ママのイライラ・ガミガミ叱る子育てがADHDの子どもの癇癪をひどくさせることをご存じですか? どのようにしてママがイライラを手放せるのか、発コミュに出会い叱らない穏やかママに変った私が何を得たのか、ぜひお読みくださいね!
【目次】
1.怒りすぎてイライラが止まらないADHDキッズのママ
2.ママのイライラとADHDっ子の癇癪の関係性
3.癇癪を起こしてもママがイライラしなくなる方法
①子どもへの要求量を下げる
②好ましくない行動は物理的・意識的にスルー
③できているところを見つける
4.元イライラママが叱りゼロ!穏やかママになって得たもの
1.怒りすぎてイライラが止まらないADHDキッズのママ
こんなことはありませんか?
休み中、子どもが毎日毎日何かしら気に入らないと金切声をあげて怒る泣き叫ぶ…
だからママもつられて声のかぎり怒鳴りつける…
私ってこんなに怒鳴る人間だったっけ?
どうしちゃったの私?
もうこの子ヤダ…
捨てたい…
ここから逃げたい…
そう感じる自分に自己嫌悪を感じるけれど怒りは止まらない…
これ実は過去の私です。
私ってこんなに冷たい人間だったのだろうか、と悩みながらも小さな息子たちにただただ怒りをぶつける自分をコントロールできなかった。
人が嫌悪感を感じるであろう人間に自分がなってしまった苦しさは表しようがないほどです。
この苦しみをもし今経験されているならば、安心してください!
そこから抜け出す方法はあります!
実際に私はそこから抜け出すことができましたし、私の生徒さんも抜け出すことができています。
皆さん声を揃えて言われるのは、「私がイライラして叱るのをやめたら子どもが落ち着いた」ということです。
子どもを変える前に、まずママが変わることです。
どういうことなのか?次で解説していきますね。
2.ママのイライラとADHDっ子の癇癪の関係性
注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性を持つ子どもは感情のコントロールが苦手で癇癪を起こしやすい子が多いです。
イライラして叱りがちなママに持っていただきい視点があります。
それは癇癪をよく起こす子は、癇癪を起こすことでママ呼んでいるということです。
なぜか?
子どもはママの注目をいつも欲しがります。
ママが反応してくれる方法で注目を得ようとするんです!
ADHDタイプの子は感情コントロールが苦手で思い通りにならないことにも弱いです。
だから気に入らないと癇癪を起こして全く話を聞き入れない状態になってしまう子も多くいます。
癇癪を起こされるとママもイライラっとして、早く落ち着いて欲しいので子どもの言い分を聞いたり、子どもに「なになに?なんで怒ってるの?」と理由を聞いて落ち着かせようとしたりするママも多いのではないでしょうか?
あまりに癇癪がひどいと叱りつけてしまうママもいるかもしれませんね。
けれどそうやって癇癪に取り合っていると癇癪は絶対に無くならないのです。
なぜなら癇癪を起こすことでママを呼ぶことに成功しているからなんです。
そして普段ママたちはいいことをしているときは何も言わないけれど癇癪を起こせば100%反応してくれる!
だったら無意識的に怒られる方を取ってでも子どもはママを呼ぼうとするんです。
たとえ叱ったとしてもママが子どもに注目したことになります。
だからママが癇癪に取り合っている限り、子どもの癇癪がなくなることはないのです。
3.癇癪を起こしてもママがイライラしなくなる方法
ママが子どもの癇癪に反応してイライラして叱るという対応は変える必要があるというは分かったけれど、どうしても子どものペースに巻き込まれてイライラしてしまう!
どうやったらイライラを抑えることができるの?と思われますよね。
◆①子どもへの要求量を下げる
イライラしない極意は、要求量を下げること!です。
宿題やらなかったら勉強についていけなくなるんじゃないか?
学校休ませたらもう学校行かなくなるんじゃないか?
好きなことだけやらせてたらそれしかやらなくなるんじゃないか?
