ゴミをゴミ箱に捨てられないADHDの子。お菓子は食べっぱなしで残骸が床やテーブルに散乱!靴下は脱ぎっぱなしでちんばになってしまいませんか?やりっぱなしで片付けが苦手な子が自分の身の回りのことができるようになる秘策をお伝えします。
【目次】
1.ADHD傾向の息子は身の回りのことが片づけできない!
2.なぜ注意してもADHDの子どもはゴミをゴミ箱に捨てられないの?
3.ゴミはゴミ箱!すすんで片づけできるようになる対策
①ミッションを与えてご褒美を与える
②できた行動を褒めると習慣化される
1.ADHD傾向の息子は身の回りのことが片づけできない!
自分の身の回りのことをするのが苦手で、脱いだ服は脱ぎっぱなし、お菓子の空き箱があちらこちらに散乱してる。そんなお悩みありませんか?

我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の9才の息子はまさにそうです。
ADHDの息子が片付けが苦手なのは、脳の「やることを整理する力」や「気が散らないようにする力」がうまく働きにくいからです。
なので息子がいつも座っているパソコン周りは鼻をかんだティッシュや食べかすなどが散らかっていて、床にもポロポロこぼしているのに本人は全く気にする様子はなし…。
見かねて私や妻が掃除をするのですが、動画やゲームに夢中になっている時は掃除をしていることにすら気付かない、そんな日常でした。
2.なぜ注意してもADHDの子どもはゴミをゴミ箱に捨てられないの?
発達障害・ADHDの子どもがゴミをゴミ箱に捨てられないのは、「やることを思い出す力」や「すぐに行動する力」がうまく働きにくいからです。
たとえば、
・あとで捨てようと思って忘れてしまう
お菓子の袋をテーブルに置いて、「あとで捨てよう」と思ったけれ
ど、別のことをしているうちに忘れてしまう。
・ゴミ箱が遠いとめんどくさくなる
たった数歩じゃん!って思うかもしれないけれど、ADHDの子は「今 やっていること」を中断するのが苦手なので、つい後回しにしてしま います。
・次のことにすぐ気が向いてしまう
ジュースを飲み終わった後など、すぐにゲームや動画に夢中になってしまい、ゴミのことを考えなくなってしまうのです。
・どこに捨てたらいいのか考えるのがめんどくさい
分別が必要なゴミだと、「これはどっち?」と考えるのが大変で、そのまま放置してしまうことがあります。
などがあります。
常になにか別のことに注意が向いていて、ゴミは目に入っていても脳では認識していない状況です。
これは脳の特性なので、本人の意思でだらしない生活をしているわけではないのです。
そんな片づけられない発達障害・ADHD傾向の子ども達は、実は綺麗好きなのです。
例えば、洋服がちょっとでも汚れたりぬれたりしたら、すぐに着替えたくなったり…手足に砂がつくのを激しく嫌がったりすることはありませんか?
繊細で神経質で綺麗好きなのに自分では片付けられないって、ちょっとかわいそうだと思いませんか?

発達障害・ADHD傾向の子どもは、脳の特性からマイルールやこだわりがあるので、行動が習慣化され、綺麗好きの才能を引き出す方法があるので具体例を次にご紹介しますね!
3.ゴミはゴミ箱!すすんで片づけできるようになる対策
では、どうやったらADHDの子どもはゴミを捨てられるようになるでしょうか?
ちょっとした工夫で、ゴミをちゃんと捨てられる習慣がついていきます。
①すぐに捨てられる場所にゴミを近くに置く
②時間が経つと忘れてしまうため「捨てようね」とすぐ声をかける
③楽しいことの前に片づける習慣をつける
④少しでも片づけようとした行動を認める
我が家でうまくいった秘策をこの後お伝えしますね。
ある日息子が、ゲームのサブスクリプションサービス(毎月定額を払ってサービスを受ける形態)を買いたいと言ってきました。
我が家は毎月お小遣いをあげるのではなく、欲しいものがあったらお年玉や誕生日にもらったお祝いなどから本人が支払うか、高額なものは都度相談して決めるというスタイルです。
◆①ミッションを与えてご褒美を与える
月額数百円ではあるのですが、毎月自分のお金で払わせるのは酷だなと思ったので、こんなミッションを息子に提案してみました。
・毎日寝る前にパソコン周りを掃除する
・毎日続けられたら、翌月のサービス料は親が支払う
・毎日続けられなかったら、翌月のサービスは継続しない
楽しいことに目がない息子は、「ミッション」という言葉や、欲しいサービスが毎月手に入るワクワク感から、「うん!がんばる!」と即答でした。

ミッションを与えられた息子は、毎日パソコン周りを掃除してから寝るようになったのですが、それだけでなく驚きの変化がありました。
◆②できた行動を褒めると習慣化される
最初はミッションを意識して掃除をしていた息子ですが、「綺麗になったね!」「片付いているね!」とできた行動をご褒美だけでなく、言葉を添えて褒めました。
そのうちそれが習慣となって、意識せずに片付けができるようになってきました。
そうすると、もともと綺麗好きだった息子は「汚いと落ち着かない」と言い出したのです!
そんな変化を迎えた息子は、そのうち自分のパソコン周りだけでなく、リビングに落ちているゴミをゴミ箱へ捨ててくれたり、食後に食器を下げるようになったりと、どんどん身の回りのことでできることが増えていきました。
楽しいことのためならがんばれる、そんなADHDの特性を活かしたこの対策。同じようなお悩みを持ったご家庭は、ぜひ試してみてくださいね!
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:大谷聡志
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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