子どもの猫背が気になり注意をしていましたが、発達障害やグレーゾーンの子どもには筋力の低下や低緊張が関係していることを知りました。バランスボールが姿勢改善に役立つのではないかと試すと、簡単に猫背が改善されたのです!その方法をご紹介します。
【目次】
1.あらゆる場面で気になる子どもの猫背
2.猫背の子どもの原因
①筋力の低下
②低緊張
③お手本となる大人も猫背
3.子どもの猫背をバランスボールで改善する方法
1.あらゆる場面で気になる子どもの猫背
我が家には現在小学校3年生の子どもがいます。発達障害グレーゾーンで、人一倍敏感な子(HSC:Highly Sensitive Child)です。
そんな子どもの猫背があらゆる場面で気になっていました。食事中、勉強中、遊んでいるときなど椅子に座っているときは猫背なので、家にいる間ずっと気になる状態でした。
ここで椅子についてですが、机と椅子の高さが合っていないと猫背になると聞いたことがありました。
ですから、我が家は子どもの椅子を買うときは、足置きがあり、足置きと座る部分の高さが調整できるものを用意しました。机と椅子の高さは合っているので、椅子が問題ではないと思いました。
猫背は体に良くないですし、悪影響が出てからでは遅いと思い、心配から子どもに注意してしまっていました。特に夫がよく注意するので父子関係にも悪影響があり、早期解決が必要だと感じました。
2.猫背の子どもの原因
猫背の子どもは、猫背になっている自覚がない場合もあります。なので、注意をしてもなかなか直らなかったり、直せなかったりという場合もあります。
猫背になる子どもの原因ですが、3つあります。
◆①筋力の低下
ゲームで遊ぶ、テレビや動画を見て過ごす子どもが増え、外で遊ぶことが減っています。そうすると運動量も減り、筋力の低下や運動能力の低下に繋がります。その為、正しい姿勢を保つ筋肉が弱くなります。
発達障害があると、運動発達がゆっくりの子もいて、運動が苦手だったり、体を動かすことが億劫に感じたりする子もいます。
◆②低緊張
低緊張とは、重力に逆らって自分の体重を支えることや、同じ姿勢を取り続けることが難しく、安定した姿勢を保つことができない状態です。
姿勢を保てないことで猫背になる・座っている時にもじもじする・寝そべることが多くなるなどの様子が出てきます。
また、集中することが苦手だったり、手先が不器用だったり、姿勢を保つことに過度にエネルギーを使うため疲れやすくなったりします。
◆③お手本となる大人も猫背
筋力が低下している子どもですが、大人も同じことが言えます。運動不足により大人も筋力が低下しています。
それにより、お手本となるべき大人が猫背になっていたり、足を組んだりしています。それでは子どもが正しい姿勢を学べません。自然と同じ悪い姿勢を学んでしまいます。
3.子どもの猫背をバランスボールで改善する方法
バランスボールを試そうと思ったのは、子どもの猫背をバランスボールで改善できないかと思ったからです。体幹を鍛えることで姿勢改善に繋がると思いました。
子どもに初めてバランスボールを見せると「大きいボール」と喜んで興味津々でした。まずは好きに触って遊ぶことから始めました。
子どもは楽しいことでないと続かないので正しい使い方よりも楽しむことを意識し、姿勢改善は焦らないことにしました。無理強いはせず、使いすぎて体を痛めることがないように気をつけました。
その他の注意点なのですが、バランスボールは思いがけない動きをするので危険がない場所で使用し、ケガに気をつけてください。裸足になることもおすすめです。
また、バランスボールの大きさは、大きすぎたり、小さすぎたりしないようにお子さんに合うものを使用してください。
その後も子どもがバランスボールを気に入り毎日遊ぶ姿が見られたので、椅子の代わりにバランスボールを使うことを提案しました。
するとすぐに使い始め、初めはユラユラして座りにくそうな様子もありましたが、次第に慣れると椅子に座っているよりも、バランスボールに座っていることが増えました。
「使って」と言わなくても使ってくれるようになったのです。使い始めて気付いたのですが、バランスボールに座ると自然と姿勢が良くなります。
正しい姿勢で使わないとバランスボールに座れないからです。これで猫背の子どもを注意することが無くなりました。
子どもにかける言葉は、「良い姿勢だね」と、バランスボールを使って良い姿勢のときに笑顔で肯定することだけです。そうすることで良い姿勢も学べますし、親子関係まで良くなりました。
バランスボールを使い始めてから毎日使ってくれています。体幹も鍛えられ、良い姿勢も学べたことで、椅子に座ったときの姿勢も良くなってきました。
ぜひ試してみてください。
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執筆者:安室ゆう
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)