不登校中ゲームを取り上げるのは逆効果!ゲーム依存解決法

 

不登校中いきなりゲームを取り上げるのは逆効果です!親子関係が悪化し、さらに元気がなくなります。なぜなら、子どもがゲームばかりしているのは、ゲームが心のよりどころだから…重要なのは親の関わり方を変えること。ゲーム依存症は予防・解決できますよ。
 

【目次】

1.不登校の子どもがゲームばかり…これってゲーム依存症!?
2.ゲームを取り上げるのが逆効果な理由
◆不登校中のストレスを発散できなくなる
◆親子関係が悪化する危険性が高い
3.ゲームを取り上げずに解決する!ゲーム依存の対処法
◆ありのままの子どもを認めること
◆子どものしていることに興味・関心を示すこと
◆子どもとゲームや生活について話し合うこと
4.ゲーム時間が激減し、人との関わりを求めるようになった息子

 
 

1.不登校の子どもがゲームばかり…これってゲーム依存症!?

 
 
不登校中、子どもがゲーム三昧…欲しがるのも話す内容もゲームばかり…そんな様子を見て、我が子はゲーム依存症なのかも、そろそろゲームを取り上げようかと悩んでいませんか?
 
 
ゲーム依存症の予防や解決に、ゲームを取り上げは逆効果です!根本的な解決にはなりません。
 
 
大事なことは、子どもがゲームに依存しなければならない心の状態を抜け出すことです
 
 
子どもは不登校になると、元気がなくなっていたり、家で荒れていたりと毎日の対応に迷うことが多いと思います。
 
 
子どもの不登校を認めているお母さんであっても、毎日長時間ゲームばかりしている我が子を見ると、イライラしてしまうこともありますよね。
 
 
このままゲーム依存症になってしまったらと、心配になるのではないでしょうか?
 
 
不登校の子どもがゲームに依存するのは、不登校になった時点でストレスも溜まっていて、勉強をする気力もなく、だからといって他にやりたいこともないからです。
 
 
私の息子も小学一年生のときに不登校になりました。
 
 
毎日勉強もせずに、YouTubeを観るか、ゲームをするか…
 
 
誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントも、全てゲームのソフトを希望していました。
 
 
YouTubeで観るのも、ほとんどがゲーム実況…
 
 
 
 
 
そして、YouTubeで気になったゲームをやりたい!ほしい!と、いつも話していたのです。
 
 
ゲームにしか興味がなくなった息子を見て、すでにゲーム依存症なのでは?と思うことも…
 
 
毎日、将来が心配でしかたありませんでした。
 
 
そんな私は息子を信じることができずに、辛い状況にいた息子にゲームの制限をかけてしまったのです。
 
 
その結果、素直だった息子は反抗的になり、暴力を振るうようになってしまいました。
 
 
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2.ゲームを取り上げるのが逆効果な理由

 
 
不登校になり、ゲーム依存症にまでなったらどうしよう…と、心配になりますよね。
 
 
しかし、それでもゲームを取り上げるのが逆効果な理由が大きく分けて2つあります!
 
 
不登校中の子どもからゲームを取り上げるのが、どうして逆効果なのか詳しくご説明しますね。
 
 

◆不登校中のストレス発散ができなくなる

 
 
今の段階でゲームを取り上げると、不登校中の子どもはストレスの発散ができなくなります。
 
 
不登校中の子どもがゲームばかりしているのは、ゲームが心のよりどころになっているからです。
 
 
YouTubeやゲームは、不登校中で外には出かけづらい気持ちがある子どものストレスを発散してくれるものなのです。
 
 
子どもは学校に行っていれば、休み時間に友達と体を動かして遊ぶことができるし、楽しい会話をすることだってできます。
 
 
けれども、不登校中の子どもには、そういった楽しみがとても少ないのです。
 
 
だから、楽しくて嫌なことを忘れていられる、YouTubeやゲームに依存してしまいます。
 
 
 
 
 

◆親子関係が悪化する危険性が高い

 
 
ゲームを取り上げるのが逆効果である一番の理由は、親子関係が悪化するからです。
 
 
不登校の子どもを持つ親は、子どものことを考えて、ゲームを取り上げることを検討しますよね。
 
 
親だって、子どもが楽しんでいるものを取り上げるのは、とても辛い決断だと思います。
 
 
しかし、一番辛いのは不登校になった本人です。
 
 
子どもにだって、自分は世の中の大多数の子とは違う生活をしているのはわかっています。
 
 
それでも、今はまだ頑張る気力などないのです。
 
 
家で一人でできることといえば、YouTubeやゲームくらい。
 
 
それしか楽しみがないのです。
 
 
それなのに、ゲームまで親が取り上げてしまったら、子どもはどう感じるでしょうか?
 