お子さんのことを思えばこそ、こう考えてしまいがちですよね。
しかし、残念なことにそう思えば思うほどお子さんは荒れていきます。
なので一旦ママのこうなって欲しい!こうして欲しい!という思いを思い切って手放してみてください。
具体的に言うと、
・宿題を本人がやらなくていいと思うならまぁいいか
・学校を疲れて休みたいならまぁいいいか
・お風呂1日くらい入らなくてもまぁいいか
・最低限のご飯食べる、寝るをしてくれるなら落ち着くまでやらしておけばいいか
など、子どもが落ち着いてるならまぁいいかと本気で割り切ることでお母さんの力が抜けていきます。
お母さん自身がきっと楽になるはずです。
そうすると不思議とお子さんも落ち着いていくのです。
◆②好ましくない行動は物理的・意識的にスルー
イライラしそうだなと思った時に試してみていただきたいのは、子どもとの物理的・意識的な距離を取ることです。
癇癪を起こされるとママが怒ったり、叱りつけることはしなくなったとしても、どうしても目の前で好ましくない行動をされると目を向けてしまいそうになりますよね。
しかし、前述した通り目を向けるだけでも癇癪への注目になってしまうのです。
そんな時には、(子どもの安全を確保した上で)ママが別の部屋に移動して落ち着くのを待つ、などして物理的な距離を取るのもおすすめです。
車内で移動中など、場所を変えることができないときもありますよね。
そんな場合は、ラジオを聞いたり別のことを考えるなどして子どもへの意識を別の何かへ移すという方法もあります。
◆③できているところを見つける
発コミュでは叱らずとにかく肯定をいれていきます。
肯定は子どもがしている何気ないことを褒めていくので子どもをしっかり見る必要があります。
まだまだ最初は肩の力が入ってしまう方が多いと思います。
そんな方はお子さんにばかり目を向けている傾向があります。
そしてできないところばかりが目につくんです。
ですから、まずはできているところを毎日5つ見つけてください。
小さなことで大丈夫です。
・おはようって言えた!
・ご飯全部食べた!
・帰ったら手を洗えた!
・座っておやつを食べている!
・ありがとうって言えた!
こんな小さなことでいいので、これを1週間続けてみてください。
少しお子さんを見る目が変わると思いますよ!
4.元イライラママが叱りゼロ!穏やかママになって得たもの
元イライラ・ガミガミママだった私は、当時の自分からは想像もできないような叱らない穏やかママに変わりました。
イライラゼロ!ママに変わり、得たものがあります。
それは新しい考え方です。
私は今思えば
周りに迷惑をかけたくない!
子どもに言うことを聞いてほしい!
子どもは親の言うことを聞いていればいい!
そんな私目線の考えで子育てをしている母親でした。
けれども今では全く真逆の、周りよりも息子の気持ちが最優先! 子どもの気持ちを尊重してあげたい、子どもが楽しい!幸せだ!と感じることが何より大切だと考えるまでに変化しました。
今まさに荒れ狂うお子さんを目の前にしていれば、全く別世界の話と他人事に思えるかもしれません。
発コミュに出会う前の私ならそんなふうに受け取っていたと思います。
けれども少しずつ私の対応を先に変えたら、息子がどんどん成長し始めました!
嘘が2週間でなくなった!
爆発するように怒ることがなくなった!
やるべきことをスムーズにやれるようになった!
変えたのは私の対応だけ。
けれども変わったのは対応だけではなく息子を見る目線も変わっていきました。
そして子どもの一生懸命な姿、はちきれんばかりの笑顔、真剣な顔を見る機会が増えていくと、愛情がどんどん増していきました!
息子を一人の人間として向き合えるようになりました。
ママたちの肩の力が少しずつ抜けていき、考え方が変わると一気に気持ちが楽になることってあるんです!
イライラ・ガミガミママから叱らない穏やかママへ変われる発コミュをぜひ学んでいただきたいと思います。
発達障害・グレーゾーンの様々なお役立ち情報が学べます!
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)