小1の反抗期がひどい、生意気で言うことを聞かない…。そんな“中間反抗期”をほっとくと、反抗がエスカレートして”本音を話さない子”になり、親子関係が遠ざかる危険があります。今回は、中間反抗期の原因と、反抗が落ちつく対応法をお伝えします。
【目次】
1.小1の反抗期がひどい!親子喧嘩ばかりの現実
2.小1が生意気で反抗ばかりするのはなぜ?
3.中間反抗期をほっとくとどうなる?親子関係への悪影響
4.中間反抗期が落ち着く対応法
5.子どもが本音を話してくれるように!
1.小1の反抗期がひどい!親子喧嘩ばかりの現実
小1の反抗期がひどい!どうしたらいいの?と感じていませんか?
あまりに生意気で反抗的な態度が続くと、ママだってイライラしたり、ムキになって親子喧嘩に発展することもあるかもしれません。
ですが、実は反抗していない”普段の関わり方”を変えることで、反抗的な態度はぐっと落ち着き、親子関係もラクになるんです!

小学生のお子さんにこんな様子はありませんか?
・親の言うことを聞かない
・無視する
・親から干渉されるのを嫌がる
・八つ当たり
・屁理屈を言う
・ウソをつく
・あまのじゃく
・急に泣いたり怒ったりする
これらは実は、小学校低学年ごろに見られやすい中間反抗期の特徴です。
成長の証とはいえ、ひどい反抗が続くと、ママの心の方が持たなくなってしまいますよね。
そしてさらに怖いのは、“仕方ない時期だから”とほっとくと、親子関係に深い溝ができるということ。
だからこそ、早めの対応がとても大切なので、反抗的な態度が落ちつく対応法をご紹介しますね。
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2.小1が生意気で反抗ばかりするのはなぜ?
中間反抗期は、第一次反抗期(イヤイヤ期)と、第二次反抗期(思春期)のあいだに起こる反抗期で、一般的には5〜10歳の間に1〜2年続くと言われます。
反抗ばかりする背景には次の3つが大きく関係します。
①自立心の芽生え
小学生になり、言語能力や思考能力がぐんぐん発達してくることで、自分の意見を持ち始め、親の指示に反発しやすくなります。
②新しい環境への適応ストレス
保育園・幼稚園から小学校入学は子どもにとって何もかもが真新しい変化の連続です。
環境が大きく変わり、新しいルールや人間関係に戸惑いながら適応しようとしている結果、目に見えないストレスが溜まり、反抗的な態度が出やすくなります。
③社会性の発達による葛藤
学校という集団生活の中で、友達との関係や自己評価について悩み、劣等感を感じたり、人間関係に不安やストレスを感じることがあります。
周囲に合わせた行動ができるようになることで、感情が不安定になります。

反抗期は成長の証だからこそ、「この時期は自然に治る」と放置しがちですが、本当の問題は”反抗そのもの”ではなく、反抗の裏側で子どもたちが感じているもの。
ここを見落とすと、親子関係が崩れてしまいます。
3.中間反抗期、ほっとくとどうなる?親子関係への悪影響
ここからは、私の実体験も交えながら、反抗を放置したときの本質的な問題をお伝えします。
私には小学3年生の息子がいます。保育園のころは、素直で優しくていつも「ママ大好き!」と言ってくれる可愛い男の子でした。
ですが、小1になった途端
・笑顔で「ハンカチ持った?」と聞いただけなのに、「うるさいな!ばばあ!」
・「お風呂行こう!」と誘っても無視
・「上手にできたね!」「え?全然ですけど~」とバカにしたような返事。
このように、生意気な口調で反抗をし始め、2年生になる頃には大きな声で怒ったり叩いたりするようになってしまいました。
当時の私は、つい感情的になり、間違った関わり方をしていて、日を追うごとに喧嘩が絶えなくなっていきました。

