繊細で不安が強い子どもが同じ質問を繰り返すことはありませんか?子どもが何度も同じ事を聞くことに障害かも?と不安になりますよね。それには理由があります。質問に毎回答えるお母さんも辛いですよね。子どもの聞く回数を減らすにはお母さんとのコミュニケーションが鍵を握るんです。 |
【目次】
1.子どもが何度も同じことを聞くのは障害?
子どもが何度も同じ事を聞くことに「もしかして障害?」と対応にお困りのお母さん!もう、何度も聞かれるしつこさにうんざりしていませんか?
もしかして、お子さんは繊細で不安が強いタイプではないでしょうか?
例えば、
・間隔が空かずに「今は、何時かな?」と聞く
・出かけるときに目的地に到着するまで何回も「今からどこいくの」と聞く
・日曜日に「今日は幼稚園(学校)ある?」と聞く
・捕まえた「カブトムシ」が長生きするか何回も聞く
などです。
質問の内容は子どもにより様々ですが、お母さんから返ってくる答えがわかっているものが多いことが特徴です。
周りから見たら、ただしつこいだけに思えるその行動!しかし、そうではないのです。
ただ単純に見通しが立たないため不安で聞いてくることもあるでしょうし、本人のこだわりの強さから同じ回答を言って欲しくて聞いてくることもあります。
また、子どもは、やりとり自体がお母さんとのコミュニケーションツールとして確立してしまっていることも。
お母さんは、何度も同じ事を聞いてくる子どもに「もしかして、この子は理解ができていないのかしら?」と疑問や不安を抱いてしまいますよね。
いずれにせよ、共通して言えることは繊細で不安が強いお子さんは何度も同じ質問を繰り返し、同じ返答が返ってくることこそが、安心感へと変わるのです。
何度も同じ事を聞くお子さんが、安心感を得たいがために同じ質問を繰り返す場合、お母さんとのコミュニケーションで聞く回数を減らしてあげることができます。
そして、お子さんにとってお母さんとのコミュニケーションツールの一つになっているのであれば、そこを多いに活用していきましょう。
次項でお伝えしていきますね。
2.同じ質問を繰り返す子どもを突き放す対応で悪化?私の失敗例
ここで、お子さんの質問のパターンを思い返してみてください。同じ質問をするときって、状況のパターンが決まっていたりしませんか?
その都度、対応してわかりきっている答えを何度も伝える。正直お母さんは疲れてしまうこともありますよね。
他人からしたら、子どもが何度も同じ事を聞く障害を抱えているんだから、毎回答えてあげれば済むことじゃん!一番辛いのは本人だよ!と思うかもしれません。
確かに一番辛い想いをしているのは間違いなくお子さん本人です。しかし、毎日対応するお母さんはそう割り切れるほど気持ちの余裕がないときだってあります。しつこい!と、一掃してしまうことだってありますよね。
そのようなお母さんの気持ち、痛いほどわかります。我が家でも同じことが続いたときがありましたので…
私も娘が同じ質問を繰り返すというパターン化に悩んだ時期がありました。
犬の散歩に出かけるときに散歩中に何度も「今からどこ行くの?」と。
家を出るときにこれから犬の散歩に行くことを説明しているし、娘もしっかり状況を理解している。
理解をしっかりしているということに確信を持つには、子どもが質問したことに対して質問返しをしてあげるとわかることがあります。そこで理解を示す返答があれば分からなくて聞いているのではないということになります。
犬の散歩のときには、毎回同じやりとりが散歩中ずっと行われました。だんだんと私も答えることや、そのやりとり自体に疲れてきてしまい酷い態度をとってしまったことが何回もあります。
ときには無視してしまったり、「わかっていることを何度も聞かないでよ!」と明らかにイライラして面倒くさい態度を娘に出してしまったり。
安心感を得たくて聞いている娘からしたら、どう考えてもこのイライラ対応はあり得ないですよね。結果は当たり前ですが、娘の聞く回数は減るどころか、増えていくことになりました。
そしてあろうことか、犬の散歩中だけだった質問が他の状況においても派生させてしまうという悪化傾向に転じてしまいました。
次項では悪化してしまった状況から脱出した対応をお伝えします。私のような失敗をしないうちに試してみていただけたらと思います。
3.お母さんとのコミュニケーションで聞く回数を減少させる対応とは
先ほどからお伝えしているように、繊細で不安が強く何度も同じ事を聞くお子さんが欲しいのは安心感です。
前項の娘の事例でお話ししたように、状況を理解している上で何度も同じ質問をしていることがわかれば、お母さんは子どもの気持ちにとことん寄り添うだけです。
「何度でも聞いて良いよ。ママは何度でも答えてあげるから大丈夫だよ!」
「あなたが思っている回答は間違えてないからね」
と都度返してあげてください。もし目で見て安心するタイプのお子さんの場合には、絵を書いてその気持ちを伝えてあげても大丈夫です。
伝える方法はどちらでも構いません。要はお子さんに安心を届けてあげられればいいのです!
子どもにとってはコミュニケーションの1つでもあるため、お母さんが対応を変えることで自分を受け入れてくれたという安心感を得ることができます。
また、子どもが自分の答えに自信がない場合には、これで大丈夫なんだ!という安心にも変わります。
何度も同じ事を聞く子どもに、安心感を与えてあげることで結果お母さんも楽になれるのです。
実際、娘にもこれまでお伝えした対応を続けたところ、数日で聞かなくなり今では全ての状況で通常範囲の聞く回数に変わりました。答えがわかりきっていることはほぼ聞かなくなったと言った方が正しいでしょうか。
こどもが何度も同じ事を聞く障害に悩んでいるお母さんはぜひ今日から試してみてください。気がついたときには、質問の嵐は過ぎ去っているかもしれません。
お子さんの心に安心がたくさん届きますように。応援しています!
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執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)