 
「自分の気持ちをわかってくれない」
 
「お母さんたちも味方じゃないんだ…」
 
 
辛い状況にさらに追い打ちをかけてくる親のことなど、子どもは信じられなくなりますよね。
 
 
それでは、親は子どもに何をしてあげたらいいのか?我が子がゲーム依存から抜け出すことができた方法をこれからお伝えしますね。
 
 
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3.ゲームを取り上げずに解決する!ゲーム依存の対処法

 
 
ゲームを取り上げずに、ゲーム依存症を防ぐ対処法があるのでご紹介します!
 
 
ただし、これは焦らずスモールステップで進めるのがポイント。この順番通りに進めてくださいね。
 
 

◆ありのままの子どもを認めること

 
 
まず、親ができることは、ありのままの我が子を認めてあげることです。
 
 
子どもは不登校になった自分を認めてあげることができず、自信をなくしているからです。
 
 
その子の親である私たちだけは、子どもを無条件で認めてあげましょう。
 
 
まず、できていることだけに注目し、声をかけてあげます。
 
 
「おはよう!早く起きれたね」「たくさん食べたね」など、当たり前にできていることを肯定するのです。
 
 
自信がない子どもでも、自分にもできていることがある、お母さんは自分を認めてくれていると感じることができます。
 
 

思春期で褒められることを嫌がる子どもには、笑顔での挨拶や会話でも構いません。

 
 
学校に行かない自分にも親は笑顔で接してくれる、受け入れてくれると子どもが感じられる対応をすることが大事なのです。
 
 
 
 
 

◆子どものしていることに興味・関心を示すこと

 
 
子どもがゲームをしているときにも「どんなゲームなの?お母さんにも教えて」と、子どもに興味や関心を示すことも大切です。
 
 
できることなら、一緒にゲームを楽しむのもおすすめですよ。
 
 
子どもは大好きなお母さんが、自分の好きなことに興味を示してくれたり、一緒に遊んでくれたりすることで、心が満たされていきます。
 
 
自分の好きなことや得意なことなら、楽しく会話もしてくれますし、子どもの好きなものを把握することで、これからの話題も増えます。
 
 
このように、肯定的な関わりを続けると、子どもはお母さんは味方なんだと認識してくれるようになるのです。
 
 
そうなれば、お母さんの話にも耳を傾けてくれるようになります。
 
 
子どもに興味がありそうなことを見つけ、「これ面白そうだから一緒にやってみない?」と誘うなど、ゲーム以外のことで楽しめることを増やしていきましょう。
 
 

◆子どもとゲームや生活について話し合うこと

 
 
子どもが心を開き、素直に会話できるようになったら、ゲームや生活について話し合いましょう。
 
 
できるのならば、1日のスケジュールを決め、ゲーム以外の時間も意識して生活するといいですね。
 
 
親が勝手に決めるのではなく、本人に決めさせて、スモールステップで実行するのがポイントです。
 
 
決めたからといって、親は守らせようとするのではなく、できたところだけを肯定していきます。
 
 
そうすることで、自分にもできる!という自信をつけて、やる気を引き出してあげましょう。
 
 
我が家はこの対応によって、ゲームだけでなく、YouTubeの時間も決めることができ、昼夜逆転気味の生活を卒業することができました!
 
 

4.ゲーム時間が激減し、人との関わりを求めるようになった息子

 
 
子どもの対応に悩んでいた私は、子育てについて学び、肯定的な関わりを続けました。
 
 
また、主人と話し合い、息子のゲームの制限もなくすことにしたのです。
 
 
ゲームの制限をなくして驚いたのは、制限をしていたときよりも、明らかにゲームをする時間が減ったことです。
 
 
そして、息子は一人でゲームをするのが、そこまで好きではないことにも気付きました。
 
 
 
 
 
人間は禁止や制限をされるほど、やりたくなってしまうという心理現象が起こります。
 
 
息子も制限されたことで、その心理が働き、やりたい気持ちが強くなっていたのです。
 
 
ゲームに依存しなくなった息子は、家族に料理を作ってくれたり、その料理をするための買い出しに出かけたりと、ゲーム以外の行動が増えていきました。
 
 
今では「ゲームは楽しいけど、飽きるんだよね」と言って、友達との交流や外出を楽しんでいます。
 
 
私は、この経験からたくさんのことを学ぶことができました。
 
 
不登校になった子どもに必要なのは、心配してゲームを取り上げることではなかったこと。
 
 
子どものありのままを認めて信頼し、本当の意味で子どもの味方になることが大切だったのだと、今ならわかります。
 
 
ぜひ、私の経験を参考にして、お母さんが子どもの味方になってくれたら嬉しいです。
 
 
 
 
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執筆者:なかむらあゆみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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