親子喧嘩が続いたり、時間が解決してくれるだろうと問題を先送りにしてしまうとこんな悪影響があります。
◆親子関係の悪化(=本音を話さない子になる)
反抗を放置すると 子どもは「どうせ分かってもらえない。話してもムダ」と感じるようになり、 本音を話さなくなります。
会話が減った結果、反抗がさらに強くなったり、将来の思春期の“相談しない子”につながり、後から修復が非常にむずかしくなる部分です。
◆孤独感・不安 → 自己肯定感の低下
小学生と言えども、精神的にはまだまだ未熟。反抗している裏では、子どもはとても不安定です。
「放っておかれてる」 「気持ちを聞いてもらえていない」子は、「自分には価値がない」と感じやすくなり、心の土台である自己肯定感が大きく下がります。
ただ反抗がひどいのではなく、心の土台が揺らいでるサインということを理解してあげましょう。
◆問題行動・学習面への悪影響
反抗的な態度を叱られ続けたり、放って置かれたりして家庭で安心できない子は、学校でトラブルが増える、叩く・暴れる、宿題をやらない、学習意欲が落ちるなど”行動”として表面化します。
「反抗の裏側の気づき、心に寄り添えるかどうか」が、 外の世界の安定にも影響してくるのです。
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4.中間反抗期が落ち着く対応法
では、親の言うことに反抗的で生意気で子どもに対して、いったいどんな接し方をすればいいのでしょうか?
子どもの反抗的な態度がみるみる落ち着いただけでなく、私自信の心の余裕まで生まれるようになったコミュニケーションのコツをお伝えしますね。
◆①実況中継で肯定する
以前の私は、反抗的な息子をなんとか機嫌よくさせたくて「すごいね!」「かっこいいね!」という褒め方をしていました。
幼児期は素直に喜んでくれていましたが、小学生になると「別にすごくないし」と返されるようになりました。
そこで、変えたのが事実をそのまま伝える肯定です。おだてや事実と異なることを褒める必要はないのです。
・「おはよう!自分で起きてきたね!」
・「宿題やってるんだね!」
・「もう準備できたんだね!」
これは”ママはあなたのことをみているよ”のメッセージになり、孤独感を感じさせずに自己肯定感も育っていきます。
事実を素直に伝えることで、褒めを素直に受けれなかった息子が私の言葉に頷いてくれるようになっていきました。

◆②「話を聞く」に徹する
以前の私は、言うことを聞かずに反抗的に言い返してくる子どもに対して、「どう言えば動いてくれる?どう説明すれば伝わる?」と”親の正しさをいかに教えるか”ばかり考えていました。
ですが、私が言い聞かせようとすればするほど、息子の反抗的な態度はエスカレート。
そこで私が変えた子どもに「何を言うべきか?」ではなく「子どもの話を聞くこと」に徹しました。
私の考えや主張は一旦飲み込んで
「え!そうなの?知らなかった!」
「うんうん。それでそれで?」
「え!それで〇〇くんはどう思ったの?」
こんなふうに、私が子どもの話を引き出すことで、あれほど会話が進まなかったことが嘘のように会話が続くようになっていきました。
5.子どもが本音を話してくれるように!
今、小1のひどい反抗期に、怒鳴っても、優しく伝えても、様子見をしても、反抗的な態度がひどくなる一方とストレスを感じて悩んでいるかもしれません。
以前の私もそうでした。「どこで接し方を、間違えたんだろう…」と頭を抱える日々でした。
ですが、反抗的な態度にどう対応するか?ではなく、反抗していないときの関わりを整えた結果、子どもとの会話が一気に増えていきました!
最初は、私の質問に対し一言二言、返事をしてくれる程度だったのが、段々と好きなゲームの話や学校であったことなど話してくれるように。
さらに、以前は嫌なことがあると無視したり、八つ当たりしていた息子も、「本当は〇〇が嫌だったんだ」「〇〇がしたかっただけ」など、息子の方から気持ちを伝えてくれるようになったのです!

今では、私の話を素直に聞いてくれるようになり、普段のコミュニケーションがいかに大切かを実感しています。
子どもはお母さんが大好きですし、褒められることが嫌いな子なんていません。
反抗期は成長の証ですし、反抗しないことを目指すわけではありません。
大切なのは、小1の反抗期は、「落ちつく時期を待つもの」ではなく「心の土台を守る時期」 というふうにママの意識に変えること。
子どもが何を感じ、何を考え、何を聞いて欲しくて、どのように褒めて欲しいのかを考えるようにしていけば、必ず反抗的な態度は落ちついていきます。
親子関係は、必ず変えられます!親子関係をもっとよくしたい!と思っているママさんは、ぜひ今日からコミュニケーションを変えてみてくださいね!
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小1反抗期に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小学一年生の反抗期はいつまで続きますか?
A1:小1の反抗期(中間反抗期)は、一般的に6歳〜8歳頃まで見られることが多いです。
個人差がありますが、家庭で安心感を感じられると自然と落ち着いていきます。
大切なのは、小1の反抗期は、「落ちつく時期を待つもの」ではなく「心の土台を守る時期」 というふうにママの意識を変えることです。
Q2:小1の反抗期がひどいのは普通?どこまで様子を見ていいの?
A2:よくあることですが、反抗が“長引く・強まる”場合は早めに関わり方を整えるのが大切です。
無視が増える、暴言・生意気な返しが続く、叩く・物に当たる、反抗が数ヶ月以上続く、会話が減るなどの様子が見られたら「心の不安定さ」や「自己肯定感の低下」が隠れていることも。対処は“反抗中の振る舞いを叱る”ではなく、反抗していない時の安心感の積み上げが一番効果的です。
Q3:小1の子どもに無視されます…そのまま放っておくのはよくない?
A3:放置はNGです。放置すると、子どもの中に“わかってもらえない”という気持ちが積もり、関係悪化につながります。 無視やそっけない態度は本音を話したいのに言葉にならない時に出やすい行動です。実況中継・気持ちの受け止め・聞く姿勢を心がけていきましょう。
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)


