お母さんのコミュニケーションで、のんびりな子どもがサッと動く! 発達障害グレーな子どもの日常生活を発達させるヒント

 

勉強能力と関係なく、生活スキルが高い人っていますよね。反対に仕事では切れ者なのに、当たり前のことがスムーズにできない人も。これは持って生まれた気質+発達成長過程の環境で大きく変わります。日常にできるコミュニケーションヒントをご紹介します。
 

【目次】

 

1.のんびりさんがスッと動けるように発達するスイッチ

 
 
少し先の話をさせていただきますが、来年の4月に1つ学年が上がると、やらなくてはいけないことが少しずつ増えます。
 
 
例えば、年長さんになると自分のお支度はもちろん、入園したての年少さんのお世話をすることが増えます。
 
 
こんなとき、お母さんは少し心配になるのではないでしょうか。自分のことさえままならないのに、他のことまでできるのか…?それも、年下の子たちのお世話なんて…と。
 
 
隠れアスペルガーの子は頭の回転は早いのですが、行動がゆっくりな事も多いです。
 
 
そして、ゆっくりな行動をいつも先生に促されたり注意を受けていたり、友達にはゆっくりな子と思われてしまっていることが多いです。
 
 
そんな状況だと子どもは自分で行動を変えることは難しいんです。
 
 
それはできないと思い込んでいたり、頭のいい子・隠れアスペルガーの子は自分にとって、必要でないと思ったりしたら行動に移さない子もいるからです。
 
 
しかし 自分にとって目標があると、頭のいい子どもなのでスッと動けるようになるんです。
 
 
それも自分より小さい子、のんびりゆっくりな子のために「よし!やらなきゃ!」と気合が入り、行動に移せます。
 
 
使命感があれば自分にとって、やることが増えることであっても大丈夫!!
 
 
実は、隠れアスペルガーの子は学者タイプの子が多いので、人に何かを教えるのが得意だったり、人の役に立つことが好きな子が多いです。
 
 
なぜなら、人のために役に立つ 自分の存在意義を確認できるからです。人は子どもであれ大人であれ、誰かに『ありがとう!』と言われると自己肯定感がUPします!
 
 
このとき大事なことは、前向きな言葉がけです。
 
 
「〇〇くん、年少さんができなくて困ってるの。〇〇くん、手伝ってあげて! 年少さん待ってるよ!」
 
 
前向きな言葉。目標を明確に示してあげることで隠れアスペルガーの子の行動スイッチは押せます。
 
 
集団の中でいつも行動が遅くて困っているお子さん。こんなコミュニケーションを今からお家でして、これからの園生活につながるといいと思います。
 
 
必要なら先生にもお話しして、来年4月からの生活がスムーズに始められるといいですね。
 
 
 
 

2.行動がのんびりな子どもがサッと動くようになる遊び&発達障害の特性も、お母さんの声掛け(コミュニケーション)次第で生活スキルが磨けます!

 
 
のんびりさんのまま小学校に入学すると、さっそく学校の個人面談で指摘されます。我が子も、日常生活レベルに幼児性がまだ残ってますね〜と言われました。
 
 
さ〜て、こんなときはどうするか?日常生活…私も分かっていました。家でも お支度するのに寄り道したりのんびりしたり、ま〜ったく進まなかったり…
 
 
全然自分の身なりを気をつける意識がないため、シャツはINしたまま。どこか乱れており、ダサい格好でいることも…。我が子みたいな男子いませんか!?仲間求む!笑
 
 
小学校になると、自分のことは全て自分でやることになり、集団で一斉指示となっているため、その指示を聞き、指示に合わせた行動が必要になってきます。
 
 
指示は分かっていても行動する反応が遅い場合もあります。行動が遅いと子どもはどうなっていくのか?
 
 
お分かりの通り、全てが遅くなっていき、また次の指示が受け取れなくなる。
 
 
行動が遅い、出遅れる。先生や友達に注意や指摘が多くなってくると、自分っておかしいの?自分って何でできないの?と自信を失いやすいのです。
 
 
子どもは繊細です。「お支度だけじゃん」と思ってしまいがちですが、子どもはできていないことに注目・指摘されてしまうと、自信をなくしていくのです。
 
 
そこで発達科学コミュニケーション!お家でお母さんとの会話・遊びで反応をよくしちゃいましょう!
 
 
子どもの脳は、基本的に大人よりもゆっくり理解・解釈が進んでいきます。しかし、反応の早い子っていますよね!?
 
 
それは日常の中で自然に鍛えられている場合も多いんです。だからこそ、お子さんも日常で鍛えませんか?
 
 
我が家では何をしていこうかと考えたところ…我が子の好きなカルタをしていこうと思っています!笑
 
 
ちょうどこれから、カルタ遊びにはぴったりの季節がやってきますね。お題を読んでもらって理解してカードをとる。
 
 
遊びを通して脳の反応をよくするネットワークを作っていくのです。反応がよくなれば親子の時間を効率よく使うこともできますね!
 
 
子どもは「遊んで〜!」と言ってくるでしょう。お母さんとしては、もっとやってほしいことがあるかもしれません。
 
 
しかし 、子どもはお母さんに遊んでもらってうれしいですし、 お母さんは『今はネットワークを作っている時間!』と思ってやってみると、お互いに楽しく過ごせると思います。
 
 
それから、行動を促すには、状況に合わせた目標を立ててあげること。すると、賢い子の頭の中は切り替えがうまくいきます。
 
 
まずは前向きな言葉(コミュニケーション)で促してあげてください。
 
母:「〇〇くん、自分のことやったら手伝ってー!困っているから、助けてほしいの〜」
子:「うん、わかったよ!」
 
 
そして、行動に移したらすぐに褒める!
 
母:「さすがー!○○(△年生)だね!」
 
 
行動が終了したらまた褒める!
母:「ありがとう!」
 
 
という感じです。行動するから脳は発達するのです♪のんびりさんのお母さん、是非、参考にしてみてください。
 
 
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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