発達障害の夫は怒りっぽいし、毎日気をつかって疲れた…というママはいませんか?夫の機嫌を気にしすぎるとストレスが溜まりますよね。家庭内のコミュニケーションを改善し、夫の不機嫌に振り回されないための新習慣をご紹介します。
【目次】
1.怒りっぽい夫に疲れる毎日。ママが我慢すれば解決?
発達障害やグレーゾーンの夫の機嫌に振り回されるのを避けようと、ママひとりが我慢していませんか?
このような状況が続くと、家庭全体がストレスに包まれ、家族関係が悪化する可能性があります。
また、発達障害の夫が不機嫌にならないようにママが常に気を使って過ごすことで、子どもに影響が及ぶこともあります。
例えば、家族でお出かけするときに、次のようなことで旦那さんがイライラすることはありませんか?
・お出かけの準備しようとしたらイライラ
・道中の車の中でイライラ
・着いてから人混みにイライラ
・じっとしていない子どもにイライラ
・ご飯中もイライラ
・帰りは疲れてイライラ

こんなに夫がイライラと不機嫌だと、家族でお出かけなんてしたくなくなりますよね。
子どものためには外に出て、色々と経験させてあげたい!楽しませてあげたい!
いちいち夫がイライラするのも嫌だから、私が気をつけよう!
と、ママは頑張りがちになります。
このような状況が続くと、ママが疲れをため、家庭全体もストレスに包まれ、家族関係が悪化する可能性があるんです。
2.ママの我慢が子どもに悪影響なわけ
夫の不機嫌にママが我慢している状態は、子どもにとってもよくありません。
なぜなら家庭での安心感が、子どもの心の健康につながるからです。
◆情緒が不安定になる
家庭の雰囲気がいつも悪いと、子どもは常に緊張を強いられます。その結果、精神的な不安を抱えやすくなります。
◆自己肯定感の低下
ママが否定されると子どもは自分が否定されたように感じることがあります。
また、両親の不仲は自分のせいだと感じてしまい、自分の存在を否定的に捉えてしまう可能性があります。
◆将来の人間関係への影響
親の不機嫌や我慢の姿を見て育った子どもは、将来、人間関係を築くときに両親と同じ方法をとる可能性があります。
ママがいつも我慢している状態は、ママのストレスが溜まるだけでなく、子どもにとっても良い影響があるとはいえません。
もちろんそれはわかっているけれど、簡単に解決しないから困っているんですよね。
ところで夫が不機嫌になりやすいのはなぜなのでしょう。
3.発達障害の夫が不機嫌になりやすい理由
発達障害を持つ人の機嫌がコロコロ変わる理由には、特性が関係しています。
先ほどのお出かけででは、以下の3つが挙げられます。
◆①感覚過敏
発達障害の人は感覚が非常に敏感な場合があります。
例えば、車の中の子どもの声や、人混みのザワザワなどの感覚がストレスの引き金になります。
この感覚過敏が原因で、周囲の些細な音や変化に対して過剰に反応してしまうのです。
◆②ルーティンの崩れ
発達障害を持つ人は、日常のルーティンや予定が崩れることに強いストレスを感じます。
いつもと違う環境や計画の変更があると、それに適応するのが難しくなり、結果として機嫌が悪くなります。
◆③自分の時間の不足
発達障害の特性として、自分の興味や関心に集中したいという強い欲求があります。
しかし、家族との時間や他の用事によって自分の時間が取れないと、それがフラストレーションの原因となり、機嫌が悪くなることがあります。

これらの特性を理解し配慮することで、お互いに生活はしやすくなりますが、ママが気をつかって生活しているのは変わらず大変です。
そこで、ママたちにやって欲しいことがあります。
4.夫の不機嫌に振り回されないための新習慣
夫の不機嫌に振り回され、ストレスを感じている妻がまずやるべきことは、自分自身の気持ちに向き合うことです。
これまで発達障害の特性とは言え、夫の不機嫌や数々の言動に切なくなったママもいるのではないでしょうか。
夫のことを理解しようと思ってもできない!って思っているママもいるかもしれませんね。
そこで、まず大切にしてほしいことが「自分の気持ちに向き合うこと」。
おすすめなのが、自分の感情や考えを整理するために、ジャーナリング(書くこと)です。
ノースカロライナ州立大学と北テキサス大学の研究でも、書くことで気持ちが整理される効果が証明されているんですよ!
やり方は次の通りです。
◆ステップ1:気持ちを書き出す
まずはノートや日記に、夫に対する怒りや不満を書き出してみましょう。
毎日ではなくても、イライラを感じたときや疑問に思った時で構いません。
この作業を通じて、自分自身の感情を客観的に見ることができ、本当の問題が何であるかを理解する手助けになります。
書くことで自分の感情や思考が明確になり、冷静に対処できるようになるのです。
◆ステップ2:真の欲求を見つける
書き出したことをよく読むと、「○○すべき」「○○しなきゃいけない」という思い込みが混じっていることに気づくかもしれません。
そこで、何が自分にとって本当に重要なのかを考えます。
「子どものことはママがやるべき」 「家族は一緒にいるべき」 「家事は女性がしなきゃいけない」
などがあったら、本当に?どうして?と自分に聞きます。
そうすることで、自分がどうしたいのかがわかってきたり、「ま、いっか」という思考が出てきたりします。
私は、もう夫とは会話できなくていい、自分が頑張ればいい、夫は敵だ!と思っていましたが、
「夫と話がしたい」「家族で仲良く過ごしたい」というような本音が見えてきて、自分で驚いたことがあります。
そこから、自分の気持ちが少し変わりました。
◆ステップ3:小さな行動から始める
気持ちを整理したら、次は具体的な行動に移します。
例えば、
・あいさつを必ずする
・名前を呼ぶ
・決まった質問したり、話をする時間をあえて持つ
・家事や育児の分担について夫と話し合い、少しずつ協力体制を整えていく
・家族で出かける時は、夫の希望も確認するなど
少しずつコミュニケーションを増やし、家族での時間を楽しむ工夫をしましょう。
わが家は、今では、家族でのお出かけやご飯の時間を楽しめるようになりました。
夫と話し合い、家事や育児を分担することで、家族全員が協力し合い、楽しい時間を過ごせるようになったのです。

怒りっぽい発達障害の夫と共に過ごすのは簡単ではありませんが、まずはママ自身の気持ちに向き合い、書くことで整理することが大切です。
そして、小さな行動から始めて、家族全員が協力し合える環境を作ることが、幸せな家庭生活への第一歩となります。
自分の感情を理解し、夫とのコミュニケーションを改善することで、夫の不機嫌に振り回されない平穏と喜びを取り戻すことができるのです。
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執筆者:林 花寿美
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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