専門書を読んだり療育に通わせたり。それでも、感覚過敏が強い子どもの育てづらさや困りごとが改善されないと感じることはありませんか?そもそも、感覚に特性のある子どもは受け入れの幅(ストライクゾーン)が狭いから、そこを拡げてあげるといいですよ
【目次】
1.感覚過敏のある子どもは受け入れ幅(ストライクゾーン)が狭いのが難点
2.講座を卒業されたママが困っていたこと
3.感覚の特性は気づかれにくく、就学後まで持ち越しやすい
4.感覚過敏を和らげていった2つの対応とは
①脳に届く声かけをママが実践すること
②おうちでママとできる感覚統合遊び
1.感覚過敏のある子どもは受け入れ幅(ストライクゾーン)が狭いのが難点
感覚特性がほとんどない子どもは、さまざまな感覚、モノやコトに対して受け入れることができます。初めてでも何だかんだ受け入れることができます。
一方、感覚特性のある子どもの子育てでは、さまざまな本や専門家のメルマガを読んだり、療育に通っても、感覚特性が強くて育てづらさや困りごとが改善されない…と感じることはありませんか?
感覚特性の強い子どもは、そもそも受け入れることが難しいです。
受け入れるための安心感の幅がほんの少ししかないからです。
あの手この手で対応しても、どれがその安心感の幅に入るのかわからない。
ダーツも真ん中の小さな的を狙うのって難しいですよね。それと同じくらい。
これは大丈夫!と思える部分が少ないのです。
ですから、まず初めにすることはこのストライクゾーンを拡げてあげる関わりなのです。
2.講座を卒業されたママが困っていたこと
先日、講座を卒業されたママから報告がありましたのでご紹介します。
ママは、息子さんの感覚過敏に悩まされイヤイヤ期も重なり疲弊していました。
暑い日に水遊びをしようにも、水着も肌着もパンツさえも嫌でスッポンポン(丸裸)でしたから、公共の場での水遊びができませんでした。
「ここでは脱いではダメだよ」という声も聞き入れてくれません。
また、ある日のママはというと、子どもが砂遊びをすれば、
「もうすぐ5歳になるのに、砂まみれで何が楽しいの?」
「いつまで遊ぶの?早く帰ろう!!」
と不平不満の連発でイライラしていたようです。
これでは、負のスパイラルに陥り親子の会話がすれ違いになってしまいます。
子どもも大好きなママの不機嫌な顔をみると悲しくなりますよね。
でも、ママが発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い、対応を変えていったことで息子さんもママも気持ちが変わっていったのです。
その様子を次章でお話します!
3.感覚の特性は気づかれにくく、就学後まで持ち越しやすい
感覚特性のある子どもは、一時的に良くなったかのように見えるため、波が激しくママたちも一喜一憂してしまい疲れてしまいます。
「嫌だ!」と表現することができてわかりやすい子ならいいのですが、表現できずにじっと我慢している子は気づかれにくい。
言い出せない子の方が多いのではないでしょうか。
だからこそ、この感覚特性は気づかれにくいし、就学後まで持ち越しやすく大人までずっと悩まされる場合があります。
年齢とともに解決していくものでもないのです。
だから、気づいた時に正しい対応方法をしてあげることがとても大事です。
4.感覚過敏を和らげていった2つの対応とは
お子さんやママが変化成長できたのは脳の仕組みに沿ってママの関りと遊びをやってきたからです。感覚過敏を和らげていった2つの対応をご紹介します。
◆①脳に届く声かけをママが実践すること
発達凸凹キッズは生まれつき脳の特性で人の声が脳に届きにくいです。そこで重要となってくるのがママの存在です。
・子どものできていることだけに注目して肯定する。
・笑顔で・ゆっくりと間をとって・優しい声で話す
◆②おうちでママとできる感覚統合遊び
・スキンシップマッサージ
L過敏や鈍感さを持つ子どもには、ママとのスキンシップが一番効果的
・ストップ&ゴー
L走って、止まるを繰り返す遊びは切り替えにとてもいい遊び
・動物まねっこ歩き
Lお子さんの知っている動物をイメージして体全体を使ってママも一緒に楽しくやってみましょう。
特別な道具はいりません、ママとお子さんの遊びの中に取り入れてみてくださいね。
最後に、これらの関わりをした生徒さんと息子さんの変化をご紹介します。
息子さん
・水着は嫌だけど肌着とパンツで水遊びができた
・「ここでは脱いではだめよ」の指示が届くようになった
ママ
・服も体も泥まみれになっても楽しそう
・好きなだけ遊んでいいよ
・ママも一緒に遊びたい
子どもの変化成長に感動し子育てを楽しめるようになりました。
ただ遊ぶだけではないのが、私がお伝えしている発コミュ式おうち感覚統合遊びです。
お悩みを解決できるヒントが見つかるといいです。
子どもの感覚過敏に困り果てているママ!対応策をご紹介しています!
執筆者:白澤 なつき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)