わがままで自己中な6歳児が思いやりのある子に育つ「共感力」の育て方

 

6歳の子がわがままで自己中心的、下の子に意地悪なことが気になっていませんか?自分勝手なわが子が友達に嫌われないか心配になりますよね。心配ご無用。わがままで自己中な子が思いやりのある子に育つ「共感力」の育て方をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.6歳わがまま・自己中な息子が嫌われないか心配!

 
 
お子さんに対して、「もう少し思いやりがあってもいいんじゃない?」と感じることはありませんか?
 
 
わが家でも6歳の長男がわがままで自己中、下の子に意地悪なことにイライラすることがありました。
 
 
うちの長男は弟のおもちゃをわざと取ったり、自分の意見が通るように弟に圧力をかけたりします。
 
 
長男は第一子なので小さい頃からやりたいことをやらせてもらえたり、自分の主張が通ったりすることが多くありました。
 
 
しかもそういうことを当たり前と思っていて、感謝もしてくれません。
 
 
それらのことがわがままで自己中、意地悪な子に見えていたのです。
 
 
 
 
さらに、弟と比較して弟ばかりずるいと言ったり、自分の意見が通らないと癇癪を起こしたりもしていました。
 
 
もちろん私も弟ばかりかわいがっているわけでもなく、兄弟平等に接しています。
 
 
家族の中だけならまだ目をつぶれても、友達に対しても口調がきつく威張ったような言い方をします。
 
 
この前、保育園に行ったときお友達に「嫌い」と言われているのを目撃してしまいました。
 
 
何だろうと思い、こっそり見てみるとお家ごっこでお友達の配役を息子が勝手に決めてしまっていたようでした。
 
 
お友達もお兄さん役がやりたかったけど、一向にやらせてもらえない。
 
 
それで、自分の気持ちがわかってもらえなくて息子に「嫌い」と言ったようでした。
 
 
相手の気持ちを考えず、自分のわがままで勝手に決めてしまうという自己中な行動はよくあるようで、先生からもたまに話を聞いていました。
 
 
保育園では先生が仲裁に入ってくれるのでケンカが長引かないのですが、大きくなってもこのままだと本当にお友達から嫌われてしまうかもしれない…
 
 
仲間はずれにされたりいじめられたりということが起こらないかとても心配でした。
 
 
一体どうして息子はわがままで自己中に育ってしまったのでしょう?
 
 
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2.自分勝手でわがままな子どもは育ちのせい?

 
 
思いやりのある心に発達するためには
 
 
・共感すること
 
・相手の立場に立って考えること
 
 
この2つが必要です。
 
 
共感する、相手の立場に立って考えるためには、同じように物事を感じることが大前提となります。
 
 
お友達の置かれている状況を想像し、その想像の中でどんなふうに感じるかを想像する。
 
 
結構、高度な技術ですよね。
 
 
子どもに発達凸凹があると、相手の気持ちを想像しにくい特性が隠れていることもあります。
 
 
定型発達の子どもでも“相手の立場に立って”考えられるようになるのは、小学校中学年以上とも言われています。
 
 
 
 
相手の立場に立って考えることができてはじめて、思いやりのある行動につながります。
 
 
「自分がされたらどう思うの?」は、幼児にとってまだまだ想像しにくいのが実情なのです。
 
 
つまり6歳ぐらいの子どもがわがままで自己中に感じても育て方が悪いわけではありません。
 
 
幼児ではまだまだ発達途中なので、思いやりのある行動を取れる子もいますができなくても当たり前です。
 
 
ですが、幼児期にはちょっとだけ相手の気持ちを受け入れられるようになっているといいですね。
 
 
子どもが思いやりのある行動ができるようになるためには、お母さんが自分のことを気にかけてくれてるという実感が必要です。
 
 
思いやりの気持ちを受け取ったことがないのに、思いやりをもって人に接することは難しいですよね。
 
 
では実際に相手を思いやる力、共感する力を少しずつ育てていく方法を次章で紹介します。
 
 
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3.わがままで自己中な子どもが思いやりのある子に育つ共感力の育て方

 
 
幼児期は発達段階とはいえ、きょうだいや友達を思いやる「共感力」はどうしたら育つのでしょうか?
 
 
それには身近な大人、特に親の関わり方がポイントになります。
 
 

◆心に余裕を持つ

 
 
共感すること・相手の立場に立って考えられるようになるためには心の余裕が必要です。
 
 
自分に余裕がないときは相手の立場にたって考えて優しくすることは難しいですよね。
 
 
私も思い当たる節がたくさんありました。
 
 
・時間に余裕がない
 
・気持ちに余裕がない
 
・体がしんどい
 
 
 
 
大人もそうですが、子どもたちもとても忙しくて余裕がないタイムスケジュールになっているときは要注意です!
 
 
我が家は共働きで、平日は長時間保育園に預けています。
 
 
そして土曜日は習い事を3つ掛け持ち、日曜日の午前中は習い事、その他の時間もなるべく外に出かけるようにしていました。
 
 
これでは子どもも親も忙しすぎて余裕がなくなって当たり前ですよね。
 
 
子どものためにいろんな経験をさせてあげたいと思っていたのですが、実は逆にみんな苦しかったのですね。
 
 
ですから思いきって、習い事を子どもが一番好きなもの1つだけ残して他はやめました。
 
 
仕事も時短にして、なるべく親子で家にいる時間を増やしました。
 
 
そうすることで、家族全体に時間や心の余裕が生まれ、相手に思いやりのある行動ができるようになりました。
 
 
たとえ仕事の時間が減らせなくても、一日に1回でも子どもと向き合う時間を作ることをおすすめします。
 
 
たとえば「今日の一番楽しかったことは?」など、インタビュー形式で質問をします。
 
 
もし「すべり台が楽しかった!」と答えてくれたら、すべり台についてお母さんの感情も交えて子どもを否定しない会話を深めてみてください。
 
 
短くても子どもの話に耳を傾け共感をすると、子どもは「自分のことを認めてくれている」と感じることができます。
 
 
最後に「教えてくれてありがとう」と伝えてくださいね。
 
 
子どもにとって「お母さんと会話をするのは楽しいもの」と、肯定的なイメージになり信頼関係にもつながります。
 
 
夕飯の時間、お風呂の時間、寝る前5分でもいいので、毎日必ずやっていることとセットにすると続けやすいですよ。
 
 

◆感謝を言葉で伝える

 
 
そして会話の時だけでなく、子どもが何かしてくれたら、当たり前と思わずに「ありがとう」と伝えるようにしました。
 
 
 
 
ありがとうと言われると子どもはお母さんの役に立てたことがうれしいと感じます。
 
 
喜んでくれるとうれしい、もっと喜んでもらいたいと思ってまた役に立つことをしようとしてくれます。
 
 
そうやってどんどん好循環になっていくんですね。
 
 
相手のために何かやってあげたいと思うことで、思いやりのある心が育まれていきます。
 
 
まずはお母さんが余裕を持てるようにして、お子さんにありがとうの気持ちを伝えていきましょうね。
 
 
子どももお母さんから思いやりのある気持ちを受け取って思いやりのある子になっていきますよ。
 
 
 
 
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執筆者:いぐちゆか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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