発達障害ADHDの子どもが片付けられない理由は様々な理由があります。命令口調ではなく、具体的な指示と褒め言葉を使って、楽しい片付け時間の作り方を紹介しています。
【目次】
1.発達障害ADHDの子ども達の周りってなんでこんなに散らかるの…?
2.発達障害ADHDの子どもが片付けが苦手な理由
3.おうちでできる!お片付けが楽しくなる声かけ
1.発達障害ADHDの子ども達の周りってなんでこんなに散らかるの…?
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)お子さんがお片付けができなくて困っていませんか?
いつも部屋がぐっちゃぐちゃ
片づけてー‼
と言っても何も話が通じなくて結局ママが、いつも片づけるハメになっていて困っているママいませんか?
我が家の4・5歳のADHDタイプの兄弟たちも息子達はポイポイ次々に遊びたいおもちゃを出していきます。
「今出してるおもちゃを片づけてから、次のおもちゃで遊ぼうね」
も全く通じず困ってしまっていました。
実は、発達障害の有無にかかわらずママが子どもへの対応をいつもと別の対応に変えると、子どもがスッと落ち着くことがあるのです。
別の対応に置き換えるだけで、ママ自身も対応に困らず疲れずにすむので、気持ちが落ち着きますよ!
2.発達障害ADHDの子どもが片付けが苦手な理由
◆注意散漫
ADHDの子どもは、途中で他のものに気を取られやすく、片づけの途中で別の活動に移ってしまうことが多いです。
◆実行機能が弱い
片づけには計画を立て、手順を踏んで行動する実行機能が必要ですが、ADHDの子どもはこの機能が未発達であることが多いです。
◆衝動性が強い
ADHDの子どもは衝動的に行動する傾向があり、片づけのような時間のかかる作業に耐えられず、すぐに他の興味のあることに移ってしまいます。
◆構造化された環境の欠如
片づけには整理された環境と明確なルールが必要ですが、ADHDの子どもは混乱した環境や曖昧な指示に対処するのが難しいです。
◆時間感覚の違い
ADHDの子どもは時間の経過を感じにくく、片づけにどれだけの時間がかかるかを見積もるのが難しいため、始めること自体が億劫になります。
◆興味の欠如
片づけは多くの子どもにとって楽しい作業ではありませんが、ADHDの子どもは特に興味がない作業に対して集中力を持続させるのが難しいです。
以上の理由から、「片付けなさい!」という命令口調では、子どもには通じません。
だから、ママが声かけを「伝わる言葉」に変換して支援してあげるだけでスッと指示が通りやすくなるのです!
3.おうちでできる!お片付けが楽しくなる声かけ
◆作業を分解して伝える
片付けして! では通じません。
抽象的な指示やタスクを一度に伝えると、ADHDの子どもは混乱しやすいです。タスクを小さなステップに分解することで、各ステップを理解しやすくなります。
①このおもちゃを
↓
②箱の中に
↓
③入れてね
抽象的な表現よりも具体的な表現の方が伝わりやすいです。
タスクが小さく分けられていることで、プレッシャーやストレスを感じにくくなります。子どもが自分のペースで取り組むことができるため、無理なく進められます。
小さなステップでの指示に慣れることで、子ども自身がタスクをどのように分解して進めるかを学ぶことができ、将来的に自主的に行動する力が養われます。
◆擬音語やジェスチャーで褒める
ジェスチャーや擬音語は楽しい要素を含んでいるため、褒めること自体が楽しい経験となります。
視覚的・聴覚的な褒め方は、子どもに強い肯定感を与えます。頻繁に褒められることで、子どもは自分に自信を持ち、自己肯定感が向上します。
ママも毎回口に出して「オモチャを箱の中に入れてくれてありがとう」なんて褒めるのも大変なので、擬音語やジェスチャーを使って手軽に褒めてみましょう。
ナイッシュー!
グッチョブサイン
拍手
ジェスチャーや擬音語を使った褒め方は印象に残りやすく、子どもが褒められた経験を長く覚えていることができます。
これにより、好ましい行動が増えていきます。
ADHDタイプの子育てには周りの大人の考え方や捉え方を変えてあげることも大切です。
困りごとも本当は強みが隠れているかもしれません。
親子ともに変化・成長していくことができます!
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執筆者:多良 みのり
(発達科学コミュニケーショントレーが強い