自身の「自己肯定感」を高めていくことが大事です。
他の人と比べず、お母さん自身のペースで過ごしてくださいね。
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執筆者:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)