発達障害のこだわりが強いお子さんが育てにくいと悩んでいませんか?私の息子は思い通りにいかないと癇癪を起こしていたのでいつもこだわりを崩さないよう気を遣っていました。しかし、こだわる理由がわかれば、こだわりを才能に変えることができるんです!
【目次】
1.発達障害の子どものこだわりの強さに悩んでいませんか?
2.こだわる理由がわかれば、育てにくいは卒業できる
3.こだわりを才能に変えるために
1.発達障害の子どものこだわりの強さに悩んでいませんか?
発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子どものこだわりの強さに悩んでいませんか?
・マイルールにこだわる
・一番になることにこだわる
・勝ち負けにこだわる
・いましていることから、次の行動へ切り替えができない
・初めてのモノや場所を嫌がる
・理解しがたい物への興味関心が強く、執着する
・興味のないことはしない
・完璧にこなすことにこだわり、失敗が許されない
このように、こだわりが強い子は、自分のやり方や考え方に固執し、どんな状況でもそれを押し通そうとするため、育てにくいと感じてしまうことが多いですよね。
我が家のASDタイプの4歳の息子もこだわりが強く、思い通りにならないと癇癪やパニックを起こしていました。
一度癇癪を起こすと何時間でも泣き続けるため、彼のこだわりを崩さないよう日々気を使った生活を送っていました。
まだ言葉をうまく話せないうちは、どうして泣いているのか、何を求めているのかがわからず途方に暮れることも。
そこで、こだわるものに息子が触れなければそのうちこだわらなくなるかもしれないと思い、こだわりを遠ざけたり、捨ててみたりしましたが、こだわりは強くなる一方でした。
こだわり対応が難しい理由として、こだわりの種類や程度が人それぞれであり、一つとして全く同じものがないということもあります。
つまり、正解が一つではなくケースバイケースで対応する必要があるため、参考書通りに対応してもうまくいかないことが多いのです。
これらを聞くと厄介ものと思われるこだわりですが、向き合い方を変えることで才能に伸ばすことができるんです!今回はその方法を紹介しますね。
2.こだわる理由がわかれば、育てにくいは卒業できる
初めに、こだわりが強い子が育てにくいと感じる根本の理由を考えてみましょう。
もちろん
・こだわりが強くて融通が効かない
・遊びを終えられずにお風呂やご飯などにスムースに移れない
・思い通りにいかないと癇癪を起こす
・親の思った通りになかなか動いてくれない
などが挙げればキリがありません。
しかし、根本の理由は彼らがなぜこだわっているのか、何にこだわっているのか親が理解できないことが多く代替策を提案できないことが多いからです。
逆に言えば、こだわっているものや理由がわかれば代替策を提案することができ、彼らがこだわる必要がなくなるとも言えます。
発達障害の子どもがこだわる理由として4つあります。
1つ目が興味関心を追求したいからこだわるということ。
たとえば
・電車や宇宙、数字など特定のテーマに深い関心を示す
・特定の音や水遊びなど特定の感覚を好む など本人が興味を持ったものに集中することなどがあります。
2つ目が感覚過敏が原因でこだわるということ。
たとえば
・素材感やタグがチクチクするから特定の服しか着れない
・音や光の感じ方に敏感さがあって、特定の場所に行けない
・味覚に敏感さがあって特定のものしか食べられない
など本人の意思では調整ができないものがあげられます。
3つ目に安心したくてこだわるということ。
たとえば
・同じ服を着ることで安心する
・初めての場所は不安だから行きたくない
・見通しが持てないとパニックになるから、いつもと同じがやり方にこだわる
など自分自身を安心させるための一種の防御反応のようなものが挙げられます。
4つ目は白黒思考のために自分のやり方にこだわります。
たとえば
・テストは100点でなければならない
・一番でなければならない
・失敗したくないから挑戦しない
など脳の特性が絡んでいるものがあげられます。
このように、こだわる理由を知ることがこだわりを和らげる大事なポイントになります。
つまり、こだわっている理由が興味関心からきているのか、脳の特性や不安からきているのかを知ることが育てにくさを解消することにつながります。
3.こだわりを才能に変えるために
次に、こだわる理由を踏まえた上でどのように対応するべきか紹介していきます。
実は、才能に開花するこだわりは興味関心からくるこだわりを育ててあげることがポイントです!
不安からくるこだわりや脳の特性からくるこだわり、感覚過敏からくるこだわりは解消してあげる必要があります。本人が苦痛に感じていたり、生きづらさの原因になるからです。
本人の意思ではどうしようもないことが多いので、努力や根性で治そうとせず、長い目で付き合っていく必要があります。
こだわる理由を観察してあげて代替案の選択肢を提示することで、自然と和らいでいくことが多いですよ。
一方、興味関心からくるこだわりはやめさせずにとことん付き合っていきましょう!
お母さんには理解しがたいものだからと切り捨てるのではなく、親子で一緒に楽しむことで子供の世界観や行動力が広がります。
こだわりを磨くことで才能に変わる事例はジョブズやエジソンなどが有名です。ジョブズはMacやiphone、エジソンは電球の発明者で有名です。
もし、彼らの異常なまでのこだわりをお母さんが無理にでもやめさせていたら、彼らの才能が認められることはなかったはずです。
これらは極端な例で身近に感じられないかもしれませんが、興味関心からくるこだわりは必ず彼らの身を助けるものになります!
例えば、不登校で家に引きこもっていた子が“電車好き”というこだわりをお母さんが一緒に楽しむことで、電車に乗るために外に出て活発になった事例もあります。
発達障害の子どものこだわりは、実はその子の個性であり、強みでもあります。
親としては、子どものこだわりを受け入れ、一緒に楽しんであげましょう!
そうすることで、子どもは自分自身を受け入れ、自信を持って成長することができますよ。
こだわりを才能に変えるための子育て術、ぜひ試してみてください。あなたの子どもが持つ可能性は無限大です!
こだわりを才能に変えるお母さんの力とは⁉
執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)